わたしのワーキングホリデーそして留学先であるカナダのトロントで、現地の保育士の資格を取得するための学校(カレッジ)に2年間通いながら、現地の保育園でパートタイムとして働いていた経験を基に、現地の保育士としての具体的な仕事内容やリアルな口コミ評判などをお伝えしていきたいと思います。
- 海外(トロント、カナダ)の保育士の仕事内容とは
- 海外(トロント、カナダ)の保育園の1日の流れとは
- 海外(トロント、カナダ)の保育士のメリットデメリットは
- 海外(トロント、カナダ)の保育園は何歳から入れる?
- 海外(トロント、カナダ)の保育園はお弁当?給食はある?
- 海外(トロント、カナダ)の保育園ではお昼寝の時間はある?
- 海外(トロント、カナダ)の保育園ならではのルールやイベントはある?
- 海外(トロント、カナダ)の保育士はきつい?
- 海外(トロント、カナダ)の保育士を辞めたくなる理由とは
- 海外(トロント、カナダ)の保育士を辞めたくなった時の乗り越え方や対処法
- 海外(トロント、カナダ)の保育士のリアルな口コミや評判とは
- 海外(トロント、カナダ)の保育士は大変なこともあるけど働きやすい
海外(トロント、カナダ)の保育士の仕事内容とは
基本的にカナダのトロントでも保育士としての仕事内容は日本とあまり変わりません。
カナダの保育園はDaycare(デイケア)と言いますが、朝保護者と共に登園してきた子どもたちを受け入れ、室内や戸外に出て一緒に遊びます。
また年齢によっては排泄の補助や給食やおやつの時の援助もします。
午睡(お昼寝)の時には子どもたちを寝かしつけ、午睡チェックをします。
子どもたたちが寝ている間に書類作成や子どもたちと行う製作準備をします。
そして午後はまた子どもたちと一緒に遊び、順次保護者が迎えに来たら引き渡しをします。
日本の保育士の仕事内容と異なる点は、保育園内の簡単な掃除は保育士がしますが、最終的に委託されている清掃業者が1日の終わりにゴミ集めや園内の掃除をしてくれます。
日本でも用務員さんがいる園だとある程度は掃除をしてくれるところもあるかもしれませんが、掃除をする負担はトロントの保育士のほうが少ないと思います。
海外(トロント、カナダ)の保育園の1日の流れとは
トロントの保育園の1日の流れは、年齢(クラス)によっても多少異なりますが、以下のようになります。
7:30〜 順次子どもたちが登園し自由遊び(カリキュラムに沿って)
8:30〜9:00 手洗い、モーニングスナック(朝のおやつ)
9:00〜9:40 アートもしくはクラフト(一斉に行うのではなく、少人数で)
9:40〜9:50 片付け
9:50〜10:10 サークルタイム(日本でいう朝の会のようなもの)
10:10〜10:20排泄、戸外へ行く準備
10:20〜11:20戸外活動(散歩、公園)
11:20〜12:20手洗い、ランチ
12:20〜12:40トイレ、お昼寝の準備
13:00〜15:00 お昼寝(午睡)
15:00〜15:30 排泄を済ませてから、スナック(おやつ)
15:30〜16:30 自由遊び(カリキュラムに沿って)
16:30〜16:45 片付け、荷物をまとめる
16:45〜18:00 戸外で遊ぶ、順次降園
海外(トロント、カナダ)の保育士のメリットデメリットは
トロントの保育士のメリットはほぼ残業がなく時間通りに退勤できることです。
海外あるあるですが、みんな定時になったら帰る準備をするのではなく、定時には帰れるように準備しています。
また、日本の保育士によくある持ち帰りの仕事もありませんでした。
仕事とプライベートきっちりと分けることができます。
そして、土日は完全に保育園も休みになるので、週休2日きちんと取れます。
わたしのような留学生で保育士を目指す人が多かったのですが、それは保育士は留学生が永住権を申請取得しやすい専門職と言われていて、カナダの永住権を取得したい人にとってトロントで保育士になることは大きなメリットでした。
デメリットとしては、トロントがあるオンタリオ州で保育士として働くには現地の学校に2年間行き資格を取る必要があること。
また、学生として実習に行く時点で既に応急処置、救急法のトレーニングを受け、修了証を取得する、また現地の警察署に行き、無犯罪証明書を発行してもらう必要があります。
救急法の修了証取得と無犯罪証明書を発行してもらうことはそんなに難しいことではありませんが、少し手間がかかり面倒だとかんじるかもしれません。
無犯罪証明書の発行が保育士として働くために必要なんて海外ならではですよね。
海外の保育士になるにはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
海外(トロント、カナダ)の保育園は何歳から入れる?
トロントの保育園では、何ヶ月から入れるという明確な決まりはないようです。
保護者のニーズに応じて、保育が本当に必要かどうかで判断されるようですが、オンタリオ州の基準によると、保育園のクラスとしては以下の通りです。
乳児−生後0日から18ヶ月
幼児−18ヶ月から30ヶ月
プリスクール−30ヶ月から6歳
この様に分けられるようです。
海外(トロント、カナダ)の保育園はお弁当?給食はある?
トロントの保育園はだいたいどこも給食が提供されています。
給食とは言っても、日本の保育園のように同じ施設内に調理室があってそこに調理室(栄養士)がいて給食が作られているのではなく、フードケータリングサービスのようなところに給食を頼んでいるようです。
給食は食物アレルギーに対応していて、それに加えてトロントは多民族都市のため、食文化も多種多様で、宗教により食べられないものがあったり、ベジタリアン、グルテンフリー(小麦なし)、ラクトスフリー(乳製品なし)などに対応しているので、食事の提供時は気を遣いました。
海外(トロント、カナダ)の保育園ではお昼寝の時間はある?
トロントの保育園の1日に流れでも示したように、日本の保育園と同じようにお昼寝(午睡)の時間はあります。ここは日本と変わらず、年齢に応じてお昼寝の時間帯は変わります。
海外(トロント、カナダ)の保育園ならではのルールやイベントはある?
トロントの保育園ならではというよりも今世界全体でジェンダーレスという言葉がよく使われていますが、男の子・女の子で分けて差別するのではなく、子ども一人ひとりを一人の人間として関わ☜ています。
こういった意識は日本よりも高いと感じていて、大人も子どもたちが自己主張を対等にすることを認めています。
子どもたちと接していて、“男の子だから”“女の子だから”といった固定概念がないと日本の子どもと比べて感じました。
海外(トロント、カナダ)の保育士はきつい?
海外(トロント、カナダ)の保育士がきついと言うわけではないのですが、母国語が日本語であるわたしたちが英語環境で働く、子どもたちをケアするということに関しては気を遣いますし、多民族都市であるトロントは様々な人種や文化をもった同僚(保育士)や子どもたち、保護者がいるので、様々な違いを受け入れる寛容さが大事だと思います。
海外(トロント、カナダ)の保育士を辞めたくなる理由とは
わたし個人的には、トロントで保育士を辞めたくなったことは特にありませんでした。
わたしは学生として学校に通いながらパートタイムとして働いていて、フルタイムではなかったのでそれも大きいかもしれません。
辞めたくなる理由を挙げるとしたら、これは海外に限らず日本の保育園でもあるとだと思うのですが、職場の同僚(保育士)との人間関係の良さは大事だと思います。
やはり海外でも色々なタイプの人がいますし、幸いわたしの働いていた保育園はフレンドリーな同僚(保育士)が多かったのですが、正直ちょっと意地悪な人もいました。
わたしがまだ学生で英語も流暢ではなかったからかもしれませんが、それは海外日本問わずどこの職場でも起こりうることなので、あまり気にせず、気持ちを切り替えるようにしていました。
海外(トロント、カナダ)の保育士を辞めたくなった時の乗り越え方や対処法
一つ前でもお話したように、職場の人間関係で悩んだり辞めたくなったりした時には、仕事とプライベートきっちり気持ちを切り替えて過ごすようにするのがひとつだと思います。
どこの職場でも全員に好かれることは難しいし、相性で合う合わないもあります。
わたしの海外の保育園で働いてみて感じたのは、カナダ人は日本人よりもサバサバしている人が多いので、こちらがあまり気にしなければ苦手だと最初は感じる人も意外と大丈夫になるかもしれません。
それでも辞めたくなった時は思い切って辞めてみるのも手です。
わたしが滞在していた時、資格を持っているもしくは資格取得中ならば、保育園での仕事を見つけるのはあまり難しいことではありませんでした。
無理に同じところで続ける必要はありません。
資格取得で学校に通う学生のうちから、色々な園に実習に行くので、自分で働きやすそうと思った園は自分をアピールしてコネをつくっておきましょう。
海外(トロント、カナダ)の保育士のリアルな口コミや評判とは
実際にトロントの保育園で働いてみての感想として、業務内容は日本と同じように子どもたちをあずかる仕事ですし、それに加えて全て英語でのやりとり(書類も含めて)になるので大変さはあります。
しかし、子どもたちはどこの国でも可愛いですし、様々な人種の仲間と同じ保育士として仕事ができるというのもトロントで保育士として働く魅力の一つだと思います。
保育士資格取得のため通っていた現地の学校でのクラスメイトも今現在もトロントの色々な保育園で働いているようで、休みや給料が保証されているという点も働きやすさに繋がっているようです。
海外(トロント、カナダ)の保育士は大変なこともあるけど働きやすい
今までお話してきたようにトロントで保育士として働くことは、専門知識も英語で身に付けたり実践したりすることに加え業務内容も忙しい仕事ですが、やりがいがあり楽しい仕事です。
また留学生は現地学校を卒業して資格を取得し、保育園に就職してフルタイムで勤めると、永住権が申請しやすい職種という大きなメリットがあり、資格取得をしてでも保育士として働きたいという人が多かったです。
カナダの永住権取得を考えている人にとっても魅力的な仕事なのではないでしょうか。