あなたは不動産業界にどのようなイメージをお持ちですか?
「頑張ればすっごく稼げる!」 「残業が多く離職率も高くブラック…」 「営業がとにかくしつこい!」
このようなイメージをされている方が多いのではないでしょうか。
この記事では、不動産仲介会社入社6年目の私が不動産業界がなぜブラックだと言われるのか、また事務職の年収や残業時間、面接のポイントなどについてご説明いたします。
ちなみに私自身、不動産業界はまだまだブラックだと思っております…。
不動産会社の事務職の給料や平均年収はいくら?
事務職の平均年収は入社5年目で約320万円程度です。
あまり高くはないですが、残業もほとんどないので仕方ありませんね。
数字で評価される仕事ではないので、年次を重ねても大幅に増えることはないようです。
宅地建物取引士の資格を持っていれば宅建手当が支給される場合が多いですが、その金額は会社によってかなり幅があるようです。
また、私の会社では店舗の営業成績が良いと、お小遣いとして現金がもらえます。
営業さん次第で事務職の年収が増えたり減ったりするというわけです!
不動産会社はブラックでやばいって本当?
営業さんはノルマが厳しくサービス残業も多い、離職率も高く、かなりブラックと言えるでしょう。
毎年大量に新卒を採用するのは、やはり辞めてしまう人がたくさんいるからでしょうか…。
私は絶対に不動産の営業マンにはなりたくありませんが、私の会社の年間売上ランキング全国トップ3に必ず入っている女性の営業マンがいます。
圧倒的に男性の営業マンが多く体力勝負な世界で本当にすごいことです!
ちなみに年間売上ランキングは上位だけでなく最下位まで発表されてしまうので、なかなか残酷です。
営業成績が悪いと、店舗の雰囲気が暗くなったり、怒鳴り声が聞こえたりとストレスはありますが、事務職自体が追い込まれたり、残業や休日出勤をしなければならないことはありません。
基本的に平日が定休日ですが、比較的有給も取りやすいので、土日休みの友人とも学生時代と同じように遊んでいます。
しかし、このコロナ禍においてもリモートワークは広まらず、台風などで交通機関が麻痺しているときにも絶対に出社しなければならない雰囲気があったり、まだまだ古いなぁと思うところはたくさんあります。
また、上下関係が厳しく「上の言うことは絶対!」という感じなので、風通しが良いとは言えません。
不動産会社事務職の仕事の将来性について
不動産取引はなくなりません。
なぜなら宅地建物取引士でないと扱えない業務であり、高齢化社会において、不動産を売却して生活費に充てようとする方が増えているからです。
また、相続問題や離婚問題にも不動産の売却は関わってくることですので、この時代の重要なこの仕事のひとつであると言えるでしょう。
宅地建物取引士の資格を取得すれば、独立することもできます。
事務職経験者ならではのきめ細やかなサービスはお客様に安心していただけるかもしれません。
不動産会社の事務職で得られる、『先回りして行動する力』や『ひとつひとつの仕事に丁寧に向き合う姿勢』は不動産会社以外の日常生活でも役に立つものですから、高額な不動産を扱うプレッシャーのかかる環境に身を置いてみるのも良いかと思います。
不動産会社の事務職になるには
どんな仕事にも言えることですが、特に不動産取引は金額が大きいので絶対に間違いがあってはいけません。
数百万円の現金は数えるのも持ち運ぶのも毎回緊張します。
普段から何事にも丁寧に向き合い、慎重に取り組むことが大切です。
また、営業さんのサポートが1番の仕事ですから、常に周りに気を配って先回りして行動する力をつけていく必要があります。
営業さんとのコミュニケーションもとても大切なので、協調性も必要ですね。
何事にも丁寧に!周りに気を配る!と言うと、なんだか良いお嫁さんになりそうですが…。
そういうわけで、私の会社では営業さんと事務職の社内結婚がとても多いです。
また、不動産取引に関する法律も勉強しなければならず、覚えることがたくさんあるので興味がなければかなりキツイ仕事と言えるでしょう。
不動産会社の事務職の志望動機の書き方や面接のポイント
私は学生時代に部活動のマネージャーをしていたことやアルバイトで塾講師をしていたことから、人が成功するためのお手伝いをしたいということをアピールしていました。
面接では特に珍しい質問をされた記憶もないので、面接官の方と明るくお話しができれば問題ないのではと感じます。
集団面接で聞いた他の就活生のアピールポイントもカフェでのアルバイトなど、ごく普通のことばかりで、学生団体のリーダーのように人の先頭に立った経験をアピールしている人はいませんでした。
まとめ
不動産業界はノルマが厳しく残業も多くブラックだと思います。
ただ、事務職は営業成績に追われることもなく残業もほとんどないの他の業界とあまり変わらないかもしれません。
しかし、不動産業界ならではのプレッシャーや必要な知識があるので、「事務職なら何でもいいや!」という人はやめておいた方が良いでしょう。
また、数字で評価できる仕事ではないので、昇給しづらく平均年収も少なめだと思います。
不動産に興味があって、仕事とプライベートを両立させたい方はチャレンジしてみても良いかもしれませんね。