製薬会社の研究職になるには!必要な資格や難易度、仕事内容とは!

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製薬会社研究職になるには 医療/福祉/介護
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製薬会社の研究職を目指すあなたへ。

製薬会社の研究職は従事者が少なかったり、研究内容が社内でも公開されなかったり、分からないことが多いと思います。

一般的に、難しいことをしてそう、と思われがちですが、どんな仕事内容なのか具体的に説明しました。

また、製薬会社の研究職になるための方法や資格、あなたが向いているのかどうなのかも詳しくお伝えします。

 

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製薬会社の研究職とは

 

薬を作っている製薬会社の一つの部門として、研究職があります。

ジェネリック医薬品だけを扱う会社や、薬局で気軽に買える医薬品(OTC)を扱う会社などがありますが、今回は病院で医師が処方する、医療用医薬品を自社で研究開発している会社の研究職について記載します。

医療用医薬品の研究には様々な段階があり、薬の種を見つける基礎研究から、非臨床、臨床試験、承認申請等のステップがあります。

 

参考サイトはこちら
https://www.seikagaku.co.jp/ja/development/flow.html

 

私の勤めていた会社では、基礎研究のチーム、非臨床のチーム(薬理、安全性、動態)、製剤設計のチーム、試験法開発と治験薬の品質保証のチームなど、研究の段階によって多くのチームがありました。

これら全ての業務に関わるのが製薬会社の研究職です。

それぞれのチームで行う内容は全く異なり、各部署にその分野のエキスパート達が揃っています。

1つの薬を開発するのにあたって、この全てのチームから各担当者を出して、プロジェクトを組み開発を進めていきます。

 

製薬会社の研究職の仕事内容は

 

製薬会社の研究職には様々な部署がありますが、CMC(Chemistry,Manufacturing and Control)の仕事内容について説明します。

それぞれ論文や過去の事例の参照、化学実験を進めながら検証していきます。

CMCの仕事内容は以下のものがあります。

 

◎製剤設計

原薬(薬の有効成分)が目的の部位で薬効を発揮するよう、原薬から製剤にする仕事です。

原薬と様々な種類の添加剤を組み合わせて製剤(錠剤や液剤)にしていきます。

 

◎工業化検討

実験室のビーカーで作るレベルから、工場で大量生産するための方法を検討します。

 

◎品質試験法開発

原薬や製剤が目的の品質を持っているかどうかを検証する必要があります。

品質を検証するための方法(試験法)をそれぞれの原薬や製剤に合わせて開発します。

 

◎治験薬の品質保証

世の中に出す前に治験薬を使って臨床試験(治験)が行われます。

実際に人に投与するものなので、品質がしっかりしたものかどうか、品質試験を実施し、品質を保証します。

 

製薬会社の研究職の1日の仕事の流れは

 

若手研究員は実験がメインで、中堅研究員になると新たな技術の開発や会議で成果の報告、部長クラスの研究員は会議が多く研究方針を決めます。

 

~1日の流れ(若手研究員)~

 

8:30 出社、メールチェック

9:00 前日仕込んだ実験の結果を確認、今日実施する実験の準備

10:00 実験開始

12:00 昼食

13:00 実験結果のまとめ

15:00 上司に結果の報告と今後の方針の相談

16:00 翌日の実験の準備

17:00 退社

 

製薬会社の研究職に必要な資格や免許の難易度は

 

製薬会社の研究職になるのに必要な資格や免許はありません。

しかし、薬学部の大学院卒業の人が多いです。

工学部や理学部、農学部を卒業した人もいます。

専門的な分野の仕事なので、文系の学部から目指すのは難しいかもしれません。

部署や年度によりますが、新卒採用の場合1人の求人募集に対して30~300倍の倍率です。

同じ社内でも、営業職や製造職に比べて研究職の採用人数は少ないです。

転職組も多く、部署のメンバーの半数は他社で経験を積んだ中途採用でした。

 

製薬会社の研究職の給料に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。

🔗製薬会社の研究職の給料は安い?年収や給料明細、口コミや評判とは!

 

製薬会社の研究職に向いている人向いていない人とは

 

新しい薬を開発するには、かなりの年月と費用、研究者の努力が必要です。

研究者がベストを尽くしたとしても、世間の流れや社内の大人の事情で開発が中止されることもあります。

どんな事情、社内情勢であれ、ひたむきに努力する人が向いていると思います。

また、新たな技術に興味がある人、コツコツ作業を進められる人、自らの能力を上げたいという向上心のある人は向いていると思います。

指示されたことだけ作業する人、自分で考えて行動することが苦手な人は製薬会社の研究職には向いていないでしょう。

また自己研鑽が苦手な人も厳しい業界です。

日本語以外の言語の論文を読んだり、会議で使ったりするので、語学勉強が苦手な人も苦労するでしょう。

 

製薬会社の研究職になるまでの道のりや方法は

 

社内で一番多い経歴は、国立大学の薬学部大学院卒業の人でした。

薬学部以外の学部であっても、化学や生物学を専攻していると製薬会社の研究職への道はあると思います。

また少数ですが、高専卒や専門学校卒の人もいます。

高校を卒業し理系学部の大学で勉学に励めば、誰でもチャンスはあると思います。

 

製薬会社の研究職になるには

 

製薬会社の研究職の仕事内容、なるための方法や難易度、必要な資格についてお伝えしました。

各社とも採用人数は少なく、正直狭き門です。

しかし大学での研究を熱心にされ、学会に積極的に参加していると、きっと製薬会社の研究職になることができるでしょう。

人の病気を治す力を持つ薬づくりに、ぜひ携わってみてください。応援しています!!

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