「整形外科で働いてみたい」医療事務の勉強をしている人の中には、そう思っている方もいらっしゃるでしょう。
また「資格はないけど、整形外科なら簡単そう」と考えて、応募してみる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は整形外科の医療事務に挑戦してみたい!という方に、仕事上必要なスキルや給料、面接について書きたいと思います。
少しでも「働いてみたい」と考えていらっしゃる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
整形外科の医療事務への転職に必要な資格やパソコンのスキルとは
医療事務の資格は全部で4つありますが、その中で最も有名なのは「医療事務技能審査試験」です。
通信教育やスクールなどがあり、毎月行われる試験に合格すれば取得できます。
医療事務をするにあたり、この資格は必ずしも持っていなければならないものではありませんが、面接では有利ですよ。
保険証の見方や初診料や再診料など、最低限の知識があると教える側の負担も減ります。
それだけで優遇されるのです。
そしてある意味医療事務の資格よりも大事かもしれない、パソコンのスキル。
パソコンにあまり触ったことがない人には、かなり難しい仕事かもしれません。
タイピングができない、もしくは遅い……それだけでかなり不利です。
受付の仕事は、いかに素早く正確にカルテやレセコンに患者さんの情報を登録できるか、時間との闘いでもあるのですから。
クリニックや病院によっては、WordやExcel、パワーポイントのスキルも必要な場合があります。
整形外科の医療事務の給料や年収、ボーナスはいくら?
整形外科に限らず、全体的に医療事務の給料は安い方です。
その中でも、整形外科は確かに給料が安い方かもしれません。
2022年10月に最低賃金が1023円になりましたが、それがそのまま時給になっているところも少なくありません。
しかし、旦那さんの扶養内で働きたい方には、その方が向いているかもしれませんね。
月収は手取り17~20万ほどの場合が多く、忙しい割に……と不満を抱く人は多いでしょう。
医療事務スタッフの中には、レセプトのチェックや請求作業ができる人がいます。
そういう人は通常業務とは別に時給がつきますし、交渉次第で手当等をもらうことも可能ですので、勉強してレセプト業務をすれば、多少稼ぐことは可能かもしれません。
ボーナスについては、応募する際に確認する「募集要項」に「賞与あり」と記載があればもらえるはずですので確認しましょう。
ちなみにパートではボーナスはなく、寸志を頂いたことがあります。
寸志の場合、年末や夏に一度、1万円程度です。
整形外科の医療事務の給料明細とは
給与明細には、勤怠の内訳と支給項目、控除項目があります。
出勤日数に午前診、午後診それぞれの勤務時間、そしてレセプト関連の仕事をした日数が記載されています。
支給項目には午前給と午後給、そして通勤手当。
またレセプト業務や自賠責の請求業務、新人教育の手当などがあります。
手当に関してはクリニックや病院によって異なるので、面接の際に質問するか、面接で聞きづらい場合は先輩などにこっそり確認しましょう。
その他にも細かいところはクリニックごとに違います。
時給も午前と午後、また曜日によって違うので、応募する前にそこは必ずチェックしておきましょう。
整形外科の医療事務の仕事内容やきつさに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
整形外科の医療事務の給料は安い?高い?
整形外科はクリニックによっては来院数が多く、バタバタと走り回って忙しい割には給料が安いです。
整形外科クリニックで行う物理療法は、複数の部位、違う医療機器で何回しても算定できるのは1日につき35点のみ。
注射などで多少高い点数を算定できる場合もありますが、比較的安く診療が受けられる診療科目です。
病院などでは手術等もありますので高くついてしまいますが、クリニックでできることは限られています。
また看護師や理学療法士などの賃金が高い職種より、事務はどうしても給料が安くなってしまいます。
そういう理由があるため、医療事務の給料は安くなってしまうのかもしれません。
整形外科の医療事務の給料を上げるには
給料が安いと、働くのはちょっと……と思われた方もいらっしゃるでしょう。
クリニックの中には、能力次第で昇給してもらえるところもあります。
ほとんどの場合、募集要項に書いてありますので、応募前に必ず確認しておきましょう。
能力に見合った給料が欲しい!と思うなら、まずは知識をつけて自身の能力を示してください。
そして受付に限らずレセプト業務などに関わり、積極的に仕事をこなしていきましょう。
地道で大変なことですが、毎日の積み重ねはとても大事です。
自分に自信がついた時、「自分はこれだけの仕事をやっている」と胸を張って言ってみてください。
交渉の余地はあると思います。
それが難しいという方は、地道に毎日の仕事をこなしてください。
勤務年数が経てば、給料アップの希望はあります。
毎日コツコツ仕事をする。
それが給料アップの一番の近道ですよ!
整形外科の医療事務の面接時の服装は?
面接はスーツでというのが一般的です。
正社員の面接の場合は、指定がない限りスーツでしょう。
ですがパートでは、あえて私服で来てくれという整形外科の面接もありました。
普段の姿を見ておきたい、という意味だったのかもしれません。
かといってオシャレするわけでもなく、無難な格好をしていきましたね。
白いシャツにジーンズでした。
面接は初顔合わせの場でもあります。
第一印象がそこで決まってしまうのです。
もう少し自分らしい恰好でもよかったかな、とその時は思いました。
無事採用されましたが。
どんな服装で行くべきか迷った時には、面接の連絡の際に必ず確認しておきましょう。
私服で構いませんと言われても、華美な服装はやめておきましょうね。
整形外科の医療事務の志望動機の書き方や例文とは
志望動機は、履歴書の中でも書き方に迷う箇所ですね。
経験があれば、「前にも整形外科で働いていました。そこで患者さんと接し、彼らのために仕事をするやりがいを感じました。自分のスキルアップのためにも、物理療法だけでなくリハビリも実施されている貴院で、もっといろんな経験をしたいと思い応募しました」など、とても書きやすいですね。
つまり、経験があればそこを具体的に書き、その経験を通してこう思った、だから志望しました、など書きやすいですが……。
未経験の場合は、何を書けばいいかわからないという方も多いでしょう。
そういう時は、過去の仕事の経験や、学生時代の経験でも何でも構いません。
思いつかなければ、自分が整形外科など、病院に行った時のことを書いてもいいでしょう。
自分がどうして志望したのか、どういう仕事をしたいのか。
自分の気持ちを正直に書いてください。
整形外科の医療事務の面接で聞かれることやポイントとは
第一に聞かれるのは、医療機関で働いた経験があるかどうかですね。
履歴書に職歴は書いてあるので見ればわかるのですが、確認もかねて「経験はありますか」と訊かれます。
経験がないことを引け目に感じる必要はありません。
そこは正直に答えてください。
資格も経験もなければ、即戦力を求めているクリニックに採用されるのは難しいかもしれません。
しかし未経験でも構いませんと募集要項に書かれていれば、そんなことは気にしなくて大丈夫です。
経験者しか募集していないところは、条件に必ず書かれていますので。
あとは何日勤務できるか、こういった仕事をしているが大丈夫か、など確認されます。
わからなければ正直に答えてください。
ですが「頑張って覚えます」など、働く意欲は見せてくださいね。
少し話しづらいかもしれませんが、給料面の話も……。
そこは気にせず、しっかりと意思を伝えましょう。
お金を得るために働くのですから、確認しておくべきです。
面接の時点で「ここはあまりよくないかも」と感じたら、たとえ採用されたとしてもお断りしましょう。
一度採用されてしまったら、辞めづらくなってしまいます。
面接は自分を見てもらう場でもありますが、自分が職場を見る場でもあるのです。
まとめ
今回は給料や面接など、少し踏み込んだ話になりましたが、いかがでしたか。
雇用形態、クリニックや病院の規模によって給料は様々です。
同じ整形外科でも、クリニックと病院では全く違います。
病院の方が、はるかにレベルが高いです。
仕事内容も給料も上を目指すなら、迷わず病院勤務を選びましょう。
まずは経験から、と思うのであればクリニックでも充分です。
整形外科のクリニックから病院の整形外科に転職して、整形外科の知識や経験を積み上げていくのもいいかもしれません。
必ず自分の強みになってくれますよ。