ここでは、幼稚園教諭としての仕事内容を1日の流れを含めて具体的にお話しながら、実際わたしが幼稚園で7年間働いてみてリアルな口コミや幼稚園教諭として働く上でメリット、デメリットをお話していきたいと思います。
幼稚園教諭として働こうと思っている方は、保育士として働くので迷う方も多いと思いますので、比較してどちらが自分にとって良いのかを判断するのに参考にしていただけたら幸いです。
幼稚園教諭の仕事内容とは
幼稚園教諭としての仕事内容は、子どもたちがいる間は子どもたちと関わり、遊びやプログラム活動、給食、戸外活動などの援助をすることがメインの仕事です。
子どもたちが降園した後は、職員ミーティングに参加し色々な打ち合わせをしたり、行事の計画、準備をしたり、掃除を含めてクラスの環境を整えたり、子どもたちが遊べる準備をしたりします。
また、書類作成として年間計画、月案や週案を行事計画などを話し合ってつくります。
園によって園バスで子どもたちの送迎をしているところもありますので、そのような園はバスの添乗をすることもあります。
幼稚園教諭の1日の流れとは
園によって一日の流れは違ってきますし、同じ園でも日によってまたクラスによって多少流れは異なりますが、ほんの一例としてご覧ください。
8:00 出勤し、掃除をしたりクラスで子どもたちを迎える準備をする。
8:20〜 登園してきた子どもたちを受け入れる。
9:00〜 子どもたちと一緒に室内であそぶ。
10:00〜 片付けや排泄の様子を見守り、必要に応じて援助する。
10:15〜 朝の会で出欠確認をしたり、ピアノを弾いたりする。
10:30〜 子どもたちと外(園庭や公園)であそぶ。プログラム活動(音楽、体操、英語)がある場合は子どもたちと一緒に参加したり、必要な援助をする。
11:30〜 子どもたちと一緒に昼食の準備をする。後片付けをする。
12:30〜 子どもたちと室内や戸外であそぶ。
13:30〜 子どもたちの降園準備を見守ったり手伝ったりする。帰りの会で絵本や紙芝居を読んだりする。
14:00〜 順次子どもたちが降園するので、直接保護者が迎えに来る子どもの保護者対応をしたり、バス通園の子どもをバスに乗せたりする。預かり(延長)保育の子どもをその部屋に連れていく。
14:40〜 クラスや園内の掃除をする。
15:00〜 職員ミーティングに参加する。
16:00〜 書類作成やクラスの環境づくり、行事の準備をする。
17:00 退勤
退勤時間は定時だとこの例では17時ですが、わたしが働いていた当時は定時で帰れないことも多くありました。
今はどこの園もあまり残業にならないように業務内容なども工夫されていると言われていますが、園によって差は大きいようです。
幼稚園は何歳から入れる?
幼稚園は基本的に満3歳から入ることができます。
園によっては未就園児保育として、幼稚園入園を控える2歳児の子どもを対象にクラスを設けているところもあります。
幼稚園はお弁当?給食は出る?
幼稚園にお弁当を持っていくか給食が出るかについては、その園によって異なるのでよく確認すると良いでしょう。
わたしが働いていた幼稚園は、週3回は給食で週2回はお弁当持参でした。
子どもたちはやはり自分の好きなものを入れてもらえるお弁当だと食の進みも良いという利点、給食だと栄養バランスの取れた食事が出て、苦手なものも少しずつ食べようとする意欲につながるという利点があり、幼稚園で食事の時間子どもたち一人ひとりを援助する保育者の立場としては、給食とお弁当どちらもあってよかったです。
ただ、わたしたち保育者自身も週2回はお弁当持参でしたので、それを毎回作るのは少し大変なところもありました。
幼稚園の夏休み期間は
幼稚園の夏休みは小学校とだいたい同じくらいの期間です。
7月下旬から8月いっぱいくらいなので、1ヶ月以上は夏休みがあります。
ただし、夏休み期間中普段の幼稚園は休みになりますが、預かり保育という形で仕事などで保育が必要な家庭を対象に子どもたちを預かっているので、夏休み期間中でも預かり保育として園に来ている子どもたちはいます。
幼稚園の教諭になるにはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
幼稚園教諭のメリットデメリットは
幼稚園教諭のメリットは子どもたちの夏休みに合わせて、わたしたちもまとめてその期間休みが取れます。
職場により異なりますが、わたしの働いていた園は子どもたちの夏休み期間中、職員は出勤して仕事をしたり研修に参加したりと働いていましたが、それでもその期間トータルで2週間以上は休みが取れました。
これは同時期ほぼ休みなく出勤している保育士とは大きな違いです。
まとめて休みが取れるので、その期間はわたしも海外旅行に出かけたり日本国内でも遠出したりと普段できないことをしてリフレッシュしていました。
デメリットは幼稚園教諭はクラスを一人で担任することも多いため、なかなか平日に休みを取ることは難しいです。
取れないわけではないですが、わたしは当時取りにくかったです。
また、幼稚園教諭は保育士と違って住宅手当(家賃補助)があるところはあまりない(制度の違いもありますが)印象なので、仕事を選ぶ際はそこもよく見たほうが良いかもしれません。
幼稚園教諭はきつい?
幼稚園教諭は、担当するクラス(年齢)にもよりますが、担任をする場合はだいたい1人担任の場合が多いです。
わたしが3歳児を担任していたときは、子ども25人をわたし(担任)とパートタイム勤務の職員が副担任としてついてくれて2人でみていました。
4歳児、5歳児担任のときは25〜28人の子どもたちを1人でみていましたので、子どもの人数が多いのと、(園によりクラスの人数はだいぶ異なります。)業務の多さは感じていましたので、きつさはありました。
ただ、慣れてくると自分なりに業務をこなすコツはある程度つかめてくると思います。
それよりも職場の人間関係のほうが大変だったと感じています。
職場の人間関係の大変さについては、次で詳しくお話します。
幼稚園教諭を辞めたくなる理由とは
幼稚園教諭を辞めたくなる理由は業務内容の多さもあるかもしれませんが、それよりも前で少し書いたように職場の人間関係で悩んだり、辞めたくなったりする人が多いです。
それは、幼稚園という職場が女性の多い職場だからです。
女性の割合が多いほど、意地悪な人や性格のきつい人もいて、そういった人と一緒に働くことがつらくなって辞める人も少なくないというのが実状だと思います。
わたしも新卒で入職した幼稚園で、1年目は業務をこなすだけでも精一杯だった中で、先輩教諭の風当たりがきついことがあり、辞めたいとずっと思っていた時期がありました。その時期をどうやって乗り越えたかは、次の見出しで詳しくお話していきます。
幼稚園教諭を辞めたくなった時の乗り越え方や対処法
わたし自身も新卒で入職した幼稚園で1年目は職場の人間関係に悩み、ずっと辞めたいと思っていた時期がありました。
その時期を乗り越えて同じ幼稚園で7年間勤務しました。
つらい時期を乗り越えられたのは、当時実家に住んでいたので、母がよく悩みや愚痴などの話を聞いてくれたことが大きかったです。
また、職場に同期はいなかったにですが、同世代の職員が何人かいて、同世代の子たちと仕事の悩みを共有できたことが励みとなりました。身近にいる誰でもいいと思いますが、自分の悩みや思いを溜め込まず気軽に話をできる人に話すということが対処法につながるのではないでしょうか。
幼稚園教諭のリアルな口コミや評判とは
わたしの周りでも幼稚園教諭をしている人は何人もいて、みんな口々に業務内容は多いと言います。
しかしそれと同時に一度幼稚園教諭として勤務すると、長年同じ仕事をしている人が多いのも事実です。
それは子どもの成長を身近に感じることができて、やりがいや達成感も大きい仕事なのだと思います。
女性は結婚して妊娠や出産をするときには産休や育児休暇をとったり、一度退職する人もいますが、正規のフルタイム職員ではなくとも、パートタイムとしても復帰がしやすい仕事だと思います。
幼稚園教諭はきついが長年続ける人も多い
ここまで幼稚園教諭としての仕事内容や具体的な1日の流れも含めてまとめてみました。
そして、仕事をする上でメリットだけでなくデメリットや辞めたくなる時などネガティブな面もリアルに書きました。
きついと感じることもありますが、慣れてくると楽しさややりがいを感じて長年続ける人も多い仕事です。