心臓外科病棟で働きたいと思った理由はなんですか?
心臓外科病棟に入院している患者さんは緊急性の高い疾患の人が多いです。
オペ出しや回診など外科独特の忙しさに加えて、たくさんの患者さんが生きるか死ぬかの狭間で闘っている緊張感のある病棟なので、そこで働くナースもピリピリしていることが多いうえ、急変や多重課題に追われ時には自分の無力さに涙することもあります。
でも悲しい涙だけではありません。
そこにはテレビドラマ以上の泣き笑い看護がたくさんあることを知って、是非チャレンジして欲しいと思います。
悩む前にまず行動しましょう!
心臓に興味があるならきっと歓迎されるでしょう。
さて今回はそんな心臓外科病棟看護師の給料や年収、やりがいなどについて書いていきますね。
参考になれば幸いです。
心臓外科病棟の看護師の仕事の特徴
心臓外科病棟で働くナースははっきり言って意識の高い人が多いです。
勉強熱心で気が強い、独身ナースが多いです。
緊急手術や急変も多いので残業も多く、小さなお子さんがいるママさんナースには厳しいかもしれません。
でも絶対ムリというわけではなく、実際に小さなお子さんを育てながらバリバリ働いていらっしゃる強者もおられます。
心臓外科病棟の看護師の給料や平均年収は
収入はどこの病棟でも同じだと思います。
地域によっても水準は違うので一概にいくらと言えませんが、病院で決められている基本給に夜勤手当や種々の諸手当をプラスした金額が総収入で、そこから社会保険や税金が引かれ手取り金額となります。
心臓外科病棟は患者の急変リスクが高いため、常に緊張感を持って働く必要がある上に、心電図モニターやドレーンの管理など高いスキルを求められる疲労しやすい病棟でありながらも、給料はゆったりとした他病棟と同じという何とも悲しい状況です。
心臓が好きでなければキツイかもしれません。
新生児集中治療室の看護師の給料や年収に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗新生児集中治療室の看護師の給料はどれくらい?仕事の役割や面接のポイントとは!
心臓外科病棟の看護師のボーナスや退職金の平均はいくら?
お給料の項目でもお話ししましたが、心臓外科病棟だからといって特別高い手当が戴けるということはありません。
ボーナスや退職金もその病院の規約に沿って支払われます。
どんなに心身ともにキツくても他病棟と同じです。
残業手当を出してくれないブラック病院になると、急変や緊急オペなどにより残業が多い心臓外科病棟では逆にお給料が少なく感じる場合もあるほどです。
入職前に雇用契約をよく読んで、納得した上で入職することが大切です。
心臓外科病棟の看護師のやりがいとは
心筋梗塞や大動脈解離などの疾患で救急車で運ばれたが、緊急手術を行った結果、元気になって退院していくのを見送る時は何とも言えない感慨深い気持ちになります。
超高齢社会ですが、心臓外科においては40代や50代で奥さんや小さいお子さんのいる働き盛りのお父さんも比較的多くおられます。
死ぬかもしれない恐怖と向き合った患者さんが、家族のためにも頑張らなきゃという思いで治療やリハビリを行っている姿を見ると、ナースとしても応援する気持ちが強くなり、元気に退院されると本当に嬉しいものです。
それとは反対に、手術をしても助からなかった命もあります。
患者さんの多くは治ると思って手術を受けますが実際はシビアです。
手術自体は成功しても合併症や心不全の併発で亡くなる方もいますし、手術を翌日に控えた患者さんが夜間帯に急変するといったこともよくあります。
生命の最期に立ち会ったのが自分で良かったのだろうかと自問自答しながらまた次の入院患者さんを迎え、そうして日々人として成長するチャンスを頂いているのだと思って働いています。
心臓外科病棟看護師の仕事内容や辞めたくなる理由などについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗心臓外科病棟の看護師の仕事はきつい?必要な資格や仕事内容、辞めたい理由とは!
心臓外科病棟の看護師のお仕事の将来性について
弁置換術や冠動脈バイパス術など、まだまだ開胸術の必要性は高く、手術を心待ちにしている患者は多いです。
しかし心臓外科に関わらずどの分野でもカテーテル治療が主流になっており、外科といってもどこかしら内科的なところがあります。
今後もさらにその傾向は進むと考えられ、それに伴い実際の処置やケアも外科の持つイメージとは異なるものになるでしょう。
外科本来の「切る」行為が「カテーテル」になり、いずれは「手術ロボット」になるかもしれません。
医療分野で将来性に最も憂慮しているのは、消化器疾患や整形外科領域などと比較して手術件数がそう多くない心臓外科医ではないでしょうか。
しかし、看護師は医師ではありません。
たとえ医師が行っていた手術をロボットが行うようになっても、術後の回復過程を支えたり、メンタルケア、緩和、看取りなど看護師にしかできない全人的ケアが不要になることはないと考えます。
従って、心臓外科手術という生命に直結する大手術を行った患者は、常に不安と恐怖を抱えながら病気と向き合っていることを忘れない限り、心臓外科病棟の看護師の将来性は不滅で無限です。
やりがいのあるものに違いないでしょう。
心臓外科病棟の看護師になるには
やる気が大切とお伝えしましたが、お金をもらって働く以上、もちろん入職前に最低限のスキルは必要です。
具体的に、心臓の解剖と血液循環は頭に入れておきましょう。
12誘導心電図の付け方は大丈夫ですか?
モニター波形もある程度読める知識は必要です。
それと、心臓系の疾患や術式は略語が多いです。
入職前に心臓領域で使用される基本的な略語を覚えておくとスムーズに業務に入ることができるためオススメです。
心臓外科病棟の看護師希望のための志望動機の書き方とは
履歴書にはなんて書いたらいいの?と迷う人にお伝えします。
心臓外科を希望するナースは、ズバリ、スキルアップを求めていることが多いです。
心臓という重要臓器をマスターすればどこに行っても潰しがきくと思われていることも、希望する理由に多いです。
履歴書には『勉強してスキルアップしたい』と、意欲を真っ直ぐに伝えることが一番だと思います。
まとめ
どうでしたか?
心臓外科病棟は、向上心が強くてハートも熱い、輝くナースになれる病棟です。
ナースとしてさらに飛躍できる事は間違いないでしょう。
これを読んで少しでも興味を持った方は是非チャレンジしてみてください。
きっと楽しいナース生活に出会えると思います。
応援しています!