看護師になりたい!と考えているのであれば、気になるのは看護師にお金事情です。
看護師はなんとなく「安定している」「給料が高そう」といったイメージがあると思いますが、実際はどうなのでしょうか。
看護師の給料や年収、ボーナスなど看護師のお金事情はもちろんのこと、准看護師との給料の差や地域別の給料の差、給料アップの方法まで、徹底的にご紹介したいと思います。
看護師の給料や平均年収はいくら?
厚生労働省が発表した2021年度の看護師の平均年収は、491万8300円になります。
月収としては33.8万円で平均年齢は41.2歳になります。
これだけ見れば少し高そうに思えますが通勤手当、夜勤手当、残業代など様々な諸手当を含んだ金額になります。
そして、手取りではなく、税金が引かれる前の額面になります。
年収としては高い方なのかもしれませんが、手取りとなるとこの年収の70~80%程度となるということを覚えておかなければいけません。
看護師の手取りやボーナスはいくら?
看護師の手取り月収は平均25~27万程度、年収にすると平均360万~390万程度になります。
やはり、所得税や社会保険料などの税金がかなり引かれてしまいます。
ボーナスは年間平均85.8万円ですが、これもあくまで平均です。
看護師のボーナスは、年間40万円代から始まり、40~50代で100万円代に達しますが、その後は年々下がっていってしまいます。
ボーナスももちろん税金が引かれてしまいますので、実際の手取りの額としては、おおよそ80%といったところでしょうか。
病棟の看護師の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗病棟看護師の給料や年収はいくら?勤務時間ややりがいについて
准看護師の給料や平均年収はいくら?
准看護師の平均年収は413万100円で、平均月収は28万8000円、平均ボーナスとしては67万4100円になります。
看護師と准看護師では、仕事内容が変わってきますし、責任の重さも違います。
また、准看護師の資格は国家試験ではないため、やはり給料やボーナスにも差が出ています。
看護師との差は、年収ではおおよそ78万円、月収は5万円、ボーナスは18万ほどの差が出ているようです。
もちろん、年代別によって変わってきますが、将来を見越すのであれば、准看護師よりも看護師の方が金額面では優遇されているようです。
看護師の給料は安い?高すぎ?
看護師は職業としては安定しており、給料が高いという印象を持たれがちです。
しかし、実際の給料は、他の職種の給料と比較して高いのでしょうか?それとも安いのでしょうか?
看護師と全職種の給料の平均をご紹介します。
看護師の平均的な給料はおおよそ85.8万円、全職種の平均的な給料は90.6万円です。
全職種に比べても低いことがわかります。
女性の職種だけで比較検討してみると、女性の看護師の場合、給料の平均は85.6万円、女性の全職種の給料の平均は、62.8万円です。
こう見ると、女性の職種の中で看護師の給料は高い方だといえます。
もしかしたら、これが「看護師は安定している」といわれる理由なのかもしれません。
また、看護師の仕事は命を預かる仕事ですし、夜勤もあります。
病院によってはオンコールなどもあります。
これらのことから、確かに給料は女性の職業の中でも高いかもしれませんが、現場の看護師からしたら「安い」と思われているかもしれません。
保健師や助産師の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗保健師の給料や収入とは!保健師と看護師ならどっちが給料がいいの?
🔗助産婦になるには?助産婦の収入や初任給、志望理由について!
看護師の給料都道府県別ランキングは
看護師の給料は地域によってかなりの差があります。
47都道府県のうち、TOP5とWORST5をご紹介します。
【TOP5】
1.青森 540万円
2.岐阜 530.4万円
3.神奈川 521.8万円
4.東京 519.1万円
5.埼玉 516万円
【WORST5】
1.大分 405万円
2.熊本 424.4万円
3.高知 440.7万円
4.鹿児島 444万円
5.愛媛 444.3万円
首都圏や東海地方が高い傾向にあり、四国、九州が低い傾向にあるようです。
平均年収は、一番高い青森と低い大分で、約136万円もの差がありました。
看護師になる方法に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗看護師になるには!必要な資格や免許、かかる費用はどれくらい?
看護師の給与アップの方法とは
看護師の給与アップの方法はいくつかあります。
1つ目は、夜勤の回数などを増やし手当を多くする方法が挙げられます。
夜勤手当や夜勤専従にしたりすることで、手当が多くなり、自然と年収も上がってきます。
しかし、昼夜逆転するため、体調を崩しやすくなったりする可能性もあります。
2つ目は、専門の資格を取るということです。
認定看護師や専門看護師を取るとそれだけで優遇され、資格手当がもらえます。
また、助産師や保健師などを持っておくと、資格手当がもらえることはもちろん、より給料面で優遇された病院に転職することも可能です。
3つ目は、管理職に昇進するという方法です。
同じ病院に勤務し続け、病院の昇進試験を受けたりすることで昇進が認められます。
昇進は、周囲が認めて初めてできますので、ある程度の時間は必要ですが、基本給をぐっと上げることができるので、給料を上げたい方にはいいかもしれません。
4つ目は転職するという方法です。
今の病院の環境に不満があるのならば、今いる病院より待遇がいいところにいっそのこと転職するのもいいかもしれません。
看護師は一生の資格!ずっと働き続ければ年収アップ
看護師はいのちを預かる大切な仕事です。
そのため、給料も高く設定されているのは必然的なことです。
看護師として一生働く看護ができていれば、おのずと年収は上がってきます。
自分がどのような道に進みたいのかを模索しながら理想の看護師を目指し、年収もあげていきたいですね!