病棟看護師のイメージって、ドラマでなんとなく知ってはいるけれど、でもやっぱりよくわからない!っていう人が多いですよね。
実際に働いたらどんな感じかわからずあと一歩が踏み出せない…という方もいるかもしれません。
私は公立病院の病棟勤務9年目の看護師です。
この記事は公立病院の病棟勤務看護師のお給料、勤務形態、やりがいについて書いています。
最後まで読んで、病棟看護師として働くことの魅力を知っていただけたら嬉しいです。
病棟の看護師の給料や平均年収はいくら?
私の場合、月の手取りは25万円程度です。
超過勤務や夜勤の回数で月により多少の違いは出てきます。
平均の年収はだいたい450万程度、貯金をしながら趣味も楽しめているので、十分な額だと思います。
でも、体力、精神面での負荷がかかることも多いので、もう少しお給料をもらってもいいかもね、と同僚とよく話しています。
心臓外科病棟看護師の給料や年収についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗心臓外科病棟の看護師の給料や年収について!やりがいや志望動機の書き方とは
病棟看護師の勤務時間やシフトは
私の病院では変則3交替という勤務スタイルが適応されています。
これは日勤が9時~17時、中日勤が13時~22時、深夜勤務が21時~9時というものです。
日勤、中日勤は特に問題なくこなせるのですが、深夜勤務の12時間働くときにはさすがに眠気や疲れを強く感じることがあり、深夜勤務は正直苦手です。
ただ、深夜勤務が一番手当が高いので、働いておかなければというのが現状。
同僚の中には「深夜勤大好き!!」と言い切っている人もいるので、合う、合わないは人によってまちまちなのかもしれません。
シフトは完全に上司が組んでおり、土日・祝日も関係なく働くスタイルです。
ただ、月に3日ほど希望の休みを出せるので、出かける予定を組む時は休みの希望を出して対応しています。
土日・祝日が関係ないというのはデメリットに感じるかもしれませんが、平日に休めるので、空いている時間に効率よく買い物に行ける、平日は営業している店舗が多い、というメリットを強く感じています。
私は平日休み派です!!
病棟看護師の仕事内容や辞めたくなる理由などについてはこちらの記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
🔗病棟看護師の仕事はきつい?必要な資格や仕事内容、辞めたい理由とは!
病棟の看護師のボーナスや退職金はいくら?
病棟看護師のボーナスは平均50万円ほど。
年に2回、6月と12月に出ます。
退職金は10年勤務の先輩で100万円ほどでした。
病棟の看護師のやりがいは
病棟看護師の良さは、患者さんと信頼関係を築けること!!
最初はあまり心を開いてくれなかった患者さんが少しずつうちとけて自分の話をするようになってくれると、とても嬉しく感じます。
外来看護師だとどうしても主体は医師になるので、看護師は患者さんとゆっくり関われないことがほとんど。
なので、病棟看護師は患者さんと関わりたい!コミュニケーションをとるのが好き!という方に向いていると思います。
また、もうひとつやりがいを感じるのは、患者さんの具合の悪さに早期に気が付き対応することができた時。
病棟看護師は普段患者さんと多く接しているため、患者さんの異常に気付きやすいんです。
「この患者さん、普段たくさん話してくれるのに今日は全然しゃべらない」と感じ医師に診察してもらったところ、脳梗塞を発症していたことが判明した、なんていうこともよくあります。
早期に対処ができて、その患者さんが回復に向かっていったときは、看護師をしていてよかった!とうれしい気持ちになります。
その反面、責任の重さは感じます。
自分が気付かなければ対処が遅れて、患者さんの健康に影響を及ぼすのですから。
でも、しっかり知識を身につけて、患者さんとのコミュニケーションもしっかりとって、迷ったときは一緒に働くスタッフに相談すれば大丈夫です。
一緒に働くスタッフはとても頼りになる存在。
年齢はほとんど関係ありません。
年配の方から教わることはもちろん、新人さんから教わることも多いです。
それぞれのスタッフが協力することによって、病棟看護は成り立っているのです。
病棟勤務看護師の仕事のメリットデメリットについて
病棟勤務の看護師の仕事の1番のメリットとは、患者との関係性を築きやすいことにあります。
病棟勤務の看護師は毎日患者と顔を合わせ関わるのが仕事です。
心理学用語で『単純接触効果』という言葉があり、『人は関わる機会の多いものに好意を抱きやすい傾向にある』というものです。
毎日病棟で顔を合わせているうちに親密感がわき、患者との信頼関係を築きやすくなるということです。
その結果、患者が心を開きやすくなり、その患者に合わせた看護が行いやすくなるというメリットがあります。
また、看護師の方も患者にとっての「普通」の基準が把握できるため「いつもはたくさん話すのに、今日は全然話さない。体の調子が悪いのかな」と、異常に早期に気が付けるようになります。
それとは逆に、病棟看護師のデメリットは、負う責任が大きいということ。
外来看護師の場合、業務の主体は医師にあります。
医師が患者を診察し、治療をする。
しかし、病棟では、医師は常に患者の傍にいるわけではありません。
患者の一番近くにいるのは看護師なのです。
そのため、患者の状態が急変した際は、看護師が自分で気づき、医師に診察を要請しなければなりません。
気づくのが遅くなると命に関わることもあり、知識や技術が要求されます。
心理的負担も大きく、休職や退職に追い込まれる看護師もいるほど抱えている責任は大きいです。
病棟の看護師になるには
病棟の看護師になるには、入院病床を持っている病院を選んで応募すれば大丈夫です。
外来より看護師の数が必要なので、希望は通ると思います。
看護師の数が多ければ多いほど、患者さんに濃密な看護を提供できるため、喜んで迎え入れてくれる病院がほとんどです。
病棟の看護師の志望動機の書き方や面接のポイント
病棟の看護師の志望動機の書き方は、外来の看護師との業務を比較し書くのがおすすめです。
・患者さんとたくさん関わりたい
・知識や技術、対応力を磨きたい
・夜勤をやってがっつり働きたい
・土日・祝日関係なく仕事ができる
他にもたくさんあります。
自分が魅力に感じたところをアピールしていけば大丈夫です。
まとめ
病棟看護師として働くということは、良いことばかりではありません。
責任の重さから仕事を退職してしまう方も中にはいます。
でも、それ以上に魅力的なのが病棟看護師です。
給料が安定していることはもちろん、患者さんの一番近くで看護をすることのやりがいは、病棟看護師ならではの特権なのではないでしょうか。
看護師として日々成長していく自分に自信を持つこともできます。
ぜひ病棟看護師として一緒に働きましょう。