犯罪抑止戦略室(通称、犯抑)とは、管轄署内で発生した、各種犯罪(自転車窃盗や公然わいせつ等)の発生件数や発生場所を集計し統計を取る事と、防犯カメラの精査によって、犯人を特定する事が主な業務内容の部署です。
そんな犯抑の中身をお見せします。
犯罪抑止戦略室の警察官になるには
犯罪抑止戦略室のメンバーは若手警察官が中心で、地域課から内部異動で入る事が基本的に多いです。
その為、犯罪抑止戦略室で勤務している人たちに積極的にアピールをしていれば、入れてもらえる可能性は上がります。
また、犯罪抑止戦略室で勤務していると、刑事課や生活安全課が捜索差押(俗に言うガサ入れ)や犯人を逮捕しに行くとき等の人員が必要な時に応援として連れていってもらえます。
ですので、将来に刑事課や生活安全課で勤務したい人たちが集まっています。
犯罪抑止戦略室の警察官に必要な資格や免許とは
犯罪抑止戦略室の警察官には地域課の警察官と同様に、普通乗用自動車と普通二輪の免許さえあれば問題ありません。
防犯カメラを精査する部署なので、機械に詳しくないといけないのかなと思う方もいると思いますが、何も必要ありません。
防犯カメラも触っていれば扱い方が分かってくるので時間の問題です。
ただ、パトカーや捜査車両を運転できる試験は、犯罪抑止戦略室で勤務していれば早く合格しろよ!と上司や先輩から急かされやすいです。
地域課の警察官は、基本的に自分の管轄署内のエリアから出ないのですが、犯罪抑止戦略室では、遠方に行く事も多々あります。
その時に、捜査車両を運転できないと、上司を一日中運転させてしまう事になり、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
なので、日頃から休みの日は運転して、早急に試験に合格できるように準備しておきましょう。
犯罪抑止戦略室の警察官の給料や年収はいくら?
その月の時間外勤務によって給料は変わりますが、少ない時は20万円前後、多い時は25万円程でした。
私が一番忙しかった年で、年収は520万円程で、その年は毎月時間外勤務が20~30時間はついていました。
暇だった年と比較すると50万円は年収に差がついていたと思います。
犯罪抑止戦略室の警察官の給料は安い?
これは警察署によりますが、事件が少ない警察署の犯罪抑止戦略室はとても暇で、時間外勤務手当を稼ぐ事ができませんので、地域課より給料は低いと思います。
しかし、管轄署内で重大事件が起きると、本部から刑事の方たちが来て、捜査本部が立ち上がります。
犯罪抑止戦略室で勤務していると、捜査本部に行かせてもらえる事もあって、大変で毎日退勤するのが遅くなりますが、その分給料は多くもらえます。
なので、一概に給料は安いとは言えませんが、平均すると地域課の警察官よりは安いと思います。
犯罪抑止戦略室の警察官の給料明細
給料明細は、ここではお見せする事ができません。
犯罪抑止戦略室は、地域課の警察官と違って泊りの勤務(当直)が週に1回だけで、勤務体制も日勤なので体は楽だと思います。
週に1回の当直が祝日に当たれば、祝日手当だけでけっこう給料は増えます。
ボーナスも地域課の警察官と同様にもらえるのでご心配なく。
犯罪抑止戦略室の警察官の仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
犯罪抑止戦略室の警察官に向いている人向いていない人とは
刑事課や生活安全課等(内勤)で将来的に勤務したいと思っている人は向いています。
退職するまでずっと地域課で交番から出たくないという人にはオススメしません。
犯罪抑止戦略室で勤務していると、地域課で勤務している時より圧倒的に内勤の人たちとの接点が増えます。
応援として一緒に勤務できる事は勿論、当直の班にも内勤の人たちはいるので、その時に顔を覚えてもらえれば、内勤に入りやすくなります。
内勤に入るには勉強して知識をつけるのも当然必要ですが、人間関係を構築しておくのも非常に大切な事です。
警察官は気が休まる時がない?
刑事ドラマでは良く休みの日にも事件が入ったから今すぐ署に来い!と上司から電話がかかってくるシーンがありますよね。
ですが、若手警察官の間はそんな事は滅多にありません。
刑事課や生活安全課のように、本格的に事件をする部署だとたまに呼ばれる事はあるかと思いますが、若手警察官が多い地域課や犯罪抑止戦略室はまず呼ばれません。
夏休みも平日に5日は取れたり、年休も積極的に消費するようにとなっているので、ひと昔前よりかは、休みやすい環境になっています。
犯罪抑止戦略室の警察官の志望動機の書き方や面接のポイント!
志望動機を書類で書いたり、面接等は一切ありません。
その分仕事を一生懸命やって、実績を積んでいれば、多くの人の目に留まるはずなので、とにかくひたむきにコツコツ頑張るしかないです。
将来的に内勤に入りたければ犯罪抑止戦略室へ
給料は地域課に比べれば安いですが、将来的に自分は内勤に入って、事件をバシバシ解決するんだ!と目標を持っている人は犯罪抑止戦略室に入って、多くの経験を積んで下さい。
一度は内勤を経験をした方が良いと言われているので、是非とも犯罪抑止戦略室へ。