医療事務職は給料が安く設定されていることが多いですが、実際のところはどうなのでしょうか。
調剤事務の仕事は患者様が病院でもらった処方せんを受け取り入力する作業やレセプト業務などが挙げられます。
調剤事務も給料が安いのか、ボーナスや年収の金額も気になるところですよね!
調剤事務になるには何か特別な資格が必要だったりするのか、志望動機はどうやって書けばいいのだろうと悩むことが多いと思います。
この記事では調剤事務のお金事情と必要な資格や面接でのポイントを紹介していきます。
ちなみに筆者は大手調剤薬局で4年間調剤事務として勤務していましたので、よりリアルな調剤事務の実情をお話できるかと思います!
調剤薬局の事務への転職に必要な資格やパソコンのスキルとは
資格がなくても大丈夫なところが多いです。
私自身も資格なしで採用していただけました。
「登録販売者」の資格があれば手当がついていたので持っていれば有効に使えると思います。
調剤事務になってから「登録販売者」の資格を取っていた人も多かったです。
「調剤事務実務士」や「調剤報酬請求事務専門士」などの資格を持っていれば面接ではかなり有利になるでしょう。
パソコンのスキルに関しては処方せんの入力などパソコンを使う業務がほとんどなので、キーボードの操作は基本的にできるようにしておきましょう。
WordやExcelも書類作成時に使用していたので、こちらも基本的な操作はできるようにしておいた方がいいでしょう。
調剤薬局の事務の給料や年収、ボーナスはいくら?
給料は約16~19万円くらいとなっており、年収は250~300万くらいです。
私の場合、入社時は16万円スタートで2年後に関西から関東の店舗に異動したのですが地域手当などがついて19万円くらいにはなっていました。
ただし、昇給の額は2~3000円くらいしか上がらなかったです。
ボーナスは大手調剤薬局というのもあって夏冬合わせて60~70万円程支給されていました。
調剤薬局の事務の給料明細とは
私が勤めていた会社はパソコン上で給与明細を確認することができました。
内訳は以下の通りです。
・基本給
・時間外手当(残業時間が記載されています)
・通勤手当
・資格手当(あれば)
そこから、保険料や税金関係などが引かれる感じです。
調剤薬局の事務の仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
調剤薬局の事務の給料は安い?高い?
給料は安い方です。
小規模薬局でたまに値段が高く設定されているところもあります。
私は賞与が良かったので給料が安くてもボーナスをもらうために頑張ろうと思いながら仕事をしていました。
調剤薬局の事務の給料を上げるには
「登録販売士」といった資格手当があればその資格を取るべきだと思います。
会社によれば受検料を補ってくれるサポートもあると思います。
また、主任など何か役職につけば役職手当がつきます。
あとは自身の評価が上がれば賞与が高くなる可能性もあります。
頑張って働いている姿を見てくれている上司がいるはずです。
昇給もあるので長年働いていれば、それなりの給料を手に入れることは可能でしょう。
調剤薬局の事務の面接時の身なりは?
スーツで行くのがベストでしょう。
私はリクルートスーツで行きました。
医療機関なので清潔なところも見られていると思うのでスーツで行けば清潔感が出て好印象でしょう。
ネイルや明るめの髪色は基本的にダメな会社が多いので、ネイルはせず髪色も暗めでいくのをおすすめします。
調剤薬局の事務の志望動機の書き方や例文とは
志望動機を書くにあたって、「なぜ他の医療職ではなく調剤事務がいいのか」を考えましょう。
例えば「薬局で薬をもらった時に、受付の方の丁寧な態度のおかげで病気になってしんどい気持ちが少し和らぎ、自分自身もあんな風になってみたいと思った」などの薬局と絡めたエピソードがあればそれを書いてもよいでしょう。
また、応募先の会社がどういう理念を持ってやっているのかを知ることも大事です。
会社のホームページに企業理念が記載されたページがあるはずなので調べてみましょう。
貴社の企業理念に感銘を受けましたといった言葉をつけてもいいでしょう。
以下【例文】未経験 事務職経験あり
私は誰かのためになれるような仕事がしたいと考えております。
薬局を利用したときに受付の方のこちらに寄り添ってくれる丁寧な対応に感動し、私もあんな風になってみたいと思ったのが調剤事務を目指すきっかけになりました。
医療事務の経験はないですが前職の一般事務ではパソコンを使って作業をしていたのでパソコン操作には自信があります。
患者様に寄り添えるような患者様目線に立ったコミュニケーションがとれるような調剤事務員になりたいと思っています。
調剤薬局の事務の面接で聞かれることやポイントとは
私の場合は志望動機・自己PR・長所や短所・転職であれば前職をやめた理由などを聞かれました。
志望動機と自己PRは合わせた内容で答えました。
前職をやめた理由は「会社がブラックだったので」などマイナスな発言は控えた方がいいです。
スキルアップのためなど前向きな理由を述べましょう。
面接は第一印象が大事と聞くので清潔感のある身なりで行きましょう。
スムーズに話せるかどうかも見られていると思うので、面接官に聞かれたことには落ち着いてハキハキと話しましょう。
そして、笑顔も忘れてはいけません。
薬局は患者様とのやり取りが多いので接客業に似ている点もあるので印象の良い表情をしているかも見られるポイントでしょう。
おわりに
いかがでしたか。
給料の安さは調剤事務に限らず医療職は安めに設定されています。
大手の薬局に入社すればボーナスや福利厚生が良かったりします。
個人的には事務職は薬局を支えるうえで大切なポジションなのでもう少し給料を上げてほしいと思います。
今回、私が調剤事務で経験したことを少しだけ紹介しましたが参考になっていれば嬉しいです。
この仕事をやっていて一番嬉しかった言葉は「ありがとう」です。
その言葉を聞くたびに私はこの人に何か貢献できたのだなと誇らしく思います。
人間として成長できる職業だと思うのでぜひ一度求人を見てほしいなと思います。