最近はコロナの影響もあり、職を探すのが困難な時代になってきました。
そんな中ですが、機能訓練士は介護の現場で働くので介護業界が注目されている今、職探しに困りにくいというメリットがあります。
実際私も就職する時も引っ越しで転職する時も困ることなく探すことが出来ました。
実際に機能訓練師として働いた時の仕事や給料も気になるところだと思いますので、そのあたりをお話していきたいと思います。
機能訓練士とは
「そもそも機能訓練士って何をする人?」と思われる方も多いと思いますが、一言でいうと介護の現場での運動のプロというイメージです。
介護と一言で言っても、寝たきりに近い方から元気なお年寄りや、若いけど麻痺が残ってしまった方など様々な方がいます。
そんな方たちに訓練を行って行くので、個人個人に合わせた訓練メニューを考える必要があります。
機能訓練士の仕事は、利用者本人から話を聞き訓練メニューを考えて、実際に訓練をした後に評価を行って、さらにどんな訓練がいいのかを考えることが仕事になっています。
機能訓練指導員、柔道整復師の給料や年収とは
機能訓練士の平均基本給は大体20万~25万ぐらいと言われています。
平均年収は約400万ぐらいと言われていますが、これはボーナスの有無でも変わってくるかもしれません。(ちなみに私の所はボーナスが年に1回でした)
給料に関しては働く地域やキャリア、資格によっても変わってきます。
機能訓練士は様々な資格を持った方が働ける職業なので、理学療法士や看護師などは元々の資格手当がつくので、平均基本給よりも高くもらえる可能性もあります。
機能訓練士のやりがいについて
機能訓練士の仕事のやりがいはなんと言っても、自分で考えて訓練を行える所にあると思います。
まず利用者から悩みを聞き出して、悩みを解決するために必要な訓練や策を考えて、実際に悩みを解決できた時は、利用者の喜び以上に私たちも嬉しくなります!
悩みは人それぞれなので、まずはそこを聞き出す事が必要です。
例えば「足の痛みが強くて10分以上歩けない」「肩が痛くて背中を洗うのが大変…」など、本当に1人1人悩みが違ったりします。
そんな方に対して、まずは痛みを取り除くためにストレッチから始めよう!や、逆に背中を洗いやすくする道具を提案してみようかな?等、解決方法はいっぱいあるので結構頭も使います。
でもそれだけ自分なんかも悩みながら訓練をしていくので、解決して利用者から「ありがとうね!」って言われたときは最高に嬉しいですね。
また、悩みだけではなく「これをしてみたい!」など希望してくるときもあります。
私が働いている所では「海の中を見てみたい」という利用者がいたので、シュノーケリングをするためにはどんな訓練が必要かを考えて訓練をして、実際にスタッフやシュノーケリング担当の人にも協力してもらい海の中を見れたらしいですよ!
いくつになっても夢がある人は素敵ですし、それを応援出来るのは最高の経験になりますよね。
機能訓練師のお仕事の将来性について
これからも高齢社会が拡大していく中、国が考える介護をいかに体現できるかが大事となってくるように感じます。
それに向けて機能訓練師に求められていることはその人の身体機能を上げるだけでなく、その人のニーズをいかに引き出せるかが重要です。
今はロボット介護も注目され高性能になってきているのでそれを使用しつつ、地域の活動なども調査し私たち自身も関りを持つ事が今後必要になってくるのではと思っています。
なので、利用者様と関る時は身体機能の維持・向上も視野に入れつつ、本人のニーズを引き出すためにコミュニケーションを取ることを意識しないと行けなくなると思うので、今まで以上に高度な技術が求められていると思います。
しかし、利用者様のコミュニケーションを取りつつ訓練を行うというのは機械には出来ない仕事なので、今後も必要とされていく職業だと思います。
また最近では、認知症など脳から身体機能に異常をきたしている方も増えてて、この方々に関して何が出来るのかを考えることも必要になってくるので、常に時代に合わせて進化し続けないといけない職業だと感じています。
機能訓練士になるには
機能訓練士になるための資格はたくさんあります。
・看護師、准看護師
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師
これらの資格を持っていると機能訓練士として活躍できます。
全て国家資格なので、専門学校などで3年間学び知識を得た後に、国家試験を受けて合格する必要があります。(学校によっては4年間の所もあります)
学校で学ぶことはもちろん技術も学びますが、国家試験に向けての専門知識を学ぶことが多いので、技術面では実際に現場で教わることが多いと思った方がいいかもしれません。
機能訓練士の志望動機の書き方や面接のポイント
介護の現場では第一条件として「人と関ることが好き!」ということが求められます。
訓練を行う前にも利用者とのコミュニケーションが大事になってきますし、特に訓練の説明をする時も難しい言葉を使ってたら全然理解してくれないので、いかに分かりやすく伝えきれるかも大事になってきます。
なので、面接の時のアドバイスとしては、「こんな知識を知っています」というアピールより、「この知識で利用者を幸せにしてあげたい」など、誰かのために役に立ちたい!というアピールの方がグッと来ると思います。
また、介護の知識が全然なくても、ここで吸収して成長していきたい!というやる気が見えることが大事かなと思います。
あとは、経験談ですが将来について聞かれることが多いです。今後の介護業界のイメージを持つことや(高齢社会になっていく中で機能訓練士に求められる事等)、5年後10年後自分がどんな人材になっていたいか等の大まかなイメージが出来ている事をおススメします。
まとめ
機能訓練士の仕事に関して簡単にまとめましたが、利用者1人1人にあった訓練や、この方が生活しやすい方法を考えるので、難しさもありますがその分すごく感謝もしてもらえるやりがいのある仕事でもあります。
今後高齢社会になっていくので、国からの要望などで柔軟な働き方が求められるかもしれませんが、必要とされる仕事であるのは間違いと思います。
もし、興味がある方がいればぜひ挑戦してみて下さいね。