特別養護老人ホームの生活相談員の1日の流れ
出勤後、メールのチェック及び入居者の体調確認を実施。
その後、入居者の状態把握、病院や居宅介護支援事業所、市町村など関係する事業所や機関への連絡調整を行います。
新規入居希望者への面談や申し込みの受付、入居者のケアプランに対するケース会議などに出席。
研修資料作成や介護報酬の請求に関する業務も併せて行います。
1日の終わりに翌日の業務内容や訪問予定のチェック、入居者の状態確認を行い1日の記録をまとめて退社します。
特別養護老人ホームの生活相談員のメリットデメリット
メリット
人の役に立つ仕事で、人との関わりが多いため、コミュニケーションスキルが向上します。
また、記録をまとめたり、入居者の情報を記録したりするため、文章力や説明量が自然と向上していきます。
デメリット
相談を受けるにあたっては、相談者の辛いこと、困っていることなどネガティブな話が基本となるため、精神的に負担が大きくなります。
また、入居者や職員からも、体調不良や職場の人間関係に関することなど、マイナス要素の多い相談の方が多数を占めるため、自分自身のストレスや感情のコントロールができていない場合、バーンアウトしてしまう可能性が高くなります。
特別養護老人ホームの生活相談員の給料とは
19万8千円から残業手当などが含まれる月では21万円ほどになります。
年収は340万円ほどです。
人事考課により変化しますが、概ね38万円から42万円になります。
ボーナス支給月の直近6か月間の施設の稼働状況によって処遇改善加算の金額が変わるため、稼働率が高い場合は増額になりますし逆に低い場合はその分は減額されます。
介護職員に比べて処遇改善にかかる手当は低く設定されてます。
退職金に関しては、福祉医療機構及び職場の退職積み立てになります。
特別養護老人ホームの生活相談員に向いている人向いていない人
向いている人
お年寄りと関わることや人とコミュニケーションをとることが好きな人には向いている仕事です。
業務に携わることで、入居者の人生が豊かになり、生活の質の向上や喜びにつなげることを考えられる人、人の幸せについて真剣に取り組める人は向いています。
向いてない人
人と関わるのが苦手であったり、コミュニケーションの自信がない人は向いていません。
基本的に人と関わることが仕事です。
入居者に対してはもちろん、職員同士も連携をとりながら業務に関わるため、人とあまり関わりたくない人には向きません。
特別養護老人ホームの生活相談員のやりがいと将来性
超高齢社会の現代において、今後はますますニーズが高まる仕事であり、社会的な役割も大きくなっていきます。
社会に必要な仕事として感謝されたり、必要とされる喜びを感じられることが魅力です。
福祉業界について、その必要性から待遇改善の動きも活発になってきています。
他の業界に比べて低水準と言われてきた給与面においても改善されてきていますし、今後もさらなる待遇改善が見込まれる仕事です。
そして何より人と関わることが好きな方で向上心さえあれば無資格でも挑戦できる仕事です。
これからの日本にとっては、必ず必要になる仕事であると考えます。