看護師を目指している方は、「3K」と聞いたことがあるかもしれません。
これは「きつい」「きたない」「危険」のことです。
看護師は命を扱う仕事なので「当たり前」なのかもしれませんが、これがストレスや看護師を辞める原因になっているのも事実です。
今回は、看護師が辞めたくなる原因やそのストレスについて解説していきたいと思います。
看護師はきつくてつらい?
看護師の経験がある方は、一度は「きつくてやめたい…」「看護師に向いていないかも…」と感じたことがあるのではないでしょうか。
実際に命を扱う仕事ですので「きつい」のは当たり前なのかもしれません。
特に新人時代は、看護技術の実践や、検査、治療方法などの知識、物品の場所など覚えることがたくさん。
先輩や上司との人間関係などもうまくいかず、やめたいと思うこともあるでしょう。
何が「きつい」と思うかは、人によって違います。
しかし、自分の看護で患者さんから「ありがとう」と言われたときや、無事に退院されていったときなどは、達成感ややりがいを感じます。
確かにきついしつらいかもしれませんが、その分やりがいも大きいのは事実です。
看護師を辞めたくなる理由や原因について
看護師を辞めたいと思う理由や原因は人それぞれ。
例えば人間関係。
同期と比べて自分は仕事ができない、遅れを取っているのではないか、同期よりも期待されていないのではないか、と人と比べてしまうと、どんどんドツボにはまってしまい辞めたくなってきます。
上司や先輩、プリセプターとの人間関係もやめたくなる原因の一つです。
看護とは直接関係ないところで、「看護師をやめたい!」と思う人もたくさんいます。
また、急性期やスタッフが足りない職場は、忙しくて、時間通りに帰れないこともしばしば。
給料が割に合わない!と辞めたくなる人もいることでしょう。
休日返上で会議に出席したり、仕事で帰宅が遅くなるなど、家族が優先できなかったりプライベートが充実できなかったりすると、辞めたくなる人が多い傾向にあります。
看護師の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗看護師の給料や平均年収とは!手取りやボーナスはどれくらい?
看護師で性格悪い人やいじめはある?
看護師ももちろん人間ですので、もちろん職場によって性格が悪い人や、お局様はいます。
いつもぶすっとして話しかけづらい人や、ことごとくダメ出しばかりする人など様々。
もちろんいじめもないとは言えません。
人間関係が得意な人は、うまく切り抜けることができるかもしれませんが、繊細な人は深く傷ついて看護師を辞めたくなる原因となります。
しかし、悪いのはそんな人たちがいる環境ですので、看護師を辞めるのではなく、職場を変えることも検討してみてもいいかもしれません。
看護師の夜勤は大変?
夜勤には2交代と3交代と2種類あります。
2交代は、夕方出勤し、朝方帰宅するという、準夜勤と深夜勤が一緒になっている状態。
3交代は、深夜に出勤し、また夕方出勤、夜中に帰宅するという状態です。
夜勤の特徴は、夜間の間は検査などがなく、特に大きな処置や検査がないということ。
しかもほとんどの患者さんは就寝しているので特に大きな出来事がなければ見回りで終わるということもあります。
しかし、夜勤は人が少ないので、もし急変や看取り、入院対応などがあった場合はもちろん仕事の量が倍に増えます。
夜勤が大変かどうかは、職場の状況にもよります。
夜勤をすると手当がつくので、独身看護師などは率先して夜勤をしたり、夜勤専従看護師となる人もいます。
病棟看護師の仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
🔗病棟看護師の仕事はきつい?必要な資格や仕事内容、辞めたい理由とは!
看護師に向いている人は
看護師に向いている人の特徴はいくつかあります。
看護師に向いている人の特徴を紹介したいと思います。
責任感が強い
これは看護師としては命を扱う仕事なので、必須でしょう。
妥協やミスなどは絶対に許されない重要な仕事です。
体力的にも、精神的にもタフ
看護師は、夜勤もあるし、忙しいし、きつい仕事です。
また、看取りや患者さんのケアなどをしなければいけませんので、精神的にも強くないと看護師は務まらないかもしれません。
コミュニケーション能力が高い
看護は人間対人間の仕事です。
患者さんに対してはもちろん、他のスタッフ、医師、その他の専門職などと連携をとり、最善のチーム医療を患者さんに提供しなければいけません。
コミュニケーションが低いと、どうしてもミスにつながるため、コミュニケーション能力は高いほうがいいでしょう。
向上心がある
医療は日進月歩。
常に新しく進化しています。
経験を積むだけではなく向上心を持って、自分から新しい情報を掴むようにしていきましょう。
そうすることが看護の発展、患者さんのためになるのです。
看護師に向いていない人は
働いている中で看護師に向いていないかも…と感じたことがあるかもしれません。
それは、職場がつらいのか、自分の性格の問題なのか、どこに原因があるのかはっきしさせておく必要があり、ある程度は解消できる問題です。
看護師に向いていない人の特徴についてご紹介したいと思います。
コミュニケーションが苦手
看護師はチームで仕事をしますので、連携が必要です。
大事なことや自分の意見を言えなかったりするとそれがミスの原因に。
また、患者さんとの会話の中でも、日々の体調の変化や感じていることを読み取らなければなりません。
患者さんに確認をしなければならないこともたくさんあるはずです。
看護師にはコミュニケーション能力が大きく問われることになるでしょう。
排泄管理が苦手
看護師として、日常生活の援助と療養上の世話は重要な仕事です。
排泄物からも、患者の健康状態を把握したり、異常の変化をキャッチしなければなりません。
排泄物が苦手というのはあってはいけないことです。
もし本当に苦手なのであれば、排泄物を扱わない部署の方がいいでしょう。
成長意欲、責任感のなさ
これは、もうどうしようもありません。
唯一解決策のないもので、本当に向いていないといっても過言ではないでしょう。
命に関わる仕事なので、看護師としての成長や向上意欲がないと患者さんを安心して任せることができません。
患者さんの病気の変化に気づくことができませんし、大きな事故に繋がりかねません。
看護師になる方法に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗看護師になるには!必要な資格や免許、かかる費用はどれくらい?
辞めたいのは看護師?それとも職場?
看護師をしていると、「わたし、看護師に向いていないのかも」「辞めてしまいたい」と思うことがあると思います。
そう思ったときは、「なぜ辞めたいのか」と思う理由を明確し、看護師が辞めたいのか、それとも職場を変えることでなんとかなる問題なのかを考えるといいでしょう。
看護師という仕事は、命を預かる尊い仕事です。
できればその職務を全うしてほしいものです。