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調剤薬局の事務はきつい?仕事内容や1日の流れとは!辞めたい理由や口コミ評判

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調剤薬局の事務はきつい 事務職/管理職
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私は調剤薬局事務として勤務して、約7年になります。

と言っても同じ調剤薬局では店舗ではなく、同じ業界で別店舗で勤務して合計約7年になります。

これから書く記事は、実際現場で働いている自分の体験に基づいています。

冒頭からこんな事を書くのは申し訳ないですが、決していい話ばかりではありません。

思った以上に覚える事は多いし、勤務年数を重ねないとなかなか大変なお仕事です。

それを見て頂いた上でこのお仕事について知って頂ければと思います。

 

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調剤薬局の事務はどんな仕事?

 

薬局事務のお仕事は様々あります。

 

1.まず、一番重要なお仕事は「レセコン」(正式名称:レセプトコンピューター)というソフトが入ったパソコンを用いて、点数計算をして行きます。

とは言っても、点数計算してくれるのはパソコンなので、入力するのは加算がある場合は加算を算定し、補足する程度です。

あとは領収証や薬袋などの帳票類を出力して、薬剤師の先生へお渡しします。

 

2.次に、これも調剤薬局事務として外せないお仕事は、「調剤補助」というお仕事です。

薬剤師の先生が患者さんに説明している時など、手が離せない時に処方箋に基づき、患者さに処方されたお薬をピッキング(拾う)お仕事です。

処方日数・1日量・規格を見てピッキングします。

(例1)A錠 1日1回 朝食後 1錠 30日分→この場合は30錠をピッキングします。

(例2)B錠 1日2回 朝夕食後 2錠 30日分→この場合は60錠をピッキングします。

患者さんにお渡しする錠数・規格を間違えない様に気を付けてピッキングしたら、薬剤師の先生にチェックをしてもらい、患者さんにお渡しという流れになります。

数・規格を間違えてしまうと、下手したら生命に関わるので注意が必要です。

他にも一包化(お薬をシートから外して袋に入れる作業)の錠数チェック等も行います。

 

3.これは基本的な事ですが、一日の売上金のチェック、掃除、後片付けなどもあります。

 

4.これも重要なお仕事ですが、月初めに調剤報酬請求(別名:レセプト請求)というものがあります。

そう、1か月分の医療費の請求を行います。

 

5.これも調剤薬局事務のお仕事として外せないのが、返戻レセプトの再請求処理というものがあります。

請求したレセプトの内容に対して、相違がある場合に返ってきます。

例えを挙げるなら、性別の間違い、保険証被保険者、被扶養者の間違い、生年月日の間違い、保険証記号番号の間違い等です。

どこが間違いかチェックして、その間違いを直して次の月の請求に一緒に入れます。

大まかな説明ですが、調剤薬局事務になったら必ず行うお仕事です。

複数の調剤薬局事務員がいる場合、通常業務はレセコンとピッキングのお仕事のどちらかを行います。

 

調剤薬局の事務の1日の流れとは

 

※現在勤務している調剤薬局の一日の流れとなっています。

店舗によっては異なると思います。

 

9:00~ 業務開始、患者さん受け入れ

レセコン  → 患者さんから保険証、持っている場合はお薬手帳を借りて点数計算を行い、処方箋と画面を見て、加算漏れ、請求抜けがないか、必要なコメント等が抜けていないか等をチェックし、OKなら帳票類を出して薬剤師の先生にお渡しします。

ピッキング → 処方箋をコピーして、その処方箋に基づいてお薬をピッキングしていく。錠数間違い、規格間違いが無いか処方箋と照らし合わせて取り揃えて行きます。

 

13:00 午前中の業務終了、昼休み。(門前病院によっては伸びることもあり、時間通りに入れない可能性もあります。)
※店舗にもよりますが、昼休み中にも患者さんが来ることがあり、その時は対応しなければいけないです。

 

14:30~ 午後の業務開始、やることは殆ど午前中と同じです。

業務の合間に、レセプト返礼の直しをしたり、前日の処方箋枚数を数えたりします。
※処方箋は大切な物なので、紛失は絶対にしてはいけません。

 

18:00 門前病院から終了の連絡が来ます。

その連絡が来たら一日の売上金をチェックと後片付け、待合室の椅子などをアルコール拭き上げ清掃をします。

売上金が合っていたら清算をかけて、終了。

 

調剤薬局の事務はきつい?

 

きつい訳ではないけれど、楽ではありません。

冒頭にも書きましたが、覚える事はとても多いです。

ただ、どんなお仕事でも必ず覚える事はありますし、どのお仕事にも楽なのなんて殆どないと思っています。

あとは、いずれ慣れは出て来ますが、慣れは禁物です。

ピッキングで錠数や規格を間違うと、生命に関わるお仕事です。

店舗によっては、向精神薬、医療用麻薬、医療用毒薬、覚せい剤原料など、取り扱いに慎重にならなければいけないお薬もあります。

余談ですが、先日、別の店舗の某事務員が不足した向精神薬(鎮静剤、精神安定剤、睡眠薬など)を郵送(郵送自体ダメだった気がします)した上に、郵送した先は別の患者さんだったという事例がありました。

あり得ない事に、その事務員は逃げる様に退職したそうです。

無責任にも程があります。

この場合、管理薬剤師の先生に責任が行き、下手したら薬局の経営にも悪影響が出る恐れがあります。

どのお仕事にも責任は伴いますが、人体の影響するお仕事なので、そこの自覚はしっかり持たないと続けられないと思います。

 

調剤薬局の事務の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。

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調剤薬局の事務はネイルや髪型、髪色や靴は自由?

 

店舗にもよると思いますが、共通で言えるのは派手な髪色ネイル等は出来ないです。

場所によっては、デニムも禁止のところもあります。

理由は二つあります。

一つ目は、最初に患者さんをお迎えする調剤薬局の「顔」なので、そこは清楚にすべき所です。

そしてもう一つの理由は、極端に爪を長くしていると、お薬をピッキングした時にヒートを破ってしまう恐れがあります。

一包化に入れる事が出来るお薬ならそのまま使用する事も出来るかもしれませんが、一包化に入れる事が出来ない場合は廃棄になってしまいます。

お金を出して購入したお薬なのに、廃棄してしまったらマイナスになってしまいます。

従って、ネイルや髪形、服装が自由という訳ではないのでそこは注意が必要です。

 

調剤薬局の事務を辞めたくなる理由とは

 

これも店舗や人にもよると思いますが、理不尽な事を言われた時です。

過去の私の経験ですが、とある患者さんがお昼休みに処方箋FAXを流して、お薬を準備しておいて欲しいという連絡がありました。

その方は一包化する患者さんでした。

しかも、その日の午後は薬剤師の先生1人、事務11人の体制でした。

なので、入力→ピッキングを1人でやらなければいけない所です。

そこから薬剤師の先生に引き継いで一包化してもらって確認をする工程まで入ります。

どんなに早くても15分はかかりそうな作業です。

しかも、お昼休みなので薬剤師の先生は外に出ていました。

とにかく急いで入力、ピッキングして薬剤師の先生を呼ぶまでは行わないと・・・と思って作業を始めて約10分後、その患者さんが来てしまいました。

勿論、準備は終わってなかったです。

その事情を話すと、怒りながら「どうせ準備出来てないなら、また後で来ればいいだろう!」と強めの口調で外出していきました。

とりあえず、薬剤師の先生が戻って来たので一包化は作ってもらいました。

その後に管理薬剤師の先生が別件で薬局に来ました。

そこで、先程の一連の流れを話しました。

そうしたら、こんな言葉が返って来ました。

「折角自分が信頼関係を築いたのに、それを壊すつもりか!」と怒られました。

信頼関係を壊すつもりなどなく、急いで準備したのにそんな言われ方をされました。

これは結構深く傷つきましたし、普段人任せなのにそういう時は怒るのか?己の保身のためか?と怒りも湧きました。

結局、管理薬剤師の先生が対応して、患者さんは機嫌を直して帰りました。

別の薬剤師の先生は私を庇ってくれましたが、自分の保身しか考えてない管理薬剤師の先生は「患者さんとの信頼関係」の一点張りで聞く耳を持ちませんでした。

こんな薬剤師の下では働きたくないと思い、その数日後、私は退職願を出しました。

他にも、辞めたい理由としてあったのが、まだ全然新人でよく分からない頃、人によって態度を変える薬剤師の先生に怒られ、「役立たず」と言われた時は、職場に行きたくない気持ちが強くなり過ぎて、過呼吸起こしてそのままその薬局は退社しました。

辞めたくなる理由は人それぞれで、どこにでもありますが、やはり人間関係が大きいのではないかな?と過去を振り返ってそう思っています。

 

調剤薬局の事務はやめとけ?

 

メリットは、保険に関して詳しくなる、お薬の知識がついて来ます。

知識がついて来たら、登録販売者に役立つ知識が得られる可能性があります。

私も、登録販売者の資格を取得しましたが、やはり少しでも実務で知識があった方が覚えやすかったです。

次に、デメリットですが、二つの事が出来ない方は辞めておいた方がいいと思います。

一つ目は、チームワークが必要なので、スタッフとのコミュニケーションが取れない方は向いていないと思います。

薬局のお仕事はチームプレーみたいな物です。

一人がレセコンで計算して、一人がお薬を準備して、薬剤師の先生に投薬をお願いする。

この一連の流れを上手く連携出来そうもない方は難しいです。

もう一つは、覚えたいという向上心がない方は向いていません。

何度も、覚える事が多いと書いて来ましたが、覚えたい気持ちが無いと身につかないのはもちろんの事、モチベーションにも繋がります。

そこのところはしっかりと覚えておいた方かいいと思います。

 

調剤薬局の事務に向いている人、向いていない人とは

 

先程の記事と被ってしまいますが、向いている人は向上心のある方、チームワークを大切にしコミュニケーションが取れる方です。

特に覚える為に向上心は必要不可欠です。

向いていない人は、コミュニケーションが取れない、向上心が無い方です。

あと、門前病院が終了しないと薬局は閉めれないので、毎日絶対定時で帰りたい人も向いていません。

 

調剤薬局の事務の離職率はどれくらい?

 

これも場所によると思いますが、スタッフの回転率が早いところは、1年程度で変わっています。

私が知っている場所だと、1年に1回はスタッフが変わっています。

理由は、夜8時まで営業している事の他に、事務の本来の仕事以外にも別の仕事を押し付けられて、仕事を抱えすぎてどうしょうもなくなって退職…なんていうのもあります。

逆に、基本給は低いけれど、会社がスタッフへの待遇が手厚いので、長く続く方は10年勤務の方とか普通にいました。

 

調剤薬局の事務の口コミ評判とは

 

良い評判、悪い評判どちらもあります。すべて患者さんから言われました。

 

良い評判

 

楽しそうな雰囲気が伝わって来る。みんな楽しく仕事していそう。

雰囲気が明るい。

 

悪い評判

 

薬剤師が部下に対して怒鳴っていて雰囲気が悪い。

待ち時間が長い。

門前病院との連携が取れていない。

 

調剤薬局で働きたいと考えている方へ

 

他のお仕事でも言えますが、決して楽なお仕事ではありません。

覚えることは多いし、理不尽な事で怒られたりもします。

それでも、このお仕事を続けて行けば、知識が付き、次にすべき事がパッと思い浮かび、頼られる存在になります。

お薬について興味のある方は是非、チャレンジしてみてください。

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