看護師を目指す理由は人それぞれ。
病気の人をケアする看護師という仕事は、金銭的にも職業的にも安定しており、とても人気なお仕事です。
看護師になるには、看護師の国家試験を受けて資格を取る必要があります。
今回は、看護師の国家資格について、そして、看護師になるためにかかる費用についてご紹介したいと思います。
看護師になるには
看護師になるには、看護師国家試験を受けて「看護師免許」を取得しなければなりません。
看護師資格を取るには、文部科学大臣指定の学校、もしくは厚生労働大臣指定の養成所を卒業し、看護師国家試験に合格する必要があります。
学校の種類としては、4年制の看護大学、3年制の短期大学、看護専門学校があります。
また、中学校を卒業してから、5年一貫の看護師養成課程に進学する方法もあります。
そこでしっかりと看護の基本を学ぶことで、看護師国家試験の受験資格を得ることが出来るのです。
看護師国家試験に合格後、初めて「看護師」として、働くことができるようになります。
看護師に必要な資格や免許とは
看護師に必要な資格・免許は「看護師免許」で、これは厚生労働大臣が発行している国家資格になります。
看護師の仕事は「療養上の世話」と「診療の補助」がありますが、この診療の補助に関しては、医師の指示のもと、行わなければなりません。
似ている資格で「准看護師」という資格がありますが、これは都道府県知事発行の免許であり、国家資格ではありません。
准看護師は、医師、歯科医師、看護師の指示のもと、病気やケガをしている人の看護や診療の補助を行います。
看護師と業務の範囲はほぼ同じですが、大きな違いとして、「国家資格ではないこと」「医師や看護師の指示がないと業務ができないこと」の2つがあげられます。
看護師の給料や年収に関してはこちらの記事で現役看護師さんが詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗看護師の給料や平均年収とは!手取りやボーナスはどれくらい?
看護師なるには費用はいくらかかる?
憧れの看護師になるには、様々な方法がありますが、一番気になるのは学費ではないでしょうか。
学費は、看護専門学校、看護大学、そして地域によっても違いが出てきます。
初年度の学費は、専門学校であれば平均約110万円、私立の看護大学であれば平均約186万円となります。
総額で考えると、専門学校は平均約250~300万、私立の場合は平均約500万ほどかかることが多いです。
国公立の大学であれば、約200万くらいでしょう。
ちなみに私は、地元の4年制の県立大学で学びましたので、地元出身ということで、入学金免除となりました。
条件次第では、看護学校にいくために、学校から看護奨学金をうけることができます。
奨学金の貸与を受けた期間、系列の病院で勤務することで返済の義務がなくなります。
看護奨学金をうまく活用すれば、学費の心配も少しなくなるかもしれません。
看護師に最短でなるには
看護師に最短でなる方法は、中学校を出て看護師養成課程校を卒業する方法です。
看護師養成課程校は、5年一貫制の看護に関する学科が設けられている高校のことです。
5年一貫校を卒業すると、看護師国家試験を受験することができ、合格すれば、20歳で看護師になることができます。
高校を出てから最短で看護師になる方法としては、3年制の看護短期大学、もしくは、看護専門学校を卒業することです。
看護専門学校は、看護師資格に特化した専門学校で、看護師になるための養成学校です。
実技にも力を入れているので、実習が充実しており、就職してからは即戦力になること間違いないでしょう。
一方、看護短期大学はほかの部の様々な講義を受けることが可能になってきます。
心理学、社会学など、看護師になるための仕事に関連するような学問や、社会人としての一般常識を学ぶことができ、幅広い知識をえることができます。
自分が看護師としてどうなりたいか、ということを考えながら学ぶ学校を選ぶとよいでしょう。
看護師の国家試験の難易度や必要な偏差値に関してはこちらの記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
🔗看護師の国家試験の合格率が高い理由とは!難易度や偏差値、何回まで受けられる?
看護師のやりがいは
看護師の仕事は、人の命を預かり、生と死が常に付きまとう大変な仕事です。
確かに肉体的にも精神的にもつらい仕事ではありますが、日々の自分が行っている看護で、患者さんが元気になって退院していった時はとても嬉しく感じますし、やりがいを感じます。
患者さんの「ありがとう」という言葉は、日々の苦労や大変さを忘れるほど私たちを元気つけてくれ、達成感を与えてくれます。
「人の役に立ちたい」と願っている人にとっては、やりがいを感じるとても素敵な仕事と言えるでしょう。
看護師の仕事内容や辞めたくなる理由などについてはこちらの記事で詳しく現役看護師さんがご紹介していますのでご覧ください。
産婦人科の看護師になるには
産婦人科の実習に行き、お産の見学をしたときに助産師になりたいと感じる学生は多いようです。
しかし、なんらかの事情で助産師になれない場合、産婦人科看護師を希望することが可能です。
就職先は、産婦人科病院もしくは、総合病院の産婦人科になります。
就職の際に、「自分は産婦人科看護師として、何をしたいのか」ということを明確にし、伝えることで、就職が決まったり、配属先が産婦人科になったりします。
産婦人科看護師になるにしても、看護師免許は必須。
まずはしっかりと看護師の国家試験の勉強をして、自分の進む道を選ぶようにしましょう。
保健師や助産師になる方法などについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗助産婦になるには?助産婦の収入や初任給、志望理由について!
🔗保健師になるにはどうしたらいいの?必要な資格や難易度とは!
看護師は人の役にたつとても素敵な仕事
看護師という仕事は、人の命に関わるとても重要な仕事です。
自分の看護で患者さんから「ありがとう」と言われたり、無事に退院していかれた時は、とてもやりがいを感じるでしょう。
「誰かの役に立ちたい」と思うなら、ぜひ看護師を目指し頑張ってみてはいかがでしょうか。