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簿記は必要なくなるって本当?簿記2級、簿記1級のメリットや必要性、意味がないと言われる理由を徹底解説!

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簿記は必要なくなるって本当 資格
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会計システムの進化と普及によって企業の経理事務の効率化が大幅に進んでいます。

「簿記の知識がなくても使える!」というクラウド会計ソフトが登場して、個人事業主も自分で確定申告ができるようになりました。

この先、本当に簿記の資格は必要なくなるのでしょうか。

この記事では簿記の資格を取ることで得られるメリットと、取得しても意味がないと言われる理由についてお話しします。

記事を読むと今後の簿記の需要や資格の活かし方がわかり、検定を受ける際の参考にしていただけます。

 

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簿記2級の必要性とは 

日商簿記検定は2016年度から3年がかりで出題範囲を大幅に改定し、難易度を上げました。

現在のビジネスシーンに合わせて外貨建取引やリース取引、その他有価証券の処理、税効果会計、連結会計、連結会計アップストリーム、本支店会計などが入り、2級を取得する意義が高まったと言われています。

2級合格者は就職活動で内定が得やすく、経理の専門職にも応募が可能です。

あなたが就職先を選ぶ際も財務諸表から経営状態や将来性を判断できるので優良企業を見分けられます。

家計の管理や投資先の選択など、簿記の知識はプライベートにも活かすことができ、持っておいて損のない資格です。

 

簿記1級の必要性とは

日商簿記1級は「会計のスペシャリスト」と言われ、ビジネスシーンで直面する数字の問題を解決するための専門家です。

経理財務部門のトップとして顧問税理士や税務署の対応をするために必要な資格と言えます。

1級に合格すると税理士試験の受験資格を得られ、税理士や公認会計士を目指すための登竜門という位置付けです。

簿記1級の学習範囲は、ほぼ公認会計士の試験に含まれるので学んだことが役に立ち、無駄なくステップアップできます。

 

簿記が必要なくなると言われる理由とは

会計システムの進化や普及によって経理事務の現場ではパソコン作業による効率化が進んでいます。

仕訳は手書きの記帳からパソコン入力に変わり経理に必要な人員が減りました。

販売管理システムと会計システムを連携させ、銀行の入出金データやクレジットカード決済の情報も自動で取り込むことが可能です。

簿記の知識がなくても使えるというクラウド会計ソフトも登場し、仕訳に人の手を不要とする流れがあります。

低いスキルでできる業務はAIに変わっていくでしょう。

 

逆に簿記や経理職がなくならないと思う理由とは

AIに仕事を奪われても簿記や経理職がなくならないと思う理由は、AIだけでは全ての業務に対応できないからです。

自動で仕訳をしてくれる便利な会計ソフトも最初にルールを設定しないと使えません。

仕訳のルールを正しく設定するには会計の知識が必要になります。

AIが情報の判断を誤ると間違った仕訳が生成されるので、簿記の知識を持つ人間が最終的にチェックしなければなりません。

わたしも業務で会計ソフトを使いますが、簿記の知識ゼロで使用するのは難しいと思います。

会計システムの導入には費用が掛かり、アナログ世代が経営している会社を中心に効率化が進んでいないのが現状で、経理職がなくなることは考えにくいです。

 

日商簿記2級は意味ないと言う人の意見とは

日商簿記2級の直近10回の合格率は約20%で難易度の高い試験ですが、持っていても意味がないという意見があります。

なぜなら簿記の分野には簿記1級、税理士、公認会計士といった上位の資格があるため2級に対する評価が相対的に低くなるからです。

企業の経営分析や会計実務ができてビジネスに役立つ資格ですが、2級の保有者が多いため希少性はありません。

簿記2級と難易度が近い宅建取引士は国家資格で、2015年に宅地建物取引主任者から名称が変更されてグレードが上がりました。

宅建に比べると簿記2級は難易度にふさわしい価値を持っていないことを否定できません。

 

日商簿記はすごいか、すごくないのか?
こちらの記事で徹底比較してみました。
ご参考にしていただければ幸いです。

🔗日商簿記2級はすごい?すごくない?徹底比較してみた結果とは!

 

日商簿記1級は意味ないと言う人の意見とは

日商簿記1級は高度なスキルの証明にはなりますが、民間資格であるため真価を発揮しにくく、取得する意味がないという意見があります。

1級に合格しても税理士試験の受験資格を得られるのみで、国家試験に合格しないと税理士や行政書士のような独占業務に就くことはできません。

ハイレベルの会計知識はあるけれどもプロ未満という地位の弱さが簿記1級を取っても意味がないと言われてしまう原因です。

 

簿記の資格が役にたつ仕事はなに?

簿記の資格が役に立つのは、やはり企業の経理や財務部門の仕事です。

どんな企業にも経理担当者は必要で、簿記の高いスキルを持つ人材には一定のニーズがあります。

経理業務を代行している会計事務所でも記帳や決算処理、税務申告などのサポートに簿記の資格を活かせますね。

個人事業主には確定申告が必要で、簿記の知識があれば会計ソフトを使って自分で青色申告ができます。

入力の手間は掛かりますが、65万円の控除が受けられて税理士費用が不要になるメリットは大きいです。

 

簿記資格を取得するメリットとは

企業の採用担当者は簿記資格の価値をわかっているので、専門的な知識を持っていることをアピールできます。

難易度の高い試験に合格するには計画性や地道な努力の積み重ねが必要です。

それを成し遂げたことは人間性の評価においてもプラスになります。

わたしが未経験の業種に転職できたのは、簿記の資格を持っていたことが決め手だったと採用担当者から聞きました。

簿記2級以上の資格と、ある程度の実務経験があれば転職も有利になるでしょう。

 

簿記を取得するメリットや必要性はある!

会計システムの導入により経理業務の効率化が進んでいますが、人間が関わらずに全ての処理ができるレベルではありません。

AIに正しく指示を与えるためにも簿記の知識はこれからも必要です。

簿記を学ぶと財務諸表の見方がわかり、読み取った情報は自分のビジネスや資産形成にも活用できます。

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