製薬会社の研究職はきつい?必要資格や給料や年収、実際の口コミや評判を現役研究員が暴露!

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製薬会社の研究職 医療/福祉/介護
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製薬会社の研究職は募集人数が少なく、研究内容は社内でも機密情報なので全貌が不明なことが多いでしょう。

そこで、元製薬会社の研究者が、製薬会社の研究職のあれこれを暴露します。

なかなか知られなかった研究職ならではの苦労、リアルな年収などが分かります。

製薬会社の研究職を目指している就活生、別業界から転職を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

 

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製薬会社の研究職の仕事内容や1日の流れについて

 

新たな薬を生み出す研究には様々な段階があります。

私が所属していた部署は、研究の後半段階のものを扱うことが多い部署でした。

ターゲットの化合物を使って製剤を作り、製剤が保存中に必要な効果を持っているかどうか(安定性)を評価する仕事です。

製剤の品質を評価するための方法も開発していました。

若手研究員は実験がメインで、中堅研究員になると新たな技術の開発や会議で成果の報告、部長クラスの研究員は会議が多く研究方針を決めます。

 

~1日の流れ(若手研究員)~

 

8:30 出社、メールチェック

9:00 前日仕込んだ実験の結果を確認。今日実施する実験の準備

10:00 実験開始

12:00 昼食

13:00 実験結果のまとめ

15:00 上司に結果の報告と今後の方針の相談

16:00 翌日の実験の準備

17:00 退社

 

製薬会社の研究職に必要な資格や条件は

 

製薬会社の研究員になるのに必要な資格はありません。

しかし、薬学部の大学院卒業の人が多いです。

工学部や理学部、農学部を卒業した人もいます。

専門的な分野の仕事なので、文系の学部から目指すのは難しいかもしれません。

 

製薬会社の研究職は正直きつい?

 

製薬会社の研究職は慣れてくると自分のペースで進められる仕事です。

実験は立ってすることが多いですが、座ることも自由にできるので体力的にきついことはありません。

日々新しい技術が生まれる中、既存の方法だけでは製薬会社の研究職は務まりません。

また海外企業と協同することも多く、英語や中国語も多く使われます。

そのため、業務以外の時間に自己研鑽が必要です。

新しい技術に対してアンテナを張っておく、語学勉強をする、など業務中だけではできないこともあります。

会社からの補助もありますが、英会話スクールに通ったり、展示会に行ったりします。

今の自分の能力だけで仕事をするのではなく、日々勉強して成長するための姿勢がなければ、厳しい職種でしょう。

 

製薬会社の研究職の給料や年収はいくら?

 

会社の規模にもよりますが、一般的に製薬業界は年収が高いランクです。

社内でも研究職は成果を出しやすいため、高評価が得られてボーナスが高かったり、昇格が早かったりします。

外資系の会社は、内資系より高い年収のことがありますが、国内で研究職に就くことは難しく、海外での勤務になることが多いと思います。

国内大手の製薬会社の研究職の平均年収は1000万円を超えるところが多いです。

しかし若手研究者は年々減少しており、平均年齢は上がっています。

入社後、間もない社員の平均年収は500万円~800万円ほどでしょう。

 

製薬会社の研究職に向いてる人向いていない人は

 

新しい薬を開発するには、かなりの年月と費用、研究者の努力が必要です。

研究者がベストを尽くしたとしても、世間の流れや社内の大人の事情で開発が中止されることもあります。

どんな事情、社内情勢であれ、ひたむきに努力する人が向いていると思います。

また、新たな技術に興味がある人、コツコツ作業を進められる人、自らの能力を上げたいという向上心のある人は向いていると思います。

指示されたことだけ作業する人、自分で考えて行動することが苦手な人は製薬会社の研究職には向いていないでしょう。

また自己研鑽が苦手な人も厳しい業界です。

日本語以外の言語の論文を読んだり、会議で使ったりするので、語学勉強が苦手な人も苦労するでしょう。

 

製薬会社の研究職の実際の口コミや評判とは

 

入社後数年は指示された実験をこなすことが多く、新薬の開発に大きく携わっている!という実感は少ないかもしれません。

しかし毎日の実験から改良できることを考えたり、提案したりすることは可能です。

そのような姿勢で業務に取り組んでいると評価されるでしょう。

プロジェクトに参加できると、社内での自分の役割、責任がより明確になり、毎日やりがいを感じます。

確率は低いですが、自分が携わったプロジェクトのものが製品化されると、社会に貢献していることが実感でき達成感も素晴らしいものです。

 

製薬会社の研究職のやりがいについて

 

製薬業界では、一つの薬を作るのに必要な時間は10年以上、候補となる化合物から製品になるのは数万分の1です。

莫大なお金と多くの人の力が合わさって、奇跡的に製品となるものが生まれます。

研究者になって長年勤めていても、製品化までされるものに携われる確率は低いです。

新卒で入社して定年まで勤めても、世に出ている薬に携われない人も多くいます。

自分の発見した、または携わった薬を世の中に出すことがやりがい、と感じるのであれば、正直やりがいを感じることは少ないでしょう。

しかし、一つの薬ができるまで、いくつものステップ(フェーズ)があります。

各フェーズが上がるととても嬉しく、やってきてよかったと思います。

社内でもフェーズが上がるとお祝いをすることがあります。

もし自分ひとりの力ではどうにもならず、製品にならずプロジェクトが終わってしまったとしても、これまで研究してきた内容は社内の貴重な財産になります。

また数年後別のプロジェクトで役に立つこともよくあります。

日々のちょっとした発見や、自分の提案したことが社内で受け入れられる、小さいことかもしれませんが、研究職ならではのやりがいは毎日たくさんあります。

 

製薬会社の研究職の将来性について

 

薬は我々にとってなくてはならないものです。

まだ治療薬のない病気もたくさんあります。

そして今まで人類が経験したことのない病もどんどん出てきます。

もうすでに治療薬があったとしても、患者さんの利便性を上げる必要がある薬も数多くあります。

求められている製品は、まだまだあります。

そのため今後研究するネタがなくなることはないでしょう。

新しい技術もどんどん出てきています。

低分子の治療薬がある分野でも、新たな技術を使った副作用の少ない治療法を作ることもできます。

多くの仕事がAIにとって代わる時代がくるかもしれませんが、製薬会社の研究者は必要です。

AIを使って研究を進めることはありますが、判断する研究者はなくてはなりません。

研究するネタが尽きることなく、AIにも変われないという点から、製薬会社の研究職は将来性ある職種だと考えています。

 

世界中の人々を健康にしよう

 

薬は病気の人が元気になるために必ず必要なものです。

また日本だけでなく、世界中に製品を広げることもできます。

世界中の人々の病気を治す新薬を開発する、やりがいも大きい仕事です。

成果が出ないことも多いですが、コツコツ取り組めば夢は叶うことでしょう。

製薬会社の研究者になって、この世にない新たな薬を作り、世界中の人々を健康に笑顔にしましょう!

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