「三越伊勢丹はやばい」という噂がありますが、実際のところはどうなのでしょうか?この記事では、三越伊勢丹での給料や年収、さらには従業員の口コミ評判を詳しく調査しました。
正社員と契約社員の立場から見た職場環境、給与体系の違い、そしてワークライフバランスの実情について、具体的な情報をまとめてみました。
三越伊勢丹の会社概要
項目 | 詳細 |
---|---|
社名 | 株式会社三越伊勢丹ホールディングス |
英文社名 | Isetan Mitsukoshi Holdings Ltd. |
事業内容 | 百貨店業等の事業を行う事業およびグループ会社の経営計画・管理それに伴い附帯または関連する事業 |
代表者 | 取締役 代表執行役社長 CEO 細谷 敏幸(兼 株式会社三越伊勢丹 代表取締役社長執行役員) |
会社設立 | 2008年(平成20年)4月1日 |
事務所所在地 | 新宿区西新宿3-2-5 三越伊勢丹西新宿ビル |
本店所在地 | 東京都新宿区新宿5-16-10 |
資本金 | 510億円 |
決算期 | 3月31日 |
株式会社三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店業を中心とした事業を展開している大手企業です。
日本の伝統的な百貨店業界の中で重要な役割を担っており、高いブランド価値と信頼性を持っています。
三越伊勢丹の給料・年収
求人ボックスによると、三越伊勢丹ホールディングスの平均年収は、約852万円とされています。
これは、同社の従業員が受け取る平均的な年間収入を示しており、業界内でも比較的高い水準にあります。
また、年代や役職によっても年収に違いがあります。
例えば、30代の平均年収は約742万円となっていて、役職が上がるにつれてその責任の大きさとともに給与も上がる傾向にあります。
一方で、enライトハウスの情報によると、職種によって詳細な給料年収額が掲載されています。
以下、参考にしてみてください。
職種カテゴリ | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
営業系(営業、MR、営業企画 他) | 697万円 | 39.9歳 |
企画・事務・管理系(経営企画、広報、人事、事務 他) | 778万円 | 44.0歳 |
販売・サービス系(ファッション、フード、小売 他) | 448万円 | 34.7歳 |
年齢別平均・最高年収
年齢 | 平均年収 | 最高年収 | 回答人数 |
---|---|---|---|
25~29歳 | 384万円 | 1100万円 | 32人 |
30~34歳 | 491万円 | 800万円 | 19人 |
35~39歳 | 557万円 | 850万円 | 22人 |
40~44歳 | 806万円 | 1030万円 | 7人 |
45~49歳 | 590万円 | 850万円 | 9人 |
50~54歳 | 837万円 | 1300万円 | 11人 |
60歳以上 | 733万円 | 1300万円 | 8人 |
そして、三越伊勢丹 新卒採用サイトでは、初任給 235,000円(2023年4月実績)と記載があります。
これには募集対象条件がありますので、その条件を満たした方の初任給額です。
三越伊勢丹がやばいと言われる理由5つ
三越伊勢丹がやばいと言われる理由5つを以下にまとめました。
1.売り上げの減少
百貨店業界全体が厳しい状況にあり、三越伊勢丹はここ数年、業績が低迷しています。
特に、世界的な感染症流行の影響で、店舗の売上が大きく落ち込んだことが打撃となりました。
ですが、三越伊勢丹は元安定した自己資本を持っているため、倒産のリスクは比較的低いと言えます。
2.競争の激化
今やアウトレットなどの郊外型店舗やオンラインショッピングが充実していて、日本のみならず、海外でしか買えないアイテムなどが家に居ながら手軽に買える時代となりました。
また、他の小売業者との競争が激化している中、三越伊勢丹はその変化に対応するのに苦労していまるようです。
特に、若い世代の顧客を引きつけることが難しくなっています。
3.契約社員の低い給料
三越伊勢丹では、正社員が少なく、多くの従業員が契約社員として働いています。
そしてその給料は正社員よりも低い水準です。
契約社員は正社員と同等の仕事を担う一方で、給与面では不利な条件を受け入れざるを得ない状況です。
会社としては、新規事業の不振と人件費削減の必要性がこの状況を生んでいるようです。
4.昇格が難しい、顧客満足度の低下
従業員からは給与や労働条件に関する不満が報告されています。
これがサービスの質に影響を与え、結果として顧客満足度の低下につながっている可能性があります。
昇進の機会は限られており、試験によってのみ決定されます。
合格率は非常に低く、昇進の可能性は低いとされています。
しかし、一度昇進すると年収が大幅に上がるため、昇進した社員は退職しづらい状況にあります。
5.古い体質が残る
企業文化には古い体質が残っており、昇進には一流大学出身者が優遇されるなど、時代遅れの慣習が見られます。
また、危機感の欠如やルーズな姿勢が指摘されています。
三越と伊勢丹の異なる社風が混在していることも、経営上の課題となっています。
以上が三越伊勢丹がやばいとされている理由となります。
三越伊勢丹の口コミ評判に関する感想
三越伊勢丹で実際に働いていた人の口コミを以下に集めました。
良い口コミ
・会社側からの詳細で実践的な教育プログラムがとても良く、これが自分の仕事のスキル向上に役立っていると感じています。
・社員の健康や福祉を考えた福利厚生が整っていて働きやすく、これが仕事と私生活のバランスを取るのに役立っています。
・同僚や上司との良好な関係や、全体的にポジティブな職場の雰囲気が、毎日の仕事を快適に務めることができる。
・ 休暇を取りやすく、プライベートな時間を大切にできる制度があるため、仕事とプライベートの両立がしやすい。さらに、社員割引などの特典もあるので、ショッピングを楽しむ従業員には嬉しいポイントです。
・昇進や新しい役割へのチャレンジの機会が多く、自分のキャリアを積極的に形成できる環境がありるのが良い。
・店頭に並ぶ既存の商品だけでなく、オリジナル商品の企画や製作にも携わることができ、これが大きな魅力。クリエイティブな仕事に興味がある人には特にやりがいを感じられる環境です。
・最近では在宅勤務の導入や残業時間の厳格な管理が行われて、従業員のワークライフバランスが以前よりも大幅に改善されています。プライベートの時間を大切にしながら働ける環境が整っています。
・特に女性従業員に対する福利厚生が充実しています。育児休暇の取得がスムーズで、休暇も取りやすい環境が整っていると感じます。
悪い口コミ
・時給約1000円の契約社員として働いていたが、給与が低く、年数が経つにつれて正社員並みの仕事を求められるようになった。昇給も年に10円から30円程度で、給与の上昇を感じにくかった。
・正社員が減って、経験の浅い新人が上の立場に立つことが多くなった。また、契約社員にも正社員並みの仕事を求める一方で、給与は低いままだった。残業に関しても、公式には残業を減らしているが、実際には残業をせざるを得ない状況が続いていた。
・毎週のイベントや新商品の導入により、毎週火曜日は必ず残業が発生。閉店後も長時間の残業が常態化していた。残業時間の削減が進んだ後も、タイムカードを押した後に仕事を続ける風土があった。
・以前は保養所などの福利厚生が充実していたが、景気の悪化に伴い、利用しにくい福利厚生に変わってしまった。これにより、従業員の間で福利厚生の利用が減少した。
口コミを見ると、大手企業との関係構築の機会、ワークライフバランスの向上、充実した福利厚生など、従業員が働きやすい環境を整えています。
昇進の機会もあり、キャリアアップを目指す人にとっては魅力的な職場と言えるでしょう。
しかし一方で、契約社員に対する待遇や職場の残業文化について不満に思っている人の意見も目立ちます。
同じ項目でも良いと感じる人と悪い印象を抱く人それぞれです。
まとめ
三越伊勢丹は、その豊富な資産に支えられ安定した経営を続けています。
これにより、倒産のリスクは低いと考えられます。
また、正社員の平均年収は高く、安定した収入を求める方には魅力的です。
一方で、契約社員の場合、長時間労働や仕事とプライベートのバランスの取りづらさ、正社員と比べて低い給与などが問題として指摘されています。
これらは現代の労働市場で重視される多様な働き方や公平性に欠けるところがあり、改善が必要な点です。
三越伊勢丹での仕事は安定感と成長の機会がありますが、働く環境や給料の面ではまだ改善の余地があると言えるでしょう。