芸能事務所のマネージャーに採用される人とは、どのような人でしょうか?
一般企業では大卒が就職に有利と言われていますが、芸能事務所のマネージャーには、大卒、高卒、中途採用で転職する人など様々です。
学歴よりも頭の回転の速さや、コミュニケーション能力、スケジュールや時間を管理できる能力が重視される傾向にあるので、大学を出てないからといって諦めることはありません。
芸能事務所のマネージャーといっても色々あります。
芸能事務所に所属するタレントを担当する現場マネージャー、大手では養成所を運営している芸能事務所もあり、養成所にもレッスン生のお仕事を獲得するために働くマネージャーがいます。
気になるお給料は、事務所の大きさや役職によってかなり開きがあるようです。
実際に大手芸能事務所が運営する養成所でマネージャー業務をしていた経験からお伝えしていきます。
大手芸能事務所のマネージャーへの転職に必要な資格やパソコンのスキルとは
パソコンの基本動作とWord、Excelができるといいですね。
マネージャーは主に撮影やオーディションなど現場でのお仕事なので、パソコン作業はほとんど事務の方が担っています。
ですがマネージャ―の人数が少ない小規模な芸能事務所や養成所では、現場とデスクワークを兼任する場合が多いです。
タレントを担当したいのであれば、普通自動車運転免許は持っていた方がよさそうです。
養成所のマネージャーでしたら、無理に免許をとる必要はありません。
大手芸能事務所のマネージャーの給料や年収、ボーナスはいくら?
芸能事務所は規模にかなりばらつきがあります。
売れっ子タレントをたくさん抱えた大手の事務所とまだ売り出し中の数名のタレントしか所属していない小さな事務所では、マネージャーのお給料にも差があります。
入社当初はあまり差が見られないかもしれませんが、年数を重ねるごとに大手芸能事務所の給料は上がりやすいようです。
私が働いていた養成所のマネージャーは、入社当初は基本給が20万円より少し多いほどでした。
残業手当はつきません。
ボーナスが夏と冬に出て各10万円ほどです。
半年に1回開催されていた、養成所に入るオーディションで入所者が多ければ、臨時ボーナスが出ることもありました。
このオーディションの時に、運営元である東京本社の上の役職の方々とお話している中で、かなりもらっているのだろうというエピソードをよく耳にしていました。
大手では入社当初はあまりもらえませんが、役職が上がっていけばお給料もどんどん上がっていくということですね。
他社のマネージャーのお給料を知らないのではっきりとしたことは言えませんが、これは会社によってかなり開きがあるようです。
忙しくて副業をする暇もないので、先を見据えて大手に就職できれば、将来のお給料は満足できるものになると思います。
大手芸能事務所のマネージャーの給料明細とは
養成所マネージャーの場合
基本給(月額) 23万円 から税金と社会保険料を差し引いて
手取り(月額) 19万円 ほど
ボーナス(年間) 24万円
額面年収 300万円
就職してから5年間、少ししか給料は上がりませんでした。
芸能事務所のマネージャーの仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
大手芸能事務所のマネージャーの給料は安い?高い?
平均的な同年代の会社員と比べると、多少低い気がします。
ですが給料に惹かれではなく、仕事内容に惹かれて就職する方がほとんどです。
がむしゃらに仕事をしていたらいつの間にか給料も上がっていた、という感じではないでしょうか。
大手芸能事務所のマネージャーの給料を上げるには
大手ではマネージャーの人数が多いため、新人マネージャーを指導してまとめる統括マネージャーがいます。
一歩ずつキャリアを積んでいき、管理職になれば高収入が期待できます。
小規模事務所や養成所では、まとめるほどのマネージャーの人数がいないことが多いので管理職でのキャリアアップは期待できません。
大手芸能事務所のマネージャーの面接時の服装は?
スーツが間違いないと思います。
髪型やアクセサリーなど、華美にならいように清潔さを心掛けてください。
大手芸能事務所のマネージャーの志望動機の書き方や例文とは
私は欠員が出たための臨時募集を求人サイトで知り、面接を急遽受けたため、志望動機書が必要なく履歴書だけで入社が決まりました。
志望動機が必要な場合は、
①なぜ芸能事務所のマネージャーをめざしたのか
・芸能界のような華やかな場所が好き
・活躍する人を影で支えて輝かせるのが好き
・人と関わるのが好き
・好きな芸能人がいるので芸能界のお仕事に関わりたい
など、「好き」は人を動かす原動力になります。
好きな芸能人がいるからなんてミーハーと思われる、と書くのをためらってしまうかもしれませんが、芸能事務所のマネージャーを続けるなら芸能界に興味がなければ勤まらないので、素直に書いていいと思います。
しかしただの憧れだけではなく、自分ならどう動けるかというアピールも必要です。
・昔は自分も活躍する側を目指していたけれど、だんだんと裏方に興味が出てきてマネージャーの方が向いていると思った
というような、自身の経験から目指した理由もいいですね。
②マネージャーに向いていると思う自分の性格
・大学時代にバイトを2つ掛け持ちしていて、学校の授業と調整しながら忙しくしていた
・学生時代に部活のマネージャーをしていて、チームが優勝したときに裏で支える喜びを知った
これはマネージャーに必要なスケジュール管理の能力がある、ということや、支えることに喜びを感じる、というマネージャーに向いている性格のアピールになります。
養成所マネージャーであれば、
・原石であるレッスン生の中から、毎日テレビで見かけるようなスターを誕生させたい
と書けば、レッスン生の「売れたい」とマネージャーの「売りたい」という需要と供給がバランスのいい志望動機になります。
漠然とした芸能界に関わりたいということではなく、自分なら他の人とは違う形でタレントを支えられる、会社に貢献できると個性を出していくことが、大勢に埋もれずに一目置いてもらえるポイントです。
大手芸能事務所のマネージャーの面接で聞かれることやポイントとは
まず面接では、絶対に遅刻はNGです。
遅刻した場合は落ちたと思ってください。
マネージャーはタレントの時間を細かく管理しなければならないので、時間にルーズな人は受かりません。
面接では礼儀正しく、明るくはっきりと答えましょう。
マネージャーは忙しく時間帯も不規則なので、体力に自信があることはアピールすると良いかと思います。
聞かれそうな内容は、
①自己紹介
②志望動機
・その会社を選んだ理由
・なぜマネージャーになりたいのか
③前職がある場合は退職した理由
それから私の面接のときは、
・仕事が遅い時間に終ることもあれば早朝出勤もありますが、残業手当や早朝手当ては出ません。それでもよいですか?
・レッスン生の中にはお仕事がなかなかもらえない子もたくさんいます。励ましたり親身になってあげられますか?
といったことも聞かれました。
そのあと早急に引き継ぎできるマネージャーが必要ということで、いつから来ることができますか?と聞かれ、次の週から出勤していました。
自分でもやれそうと思ったら、一歩踏み出してみよう
芸能界と聞くと別世界でハードルが高そうなイメージですが、実際はそんなことはないと思ってもらえたのではないでしょうか?
自分の性格がマネージャーに向いてると思ったなら、まずは一歩踏みだしてみましょう。