この記事は税理士事務所に勤務経験のある私が、実際の経験を踏まえて税理士事務所の経理事務に就職を考えている方へ、気になる給料についてや就職するために必要とされる資格、面接でどのようなことを重要視しているのか等をお教えしたいと思います。
税理士事務所の経理事務の転職に必要な資格や、パソコンのスキルとは
税理士事務所とは税務に関するすべてのことを扱っている事務所ですが、まず誰もが持っているべきものは「簿記」です。
求人票の募集資格には2級と書いてある事務所や3級と書いてあるところがありますが、2級を持っていないと正直厳しいです。
3級は募集資格の最低ラインと考えておいたほうが良いです。
パソコンのスキルは、ワードやエクセルなどの基本操作ができる程度で大丈夫ですが、顧問先に対して説明資料を作成したりすることがよくあるため、ある程度スキルを持っておいたほうが良いです。
記帳代行業務もほとんどパソコンでシステムに入力するのでパソコンは毎日使用します。
税理士事務所の経理事務の給料や年収、ボーナスはいくら?
私の勤めていた税理士事務所の給料については大体15万円くらいでした。
普通の企業の事務職と比べて同じか少し高い程度だと思います。
そして、簿記1級や税理士の資格、ファイナンシャルプランナー、行政書士、税法等の資格を取得することで給料にプラスして資格手当が支給されるといったものでした。
ボーナスは年に3回ありましたが、合計しても月給×2か月分くらいで決して高いとは言えません。
ですが、多少なりともボーナスを頂けるのはありがたいですよね。
私の会社では、損害保険や生命保険の募集もしており、お客様に自分が提案した保険に入っていただけた場合、少し手数料がボーナス時にもらえました。
税理士事務所の経理事務の給料明細とは
税理士事務所の仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
税理士事務所の経理事務の給料は安い?高い?
税理士事務所の経理事務の給料は普通の事務職と比べると同じか少し高い程度だと思います。
前述したように簿記1級や税理士の資格、ファイナンシャルプランナー、行政書士、税法等会社の規定にある資格を取得することで給料にプラスして資格手当が支給されるので、資格を取りまくれば、給料はその分アップするので高くなりますね。
それらの資格は難しい為、相当勉強が必要になります。
ただ専門性のある職業で、仕事も忙しい割には安いのではないかな…というのが本音です。
税金の計算をしている職業柄、残念ながらお金にはとてもシビアな事務所がほとんどだと思います。
税理士事務所の経理事務の給料を上げるには
基本給は変えることができませんが、資格を取ることで基本給にプラスアルファで資格手当というものがありました。
私の勤めていた事務所では、税理士や簿記一級、ファイナンシャルプランナー、行政書士、各税法の資格をとることで給料が上がりました。(私は持っていませんでしたが…)
保険の募集人もしていたため、顧客が紹介した保険に入ると微々たるものですが手数料収入もありました。
なので頑張り次第で給料は上がります。
ただ、相当勉強しなければとれる資格ではないです。
税理士事務所の経理事務の面接時の服装は?
面接時の服装の指定はありませんが、私は黒のスーツで髪の毛も暗くし、髪を束ねて受けました。
他の面接を受けに来ていた方も皆、黒のスーツでした。
第一印象はとても重要ですので、どこの企業でもそうだと思いますが、きっちとした清潔感のある格好で良い印象を与えられるようにしてください。
受け答えだけでなく、服装や雰囲気からもその人の人柄を判断しています。
面接の服装で大切なのは、「真面目にしっかり働いてくれそう」という印象を与えることですので派手な柄や、色、個性的なデザインは避けましょう。
税理士事務所の経理事務の志望動機の書き方や例文とは
自分の経験等を踏まえながら、税理士事務所に関連づけて入社したい熱意を伝えてください。
私の場合ですが、税理士事務所は税務に関する相談所といったイメージであったため、相談にのり「人の役に立ちたい」という思いがある旨と商業科卒で簿記の資格を持っていたため、スキルを活かしたい旨を書きました。
税理士事務所は簡単に言うと簿記をし、経営や相続、税金に関してお客様の相談にのることが仕事ですので、そのことに興味や、期待があること。
真面目であり、話が好き、明るい性格を活かせると思ったエピソードなどを踏まえながら書くとよいと思います。
税理士事務所の経理事務の面接で聞かれることやポイントとは
・資格を取ってから6年経過していますが、簿記はできますか?
私は資格を取ってから入社するまでに6年経過していたため、簿記を覚えているか問われました。
簡単な簿記の質問もされましたのでドキッとしました。
ブランクがある方は簿記に少し目を通しておいたほうがよいです。
・自己PRをしてください。
自分の良いところが仕事にも活かせそうなことを伝え、持っている資格等を話しました。
私は自分の長所を見つけるのが苦手でしたが、短所でも言い換えれば長所にもなるんです。
例えば「心配性」と思っている方は「慎重に考えられる」という長所を持っていることになります。
・若いですが、お客様の年代は幅広くほとんどが年上の方ばかりですが、しっかりとお話ができますか?
税理士事務所のお客様はほとんどが経営者なので、物怖じせず話せるか、世間話は得意かを聞かれました。
これは結構重要です。
お客様の資料収集に伺う際、この人なら経理を任せられる」と思われるような安心で頼られる職員が欲しいためです。
・事務経験はありますか?
私は事務経験がなかったのでないと答えましたが、事務経験はあったほうが絶対有利です。
・職務をするにあたり、たくさん勉強や研修がありますが大丈夫ですか?
税理士事務所の業務は今まで学んできた簿記を基本として仕訳のもっと細かい部分や、申告書の計算方法、各税法等もっと深く学ぶ必要があります。
その為社内での研修がたくさんあります。法律もよく改正がありますので、そこを把握しておかなければなりません。
そこは勉強を頑張りたいという旨を話しました。
簿記へ熱意を伝えられるとよいですね。
税理士事務所の給料は安くはないが、高いわけでもない
税理士事務所の経理事務の給料は一般の企業の事務と比べて少し高いか同じくらいです。
私の会社では、会社の規定の資格を取得することで資格手当がつきました。
給料を上げたい方は是非資格をとっていってください。
ただ、難しい資格のため勉強はかなり必要になります。
必要な資格は会社により簿記3級や2級のところがあります。
2級を持っていたほうが有利ですし、選べる会社の選択肢が広がります。
パソコンを使用する業務がほとんどのため、ワードやエクセルの資格も持っているとよいと思います。