近年、デスクワークで仕事がしたいと思って、工場事務職に興味を持つ人が増えて来ています。
しかし、会社によって工場事務の仕事は様々で、仕事内容も変化しています。
この記事を見に来られた皆さんは「工場事務職になりたいけど、簡単になれるものなの?仕事はどんな内容なの?」と疑問に思っている方が多いのではないでしょうか。
そんな人に向けて、車部品メーカーの事務職として働いている私の実体験を元に、紹介したいと思います。
車部品メーカーの工場事務職とは
車部品メーカーの事務職は「管理課」「検査課」「技術課」などの部署が分かれており、製造課が働きやすいようにそれぞれサポートをする職業です。
管理課は、主に生産計画や、出荷の管理を行う。
検査課は、クレーム対応や品質保証を行う。
技術課は、設備異常の対応、メンテナンスを行う仕事です。
他にも工場によって様々な部署がありますが、特に工場の中で責任が大きいのが工場事務の仕事です。
車部品メーカーの工場事務職の仕事内容は
私は検査課として働いていますが、主な仕事内容は、デスクワークで行います。
では、どんなデスクワークかご紹介します。
例えば、得意先から品質不具合を指摘され、電話が社内に来たとします。
そこで対応するのが検査課です。
その情報を各課に展開し、在庫の品質を再度見直します。
そのあと、得意先へ不具合現品を引き取り、今後の対応等の話を聞きます。
社内に帰ると、先頭に立って原因と対策を追求し、その内容を報告書として得意先へ再発が無い様、書類として提出します。
書類として得意先へ提出する資料を、パソコンを使って作成するのが検査課の仕事です。
車部品メーカーの工場事務職の1日の仕事の流れは
朝は、検査課でミーティングを行い、1日のそれぞれのスケジュールを共有します。
それから、ミーティングが終わると現場へ行き、品質パトロールを行います。
ここまでが毎日行う仕事です。
それから各自分の仕事で、納期までにやらないといけない資料作成や、クレーム対応、会議等を行います。
自分で仕事を管理し、順序を決めて業務を行えるので、1日の流れは毎日変化します。
車部品メーカーの工場事務職に必要な資格や免許の難易度は
基本的なパソコン操作が出来れば、資格は無くても大丈夫です。
しかし、倉庫に製品を見に行ったり、得意先へ行ったりする事が多いので、車の免許は必須です。
また、会社に入ってからあると便利な資格はQC検定です。
品質管理の知識や改善能力を評価する検定です。
持っておくと昇給がしやすくなったり、会社から評価されたりといった部分があり、持っておいたほうが得かも知れません。
だからといって持っていなくても、入社してから受けている人がほとんどなので、興味がある人は是非挑戦して下さい。
こちらの記事では車部品メーカーで実際に勤務されている方がリアルな給料や年収を暴露していますのでご覧ください。
🔗車部品メーカーの工場事務職はきつい?給料や年収、実際の口コミや評判とは!
工場の事務職のやりがいについて
私は車部品メーカーの工場事務職(工場検査)として働いており、仕事にやりがいを感じた事を紹介します。
・不具合流出を未然に防いだ時
工場では、設備異常・作業ミスで製品不良がお客様へ流出する事があります。
その流出を止める事が工場検査課の役目です。
過去の異常内容を頭に入れ、製品にどのような不具合が起こるか予想し、出荷前に製品を確認します。
その予知行動が的中し、お客様へ不良な製品が届く前に検出できた時は、自分の手で阻止できたと実感でき、やりがいを感じます。
もし不具合が検出出来なくても自分が見ていることで、良品がお客様の元に届いていると思うことができます。
その他にも、資料作成で工場全体の管理が出来たり、新しく発売される車の立ち上げプロジェクトに携り、それが市場に売り出された時など、大きな仕事を成し遂げた時にやりがいを感じます。
責任重大な仕事が多く、日々仕事内容が違い、やりがいを感じる事が沢山ありますので興味がある人は是非、事務職(工場検査)に挑戦して下さい。
車部品メーカーの工場事務職に向いている人向いていない人とは
向いている人
コミュニケーションが周りの人とできて、急な予定変更があっても柔軟に対応できる人です。
各課の上司と連携をとって業務を進めることが多いので、コミュニケーションが取れないと仕事が止まってしまいます。
また、急に不具合の連絡が入ったり、勤務時間外でも会社から電話が鳴る事があったりと、忙しくても得意先対応は優先なので、急な仕事変更があっても対応できる力が必要になります。
向いていない人
コミュニケーションを取らず、自分一人で仕事を行おうと考える人。
沢山の人とコミュニケーションを取ったり、上司と頻繁に情報を共有しないといけないので、コミュニケーション能力が無い人は向いていません。
車部品メーカーの工場事務職になるまでの道のりや方法は
私が今働いている会社で、どんな基準で採用されているか聞いてみました。
入社するには筆記試験、面接といった部分が大きく採用結果に影響します。
特に面接試験では、一般常識としてのマナーや、この人と一緒に働きたいと思われるかどうかという部分を見られていますので、ありのままで面接を受けることをお勧めします。
ですから、普段から一般的なマナーに気を付け、自分の強みを持っておくと採用の確率が大幅にUPすると感じます。
工場事務へ働く人へアドバイス
今回、私が皆さんにお伝えしたかった工場事務(検査課)の仕事は、
①責任が重大な仕事。
②書類として得意先へ提出する資料を、パソコンを使って作成するのが検査課の仕事。
③自分で仕事を管理し、順序を決めて業務を行えるので、1日の流れは毎日変化する。
④車の免許は必須。
⑤コミュニケーションが周りの人とできて、急な予定変更があっても柔軟に対応できる。
⑥普段から一般的なマナーに気を付け、自分の強みを持っておくと採用の確率が大幅にUPする。
という事を皆さんに覚えてもらって、工場事務職に挑戦して頂きたいです。
いかがだったでしょうか?
皆さん、私の働いている工場事務職の事を大体理解できましたか?
一般的な事務職とは違い、少し特殊な仕事内容だったかも知れませんが、あくまで会社によって仕事内容も変わってきますので、参考程度に捉えて頂ければ良いと思います。
皆さんが良い職場に出会う事を、心より願っています。