英語好きで、英語を一生懸命に勉強している人なら、英語を活かす仕事として英語教師はどうかなと思うでしょう。
学校で出会った先生が素晴らしかったので、自分もあんな先生になりたいと思う人もいるでしょう。
でもまだ漠然としていて、具体的に英語教師になる方法はわからないという人がいるかもしれません。
そこで、高校英語教師をしていた私が英語教師の仕事の内容や資格の取り方、英語教師の向き不向き、教師になるまでの道のりについてご説明致しましょう。
英語教師とは
英語教師は生徒に英語を教える仕事をする人ですね。
でも、英語を教えるには、英語の単語や文の意味を解説し、練習して英作文を作れる、あるいは簡単な英会話ができるようにさせるだけでは不十分です。
英語は言葉なのでどれほど覚えてもこれで完成ということはないのですね。
ですから、英語の基本を教えて後は自分で勉強を続ける方法を身に着けさせることが肝心です。
この方法を伝授すれば、生徒は将来英語を話したり、書いたりする必要ができた時に自力で勉強を続けて将来は国際人として活躍することも可能になります。
私自身の経験から言えることは、英単語や英文法を一つずつ覚える地味な作業を続けられるかは、本人が英語を好きかどうかだと思います。
ですから、英語教師はあらゆる方法で生徒が英語に興味を持ち、好きになるように指導するのが一番ではないかと思っています。
英語教師の仕事内容は
英語教師の具体的な仕事は中学校や高等学校で生徒に英語を教えることです。
中学校なら1日3~5時間、高等学校でも2~4時間クラスを担当するのが普通ですね。
中学校なら教科書を1冊ずつ1年かけて教えます。
高等学校ならリーダーとグラマーさらには受験用の問題集やサイドリーダーを教えることもあります。
もちろん英語には分業はありませんから、どのテキストも同じ教師が受け持つわけです。
私は、グラマーは苦手ですというわけにはいきません。
ほとんどは基礎的な勉強ですから、それほど難しいことはありません。
ただし生徒が分かるように何度でも説明し、繰り返し練習をして覚えさせる必要があります。
英語教師の1日の仕事の流れは
平均的な英語教師の1日の仕事の流れは次のようになります。
・定刻までに出勤して、教員の朝の打ち合わせ
・担任があれば朝のホームルーム
・時間割に合わせて授業
・昼食をはさんで午後の授業
・帰りのホームルーム
・放課後は担当があればクラブ活動の指導
授業の合間や放課後に小テストの採点や次の授業の準備、テスト期間に備えて問題の作成。
必要に応じて担当クラスの保護者と連絡を取るなどの仕事もあります。
クラブ活動を担当する先生は放課後も残って指導をするのでかなり忙しいです。
英語教師の仕事のきつさや辞めたくなる理由に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご確認下さい。
英語教師に必要な資格や免許の難易度は
英語教師になるには教員資格を取る必要があります。
これは短大や大学の教育学部、人文学部、文学部、教養学部、外国語学部の英語科などで教職科目と教科科目(英語)を勉強し、教育実習の単位を取れば自動的に与えられます。
まじめに勉強すればそれほど難しいわけではありません。
もし高等学校の英語教師を目指すのなら、短大では不十分で、大学で勉強する必要があるので気を付けてください。
所定の学校を卒業し、都道府県が行う教員採用試験に合格すれば晴れて英語教師になることができます。
でもこの教員採用試験はかなり難しくて、希望通りのところに合格するには早くから試験の準備をする必要があります。
英語教師に向いている人向いていない人とは
英語教師に向いている人は次のような人です。
・英語が好きで得意
・青年と話をするのが苦にならない
・人前で話すのに抵抗がない
・社交的で活発
英語の知識が十分にある方が良いですが、基礎的な知識さえあれば、あとは教える熱意があるかどうかの方が重要です。
積極的で明るい性格の人が向いています。
勉強は好きだが、あまり人前に出るのは好きではない。
青年と話をするより一人で静かに勉強したいというタイプの人には向きません。
英語教師になるまでの道のりや方法は
英語教師になるには次のような道のりがあります。
・英語教師の資格を取れる大学か短大に進学する。
・所定の単位を取って卒業する。
・大学や短大の最終学年の時、あるいは卒業後に都道府県の教員採用試験を受験し合格する。
・具体的な学校からの申し出があり赴任する
教員採用試験はかなり厳しいので、卒業後も何回か受験する人もいますが、できれば早い時期に合格したいものですね。
英語教師の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご確認下さい。
英語教員になるには大学などで教員資格を取って採用試験に合格する必要があります
教員資格を取ることはそれほど困難ではありません。
教職に向いているのは英語が好きで、青年を教える熱意があることが重要です。
英語を教えることは将来有望な青年を育てる希望のある仕事です。
英語を教えてみたいと思っている人が、早い時期から準備をして教員採用試験を突破し、晴れて英語教員になることを期待したいですね。