大学職員といっても、その法人が国公立大学か私立大学かによって待遇は変わります。
さらに、私立大学では大学の知名度や経営状況によってさらに給与面での雲泥の差があります。
本記事では、私が勤めていたFランクの私立大学についてご紹介します。
希望する就職先、特に国公立大学を目指している方にとっては、あまり役に立たないかもしれませんのでご注意ください。
ただ、大学が法人によってどれくらい違うかを知るためにはちょっとした知識になるかもしれません。
私立大学の事務職の転職に必要な資格やパソコンのスキルとは
まず、大学職員に必要な資格やスキルですが、実はそんなに特筆することはありません。
配属される課によっては必要になることがあるかもしれませんが(例えば、経理業務担当なら簿記関連の資格が優遇されたり、技術職だったらエンジニア系の能力等)、基本的に私の勤めている大学では就職条件になっている資格はありません。
パソコンのスキルについては、一般的なオフィスが使えれば問題ありません。
今時珍しいですが、パソコンがあまり使えない中年おじさんも働けています(当たり前ですが、普通に働くためには一般的なPCスキルは絶対必要です。がんばって研鑽しましょう)。
大学によっては英語能力が必須だったりと、求められることはあるので応募の際にはご注意ください。
私立大学の事務職の給料や年収はいくら?
各大学でもっとも差がでるのは待遇面です。
国立大学職員はもともと公務員のようなものだった名残で、今もみなし公務員のような感じで非常に安定しています(給与は同じ国立でも各大学によって違います)。
いわゆる年功序列で、そもそも大学法人自体がつぶれることもありません。
本当に、公務員の感覚です。
一方、私立大学の場合、都会の超有名大学は国立大学を凌ぐ待遇が約束されます。
場合によっては1000万円近くと、一般的なサラリーマン以上にもらえると思います。
ところが、Fランクの私立大学は一般以下、300から400万円程度のところもあります。
いくら国から補助金をもらっているとはいえ、あまりにも入学者が来ない場合は潰れてなくなる可能性もあります。
私立大学の事務職の給料明細とは
地方のFランクの私立大学で働いている30代男性の私の給料ですが下記の通りです。
基本給が壊滅的に低く、なかなか昇給も多くありません。
上述の通り、私立大学でも国から補助金がもらえるはもらえるのですが、入学者数が少ない大学は経営もぎりぎりなのでなかなか厳しい状況です。
でも、ここまで給料が低い大学も珍しいので、安心してください。
他はまだマシです。
これを読んでいる皆さんは、都会の有名大学を目指してください。
基本給 200,000
住宅手当 40,000
皆勤手当 10,000
支援手当10,000
時間外手当 5,0000
賞与 4.5ヶ月
私立大学の事務職の仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
私立大学の事務職の給料は安い?高い?
繰り返しですが、事務職の給料はその大学によります。
ただ、基本的に考えたら、ただの事務作業員にしては給料はいい方なのかもしれません。
大学職員としてより良い給与を目指すのであれば有名私立大学で、待遇面での安定性を求めるならば国公立大学職員での就職を目指すといいでしょう。
関東圏は大学が多いですから、求人数はそこそこあり、常に応募ができる状態だと思います。
著しくアウトプットを求められる民間企業に比べたら、比較横並びでそこそこの給料がもらえる大学職員は個人的におすすめできます。
私立大学の事務職の給料を上げるには
国立大学法人では基本的に年功序列のはずです。
ただ窓際にいるだけでも昇給があるので、上述の通りとても安定しています。
公立大学は、その自治体の機関なので、その自治体の給与システムに則って昇給があるはずです(やはり、基本的には年功序列なのだと思います)。
私立大学では各大学によって変わってきますが、国公立大学と比べると株式会社的に利益を求めがちな法人ですので、ジョブ型の成果主義のところもあるかもしれません。
その場合は、株式会社と同じで、他を押し退けて自分が昇進しなければ大きな昇給はないかもしれません。
私立大学の事務職の面接時の服装は?
ここ数年の大学職員の第一次面接はオンラインの場合が多いです。
当たり前ですが、オンラインの場合でも、対面の時と同じく全身しっかりスーツで整えて臨んでください。
背景はバーチャル背景を使わず、白い壁紙のところで頭から胸の上のあたりまでが映るようにして、音声もしっかり聞こえるか友人に協力してもらって事前によく確認してください。
最近の大学はオンライン化を進めていますから、そういったリテラシーがない人は弾かれる可能性が高いです。
オフィスカジュアルが定着しているところでも、面接時はしっかりと固めていってください。
私立大学の事務職の志望動機の書き方や例文とは
これは、人によって色々あるのではないでしょうか。
画一的にここで書くことは難しいですから、自分の思うところを正直に書いてもいいと思います。
例えば、もともと国際系の仕事をしていた私は志望動機の欄には「地方大学の国際化の重要性」について考えをまとめて書きました。
要は、留学生の受け入れと支援についてですね。
ある程度、大学はこうあるべきだ、という自分の考えをまとめておいて、自分ならそれができる、それをしたい、という気持ちを書くのがいいのではないでしょうか。
私立大学の事務職の面接で聞かれることやポイントとは
面接で聞かれることも、各大学の採用担当者によって違うはずです。
また、新卒か中途でも大きく変わります。
基本的には、一般的な職種と同じく「自己PR」「志望動機」「長所と短所」は必ず聞かれますが、中途で入った私の場合は例えば「組織でのコミュニケーションの方法」「前職での業務がどのように活かせるか」「得意な業務と苦手な業務」「いつから働けるか」などでしょうか。
自己分析は時間もかかるし面倒ですが、最近はネットで割りと簡単にまとめてくれるサイトがたくさんあります。
就職・転職サイトを良く読んで対策するといいでしょう。
大学職員の待遇はそれぞれ。それでも、おすすめできます。
何度も書きますが、待遇は大学それぞれです。
まずはよく求人画面を読み込んで、場合によってはいくつか比較してみてください。
就職後にどこに配属されるかにもよりますが、基本的には事務職員にしてはコスパのいい業務内容じゃないかなと思います。
下手に株式会社に就職するくらいなら、国からの補助金のおかげで比較的安定している大学職員を目指してみるのも悪くないと思います。
頑張ってください!