今回は、編集プロダクションについて詳しくご紹介します。
私は未経験で入社し、大手出版社が発行する女性誌に携わっていた元編集者です。
特に「中途採用で働きたいと思っている方」のお役に立てると思います。
編集者は企画の進行管理(マネジメント)を担当します。
主にこの6つについてご紹介します。
「どんな仕事をしているのか」
「必要な資格やスキル」
「きついのか」
「向いている人はいるのか」
「〇〇のうわさは本当だった」
「ストレスや辞めたい理由」
ぜひ、最後まで読んでみてください。
編集プロダクションの仕事内容や1日の流れ
編集者は企画のマネジメントをします。
編集長からもらった企画が「夏のホワイトコーデ特集」であれば、テーマに合ったモデル、ライター、カメラマン、デザイナーを選びます。
打合せを繰り返しながら、撮影に向けて動きます。
バブルの頃は撮影のためだけにハワイに行く事があったらしいです。
お金がかかった撮影はほとんどなかったのが残念でした。
撮影後はデザイナーとライターが主に仕事をします。
編集者は文句を言うだけです(笑)
ページに関わる人たちの間に入って順調に仕事が進むようサポートする役ですね。
想像力と管理能力の両方が求められます。
編集プロダクションに必要な資格や求められるスキルとは
資格は必要ありませんが、2つのスキルがあれば重宝されそうです。
1つ目は想像力(クリエイティビティ)です。
ページ全体の方向性を決めるのは編集者です。
「この知識は誰にも負けない」と言えるような知識や経験があるほど、他の雑誌と被らないアイデアが浮かびやすいと思います。
2つ目は進行管理能力(マネジメント)です。
午前3時にデザイナーからの電話に出られる気持ちの豊かさは大事です。
好きな人と仕事ができるっていえば響きが良すぎるかもしれないですが、「憧れだったあのカメラマンやスタイリストにお願いしたい」が叶うのがマネジメントの醍醐味ですよね。
コミュニケーションスキルは言うまでもありません。
この2つのスキルがあればかなりできる編集者です。
編集プロダクションの仕事はきつい?
体力的にも精神的にもきついときがあります。
チームで協力しながら、毎号寿命を削りながら働いているような感じです。
常に納期に追われているので長期間で休むことはほとんどできず、リフレッシュすることさえ難しいのです。
先輩の編集者は代わりを務められる人がいなかったのでパリに行くのを何年も後回しにしていると言っていました。
海外旅行に行けたとしても長くて一週間ぐらいですね。
編集者になるなら「徹夜は当たり前」、「長期休暇はほとんどとれない」ということは覚悟していてください。
編集プロダクションの採用などについてはこちらの記事で詳しくまとめていますのでぜひご覧ください。
🔗編集プロダクションとは何?激務って本当?新卒採用はあるの?
編集プロダクションに向いている人、向いていない人とは
前述したとおり、必要なスキルは主にクリエイティビティとマネジメントです。
編集長から任された企画を真っ白な状態から自分のアイデアで読者にウケるページに仕上げないといけません。
あと、自己管理ができていない人は向いていないかも。
他人を管理できるとは思えないですしね。
デザイナーやライターよりも圧倒的に忙しいです。
徹夜も当たり前なので、そんな状態でも自己管理ができていたらきっとどんな仕事でもやっていけそうですね。
ちなみに経営者や起業家に向いている人もこんな感じでしょうか。
編集プロダクションを体験した実際の口コミや評判
新人編集者が毎日仕事に追われてプライベートの時間がなくなっていく様子がわかる「プラダを着た悪魔」を見たことがありますか?
私は映画を見て「あんなにこき使われるのか…」とびびっていましたが、写真やファッションが大好きで編集者に憧れた一人でした。
私の場合は編集プロダクションでしたが、女性誌を担当している会社であればもちろん出版社の編集部に行きます。
編集者たちのライフスタイルもおのずと見えてきます。
あの映画は日本の現場にも共通していると断言できます。
あれよりはかなり低予算だろうけど(笑)
編集プロダクションのストレスや辞めたい理由とは
みんな忙しさは承知の上で入ってきますので、ストレスを減らせる方法で思いつくことは「人間関係が良い会社を選ぶ」ですね。
編集プロダクション内の人間関係が悪いとダブルでストレスになります。
私が辞めた理由もこれでした。
ワンマン社長だったので、他の編集者が苦労していました。
確かに社長以外に実力のある編集者が少なかったというのもありました。
それでも社長と編集者のコミュニケーションが取れていて、お互い信頼できていればみんな頑張ってついていけるはずです。
新卒であればインターンなどで社内の雰囲気をよく知っておくといいかもしれません。
人間関係を大切にする会社であれば楽しい編集者ライフが過ごせるでしょう。
なんでもいい経験になる
最後までお読みいただきありがとうございました。
興味があるなら編集プロダクションに入ってみることをおすすめします。
私はとにかく雑誌に関わる仕事がしたくて、専門的な知識もなくてパソコンも使い慣れていないような状態でしたが応募しました(笑)
初めは失敗ばかりで自分を責めてばかりいましたが、苦労した経験は必ずどこかで役立つからです。
たとえ未経験でスキルがなくても努力する人を辞めさせる会社はないと知ることができました。
まずは体験してみてください。