助産師になりたい方は、実際助産師の働く現場はどんな場所なのか、助産師はどういったことを考えながら働いているのか興味があるのではないでしょうか。
助産師は確かに厳しい仕事ではありますが、助産師ならではのあるある話がたくさんあります。
今回は、助産師の働く現場の裏話、そして助産師の本音を大暴露しちゃいますよ!
少し肩のちからを抜いて読んでみてくださいね!クスっと笑える話もたくさんありますよ!
助産師あるある話を暴露
助産師仲間と集まるとたくさん出てくるあるある話。
「あ~それわかる~!」「あるよね~あるある!そういうこと!」そうやって私たちはたくさんのあるある話を出し合いながら笑いに変えて日々頑張っています。
確かに過酷な業務ではありますが、へぇ!そんなことがあるんだ!と思って読んでいただけると嬉しいです。
お産を引き寄せる助産師が必ずいる
どこの産婦人科でも、大体、お産に必ず当たるという助産師がいます。
その助産師が勤務の時は、大体かなりの確率でお産があり、お産が建て込んだりして大荒れをするときもあります。
お産だけではなく、急変や緊急帝王切開に当たる助産師もいますね。
新人の時は「いやだ、怖い」と思っていた感情が、経験を積むと、「なんでもかかってこーい!」という変な度胸に変わっていきます(笑)
赤ちゃんが、私を選んでくれたんだと思うとそれはそれで嬉しいですね。
休憩時間に食事を食べるのが早くなる
これは、どこの病棟もそうかもしれませんが、特に助産師は食事のスピードが速いです。
分娩進行中の方がいて、昼過ぎまでかかってしまいそうなときは、他のスタッフに少しの時間見てもらいながら休憩に行きます。
けれど、1時間がっつり休むということは決してしません。
いつ分娩が進行するかわからない、その緊張感の中で、より早く食事を済ませて、産婦の元へ駆けつけます。プライベートでも食事を済ませる時間がすごく早くなり、一人で食べ終わってしまうこともよくありますね。
生まれた赤ちゃんの体重を推測する
無事に赤ちゃんが生まれたら、その赤ちゃんの体重を自分の中で推測するのが癖になってしまいます。
小児科や産科のドクターと「どれくらいと思います??」なんて話することも!
ちなみに私の取り上げた赤ちゃんの中で、一番ビックベビーは4500gでした!
どうりで出てこないわけだ!
ドラマの出産シーンにケチをつける
ドラマの出産シーンにケチをつけることはよくあります。
「あんないきみ方しないよね~」「あの赤ちゃん人形じゃん」「うちの病院だったらこれだけ長引いたら促進剤だな」なんて、進行具合に一人で文句言ったりすることも。
それでも産科のドラマはやめられない!
いかがでしたか?
助産師があるまると、「あるある~!」となる話をまとめてみました。
助産師の現場は厳しいだけじゃなく、面白いことがたくさんありますよ!
助産師の裏話教えて!
助産師には、お産を引き付ける人というのが必ず病棟に1人はいます。
特に満月の夜にその助産師と一緒に夜勤をしようものなら、1分たりとも休めません。
次々に入院が来たり、分娩が建て込んだりします。
そしてやっかいなのは緊急搬送や異常出血などの急変がおこってしまうこと。
お産を引き寄せたり、急変を引き付けたり、逆に全くお産を引き付けない助産師もいます。
働いているうちに、「あぁ、この人とだけは一緒の時間を過ごしたくない…」と思う助産師が必ず出てくるはずです。
産婦人科の看護師はきつい?
私がいた病院は総合周産期センターでしたので、助産師が30名ほどでした。
しかし周産期センターとなる前は、産科と婦人科が混合でしたので、看護師さんもいました。
助産師が婦人科を見ることももちろんあります。
混合病棟の場合は、お互い協力しあって、業務を回す必要があります。
基本的には、産科、婦人科と分かれていますが、看護師が産科の対応、助産師が婦人科の対応をすることはもちろんあるのです。
それを考えたら、産婦人科の看護師は、産科のことも、婦人科のことも、そして新生児のこともわからなければ、何かあったときに対応できません。
特に、夜勤では、スタッフが少ないため、何かしら対応をしなければならないことが必須ですので、きついといえばきついかもしれません。
産婦人科の看護師さんは怖いって本当?
産婦人科の看護師が怖いと聞いたことはありませんか?
実際私が看護学生時代に実習にいったとき、産婦人科の看護師さんは他の病棟の看護師さんより怖い印象を受けました。
でも、実際に現場で働いてみてその理由がわかりました。
産婦人科は、産科という命が生み出される場所、そして、婦人科というガンや中絶などで命が失われる場所が混合している唯一の現場です。
それゆえ、余計に神経質になる看護師さんも多いのです。
私も働いていて、現場での心のバランスの保ち方など非常に難しい場面が多くありました。
産婦人科の看護師さんは怖いというより、命を扱う現場のなかで厳しさを持ち合わせていないと勤まらないのかもしれません。
助産師で大変なこととは
助産師で大変なこととはやはり、命を扱う現場だというところでしょうか。
もちろんほかの病棟もいのちを扱う大切な現場ですが、産科は特殊。
赤ちゃんと母親の2つの命を扱うため、非常に神経質になります。
少しのミスも許されないし、急変してヒヤッとする場面も多いのです。
それゆえ、毎日の勉強は怠れないし、常に情報をキャッチしなければいけません。
総合病院では、医師が常勤しているところが多いですが、個人病院は、何かあれば院長を呼び出すというシステムのところもあります。
助産師の判断ミスが大きな事故を招くこともありますのでかなり覚悟は必要でしょう。
助産師になるために必要な費用や働きながらなれるのかなどについてはこちらの記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
🔗助産師になるには費用はいくらかかる?助産師の資格は働きながらでも取れる?
助産師に男性がなれない理由はなぜ?
助産師のジェンダーレス化の問題は常に付きまとっています。
1999年には男性助産師の実現に向けての動きがありましたが、日本助産師会は断固反対しました。
産婦人科医には男性が圧倒的に多いのに対し、助産師は女性のみ。
これは、助産師がより女性に身近な存在であるということの現れだということです。
出産するのは女性です。
男性は出産を経験することはできませんし、その痛みもわかりません。
母乳ケアや出産時の声かけなどは経験していない男性にはされたくないという産婦さんももちろんいます。
このようなセクシュアリティの問題は、常に付きまとっています。
いくらジェンダーレス化しているとは言え、男性助産師はまだ認められていません。
助産師の本音とは
自己管理が全くできない妊婦さんに対しては、怒りに近いものを覚えます。
例えば、体重が20キロ近く増える、切迫傾向で入院しないといけないのに「入院したくない」と駄々をこねる、長期入院に耐えきれずに病院を脱走するなどのマナーが守れない、などあげればきりがありません。
助産師が妊婦さんに臨むのは、「無事に赤ちゃんが生まれますように」です。
妊婦さんも病院や助産師に臨むのは、安全、安心な出産だと思います。
しかし、これは、私たち助産師だけではどうしようもありません。
なぜならば、妊娠しているのは紛れもなく妊婦さんだからです。
赤ちゃんのためにどのように妊娠生活を過ごせばいいか、赤ちゃんのためにどのようなことに気をつければいいか、今なにをすべきかなど、後で後悔しないようにしてほしいと思います。
24時間体制で妊婦さん、産婦さん、赤ちゃんのケアをつきっきりでやっている助産師は、もちろんやりがいもありますが、それも自分自身の休息がとれることが大前提です。
無駄な時間外労働、超勤の場合手当がないなどはもってのほか。
病院側に対しても、勤務時間を守るような努力をしてほしいと思いますし、有給休暇がとりやすい環境整備を求めます。
助産師はやめとけ?
助産師は、とてもやりがいのある仕事です。
しかし、責任感がない、覚悟がない人は、助産師には向いていませんので、やめとけ!と声を大にして言えます。
助産師は、母親と赤ちゃんの命とその未来を守る仕事ですので、生半可な気持ちではやれませんし続きません。
幅広い知識を持ち、技術に長ける人もいいですが、私だったら母親と赤ちゃんのために何ができるか、と真剣に考えることができる助産師にお産についてもらいたいと思います。
まとめ
助産師には、助産師にしかわからないあるある話がたくさんあります。今回は、よりリアルな現場事情がお伝え出来たのではないでしょうか。
厳しい現場ではありますが、時には、くすっと笑えるような場面も。
ぜひ、助産師を目指して、頑張ってみてくださいね!