英語が好きだし、生徒と接するのも楽しそうだと思って英語教師になったのに、予想以上に仕事がきつい、思うような授業ができない!
そうなると英語教師を辞めたいと思うこともありますね。
でもせっかく希望に燃えて教職に就いたのに、簡単にやめてしまっては後悔が残ります。
何とか「辞めたい危機」を脱する方法や対策を考えてみましょう。
英語教師はきつい?
英語教師はきついと思うのには2つの理由があるのではないでしょうか。
①授業自体が思うように進まない
これは生徒と教師の両方に問題がありますね。
生徒は全部が優秀とは限りません。
特に中学校では優秀な生徒もいれば極端に遅れを取っている生徒もいるわけです。
そうなるとある生徒は簡単な説明でもすぐに理解して授業についてきますが、遅れを取っている生徒はまるで理解できずに取り残されてします。
これでは授業がスムーズに進まないのは当然ですね。
授業中に教師の話を聞いていない生徒が多ければ、せっかくの授業も台無しで、教師はがっかりの連続で嫌になることは十分に考えられます。
教師自身の勉強不足で良い授業ができない。
これも大いに問題ですね。
誰でも型通りの授業はできますが、生徒が興味と関心をもって授業に臨めるかは教師の工夫が必要です。
十分に下調べをしてカギになる文や表現を印象づけるためにエピソードを付け加えるとか、絵や画像を使うなどして生徒が集中することができるとかなり良い授業ができます。
②授業以外の仕事が多すぎる
これも大変です。
担当のクラスに問題のある生徒がいるとその対応に多くの時間を取られることがあります。
また普段からクラブ活動が活発で担当の教師は休日も返上で指導や付き添いをしなければならない場合もあります。
こうなると思うように授業の準備ができず、疲労がたまって辞めたくなることにもつながります。
英語教師はブラックが多い?
公立の学校では一人の教師が担当する時間数は限られていますから、授業に関して極端に仕事が多くて大変ということはありません。
授業以外の仕事が極度に多いという場合はブラックとも考えられます。
ある教師はブラスバンド部の顧問を担当することになり、朝は早朝練習、放課後は5時まで練習があり、土日も練習や発表会の付き添いをしなくてはなりませんでした。
もちろんすべては残業代も出ないサービス残業でほとほと嫌になったと言っていました。
このような場合はいわゆるブラックとも言えますね。
一人で担当するとさらに負担が重くなるので校長先生に相談して、顧問を代わってもらうなり、複数の教師が顧問になるなど対策を講じてもらう必要がありますね。
英語教師の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご確認下さい。
英語教師を辞めたいと思う3個の原因とは
誰でも英語教師を辞めたいと思うことはありますが、その主な原因は次の3つが考えられます。
①思うような授業ができない
②クラブ活動のような雑用が多すぎる
③生徒に問題があって学校が荒れている、保護者との対応も難しい
英語教師はやめとけ?
英語教師だけとは限りませんが、授業がうまくいかず、生徒や保護者の対応に苦慮して精神的な病気になる人さえいると聞けば、教師は辞めておきなさいという意見があるのもわかります。
クラブ活動の指導がきつくて、まるで企業戦士のような働き方をしていては体がもたないと心配する声もあります。
ただこれは全部の英語教師に当てはまるわけではないことも確かです。
英語教師を辞めたい時の対策や乗り越える方法とは
英語教師を辞めたくなった時の対策は2通り考えられます。
教師個人でできることと学校全体で取り組んでもらいたいことを紹介します。
個人の教師のできること
・授業を充実させる
教師は良い授業をすることが一番の仕事です。
良い授業ができれば、関心を示さなかった生徒も熱心に勉強するようになり、やたらと授業妨害をするようなことはなくなります。
生徒のレベルに合わせた教材を用意するとか、時には生徒の好きな英語の歌を教えるなども効果があります。
「勉強は面白くないけれど○○先生の授業だけは外せない。」なんて言われるようなら最高ですね。
・学校全体で取り組んでもらうこと
クラブ活動や生徒や保護者の対応などは教師が一人で解決できる問題ではありません。
ほかの先生や校長先生と相談して、対策を立てることが重要です。
誰でも活動が多いクラブの顧問にはなりたくないわけですが、毎年同じ人が犠牲を払うのは無理があります。
生徒や保護者に問題がある場合にも一人の教師が繰り返し家庭訪問をするには限界があります。
やはり関係のある先生方と協力して対処するべきですね。
英語教師になる方法に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご確認下さい。
英語教師への転職で失敗しない会社の選び方やポイント
もし英語教師に転職したいとなると都道府県の教員採用試験を受け、それぞれの校長先生の裁量で学校が決まるので、志願者の希望で職場を選ぶことはできません。
もし比較的穏やかな学校で働きたかったら、地域を選んで採用試験を受けることですね。
都心の学校よりも地方都市の方が環境は良いことは考えられますが、より自分になじみのある地方の方が働きやすいのは確かです。
英語教師は必ずしもきついばかりではありません。
授業が思うようにできない、クラブ活動や生徒指導が大変な場合もあります。
より良い授業をする努力をすることは重要です。
忙しすぎる場合は他の先生や校長先生にも相談してよりよい環境で授業に取り組めるように配慮してもらいましょう。
英語教師を目指す人が挫折することなく続けられることを願いたいところです。