この記事では編集プロダクションについてご紹介します。
具体的に下記の6点についてお話します。
・編集プロダクションとは
・給料や年収はいくら?
・激務って本当?
・新卒採用はあるのか
・働くにはどうすればいいのか
・志望動機の書き方や面接のポイント
すべて大手出版社発行の女性誌を担当していた私の体験談をもとにしています。
ぜひ最後まで読んでみてください。
編集プロダクションとは
編集プロダクションとは出版物の企画や編集そして制作までを代行する会社のことです。
私が務めた会社は「副編集長が独立して開いた会社」でした。
うちの社長は大手出版社に長い間勤めていて結婚を機に独立しました。
凄腕編集者だったので、辞めてからも副編集長兼編集プロダクションの社長という形で働いていました。
出版社に勤めている編集者の仕事と大きな違いはありません。
毎号編集長が振り分けた企画を担当します。
社長がもらってきた企画をさらに8人ぐらいいる編集者に振り分けます。
ファッション担当、カルチャー担当、アート担当に分かれていましたね。
その下にアシスタントがついたりします。
編集プロダクションは編集部の下請けだけを行うイメージがありますが、社長次第で仕事も変わってくるのかもしれませんね。
副編集長とか偉い立場であるほど出版社から貰える仕事の幅が広がるのでいいです。
編集プロダクションは給料や年収はどれくらい?
月給は18~20万円ほど貰っていました。
時給だと1000円ぐらい、年収は230万円ぐらいですね。
残業代とボーナスはなしですが、徹夜はしょっちゅうありますっていう会社でした。
一緒に愚痴っていた先輩は他の勤続年数長めの編集者の給料が倍ぐらいあったことを知り、「自分も結果を出せば」と期待しながら働いていました。
私もその情報に元気をもらっていました。
連載を担当しているとその分会社への貢献度も高いので給料も必然的にアップする感じですね。
まとめると、編集プロダクションの給料が安いのは新人の時だけです。
編集者として活躍できれば、会社員ぐらいかそれより多く稼ぐことも可能です。
編集プロダクションは激務って本当?
入稿作業の期間は終電まで帰れなかったです。
だいたい1週間ぐらい続きますね。
写真、デザイン、原稿すべてを納期に間に合うように集めるのが編集者の一番の役目です。
一つのページが遅れているのが理由で雑誌の発売日は変更できません。
そのためにデザイナーからの一本の電話の為に深夜まで起きて待つのも大事な仕事の一つでしたね…
編集者だったときは「この世で一番働き者かもしれない」と本当に思っていました(笑)
転職してからは世の中にはもっと大変な仕事はいくらでもあると知りましたが。
ワークライフバランスなんて言っていられないことは断言できます。
編集プロダクションの新卒採用はある?
新卒で入社した先輩がいたので一般的にあると思います。
しかしながら、私のようにただ雑誌に関わりたいという理由であれば出版社を志望する事をおすすめします。
新卒という大きな価値を編集プロダクションで働くことに使っていいのだろうか、と疑問に思うからです。
出版社であれば、本来の目的である雑誌に関わることはもちろん、優秀な先輩たちから学ぶこともできます。
「はやく企画を担当したいから編集プロダクションに入りたい」という人もいると思います。
確かに少数でやっているところはそのチャンスがないとも言い切れません。
でも、将来のことを考えると出版社に勤める方がメリットはたくさんあります。
まずは出版社と編集プロダクションの違いをよく調べてみてください。
編集プロダクションで働くには
私がそうだったように「未経験」「第二新卒」「中途入社」がOKな編集プロダクションで働く方法を探している方に向けてご説明します。
indeedとか大手求人サイトで雇ってくれそうな編集プロダクションを見つけることです。
東京や大阪だと編集プロダクションがたくさんあったと思います。
女性誌やカルチャー雑誌など自分のやりたいジャンルが明確ならできるだけそれに近い求人を見つけましょう。
過酷な仕事環境でも好きなジャンルに関わることができれば頑張れると思います。
受かるまで諦めず応募し続けましょう。
全くの未経験からでも面接まで進めば熱意でどうにかなるかもしれません。
準備は大事なので次の項目でお話していきます。
編集プロダクションに必要な資格や仕事内容などはこちらの記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
🔗編集プロダクションの仕事はきつい?必要な資格や仕事内容、辞めたい理由とは!
編集プロダクションの志望動機の書き方や面接のポイント
志望動機の書き方と面接はどちらもそれなりに重要です。
志望動機は、ライティングスキルを見られていることを意識しましょう。
編集者の仕事はライターの業務も含んでいます。
文章には気を遣いましょう。
受かりやすくなる書き方はありません。
正直に書くのが一番ですね。
面接では、「その編集プロダクションで働きたい理由」と「自分は何ができるか」を話してください。
時間があれば質問を予想して練習しておきましょう。
編集プロダクションを志望するあなたは相当その仕事に憧れがあるんだと思います。
自信を持って自分をアピールしてください。
編集プロダクションの仕事はきついけどやりがいがある
改めてポイントをまとめると、
・編集プロダクションは「副編集長が独立して開いた会社」
・月給は18万円~20万円、年収は230万円
・入稿時期の残業や徹夜は当たり前
・新卒採用はある
・働くには求人サイトから応募するのが一般的
・志望動機は正直に書きましょう。⇒ ライティングスキルをチェックされる可能性もあります
・面接は練習しておくといいでしょう
世間一般のイメージ通り編集プロダクションの仕事は激務です。
しかし、大卒者以外が出版業界に入る数少ない方法でもあるので、挑戦してみるのもいいと思います。