医療事務員を志すにあたって、服装や外見の心配はつきものです。
衛生面や清潔面が重視されるのは、皆さんご想像に容易いことかと思われます。
流石にミュージシャンのように髪を染めて、ピアスとネイルをバチバチにキめて出社してもOK!と思ってる方はいないと思いますが、じゃあどのくらいならいいのか、というのは疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
身だしなみは何を気をつければいいのか、この記事で解説していきます。
医療事務はネイルok?
医療事務員は病院に務める業務です。
そのため身だしなみについては一般企業よりも厳しい目で見られます。
ネイルは少々艶を出すのはまだしも、濃い色をつけたり、つけ爪などでデザインするのは禁止されている事がほとんどです。
また、爪を伸ばすことも禁止されており、清潔感を保つことが必要です。
もちろん、衛生面だけではありません。
爪が伸びていると、書類を受け渡しする時に患者さんの皮膚を傷つける可能性があります。
病院に来る方はご高齢の方や、体の弱ってる方が多いのは想像に容易いと思いますが、そのような患者さんを伸びた爪で傷つけた場合、傷口からバイ菌が入って大きな怪我に繋がる可能性だってあります。
例えば高血圧でお薬を飲んでる方は血が止まりにくいので、知らずに服を汚してしまってクレームになった。
例えば免疫が落ちていて、傷口が化膿して高熱を出してしまった。
大げさに聞こえるかもしれませんが、ありえないことではありません。
病院のルールを守っていれば病院側も守ってくれますが、ルールを無視している場合は責任を追求されることになるでしょう。
たかが爪、と甘く見ることはオススメしません。
医療事務の服装は出勤時の服装は自由?
出勤の際の服装は、強く定められている事は稀で常識の範囲内なら問題ない事が多いです。
しかし、例えば裏口がないクリニックなどで患者さんの目につくところから出入りする場合は、オフィスカジュアルくらいの清潔さは持ち合わせておきたいものです。
それ以外でも常に利用者の方の目があると思い、社会人として恥ずかしくない身だしなみを心がけるべきです。
また、制服やナース服などで通勤するのは衛生上好ましくないので、院内のルールを確認したほうがよいでしょう。
医療事務の制服は支給される?
制服の指定がある場合は、支給されるのが一般的です。
サイズを申告し、汚れたらクリーニングかもしくは交換して貰う形になります。
汚損時のルールは勤め先毎に異なるので、担当の方に事前に確認しておきましょう。
私服の場合は、院内のルールに従い、清潔感と常識を持って身だしなみを整えます。
汚れやシミ、シワなどが無いように毎日手入れをしていれば問題ありません。
医療事務の髪色や髪型は自由?
医療事務員は病院内の接客業です。
もし、あなたが病院に行った時に受付の方が緑髪のモヒカンヘアーだったらどんな顔をしますか?
髪色は黒を基本に明るい茶色くらいまでなら許容されることがありますが、金髪や赤髪などはほぼ不可能と言っていいでしょう。
髪型も、威圧感を与えるのは好ましくなく、また強い整髪料などの匂いに患者さんが具合悪くなるケースも懸念されます。
繰り返しになりますが、病院に来られる方は様々な不調を抱えた人々です。
利用者の方が整髪料に含まれる成分にアレルギーを持っていて受付の際にショックを起こすことだってありえます。
不要な薬剤などはつけるのは避けるべきでしょう。
医療事務のインナーカラーは大丈夫?
インナーカラーも同上で、基本的には好ましくありません。
院内のルールに従い、どのくらいまでなら許可されるか、染める必要性なども検討して、担当の方と相談すべきでしょう。
正当な理由なく許可されるケースはほぼ無いと思ってもらっていいかと思います。
医療事務はナース服の場合もある?
クリニック等の場合、スタッフの服装統一を測ったり、ナースと医療事務員を兼任していたりしてナース服の場合もあります。
面接の際にしっかりと確認しておくとよいでしょう。
大きな病院の場合は、逆にナースと区別をつけるために制服である事が多いです。
ナース服を全員分支給するのも大変だし、病棟に行くこともあるので間違って患者さんに声をかけられるのも困りますからね。
医療事務員だって医療従事者の一員である
医療事務員はその性質上、コンビニのアルバイトのような扱いを受けたり、そのような心持ちで応募する方も少なくはありません。
しかしながら、医療事務員は立派な医療従事者です。
病院のスタッフである以上、他のどこよりも清潔でいなければなりません。
また、自分たちのイメージだけでなく、利用者の安全も考慮すべきです。
病院に来たら余計具合悪くなるなんてことはあってはならないので、可能な限り注意をしなくてはなりません。
もし医療事務員を志す場合は、自分たちも医療従事者の一人であることを忘れないでください。
その志を忘れなければ、身だしなみで悩むことは無くなるでしょう。