トラックの貸し切り便ドライバーの平均給料は約55万円です。
大型トラック運転手の平均給料は約35万円なので、比較してみると高い水準となっています。
貸し切り便とは、企業などが貨客に合わせて集荷から配送までをオーダーメイドで行う運送サービスです。
基本的には大口の顧客が対象となっており、専属ドライバーが集荷や配送を行っています。
では、チャーター便ドライバーは、どのような仕事なのでしょうか。
そこで今回は、貸し切り便ドライバーの仕事内容や給料、必要ナ免許などについて紹介します。
貸し切り便ドライバーの仕事内容や1日の流れ
貸し切り便ドライバーの仕事は、どのような事なのでしょうか。
ここでは、仕事内容や1日の流れなどを紹介します。
1.仕事内容
車両の大きさに関係なく、決まった場所から決まった場所に輸送する業務です。
例えば「工場~倉庫」の輸送の繰り返しなどです。
貸し切り便を利用するケースは次の通りです。
・顧客からの緊急の納品依頼
・繁忙期などでトラックの手配がつかない
・顧客からの専属での要望
などです。
※貸し切り便の契約は、長期的な物ではなく都度依頼される場合が多いです。
2.1日の流れ
貸し切り便では主に「近距離輸送」と「長距離輸送」があります。
<近距離輸送>
①出社
②点呼(アルコールチェックなど)
③積込み場所へ移動
④積込み
⑤輸送
⑥荷降ろし
以上の③~⑥を繰り返します。
決まった輸送量を運べば完了です。
<長距離輸送>
①出社
②点呼(アルコールチェックなど)
③積込み場所へ移動
④積込み
⑤輸送
⑥荷降ろし
長距離の場合、貸し切り輸送依頼は単発(1回のみ)の輸送が多いです。
帰りの荷物は貸し切り便でないことが多いので、間合い会違います。
※場合によっては、行きの輸送は通常輸送で、帰りの輸送が貸し切り便となることもあります。
3.使用車両
貸し切り便は様々な大きさの車両を使用します。
車両の種類や貸し切り便の料金を紹介します。
<軽自動車>
輸送距離 片道料金
~15㎞ 7,700円~
~30㎞ 11,000円~
~50㎞ 14,300円~
~100㎞ 26,400円~
~150㎞ 31,900円~
~200㎞ 38,500円~
<2tトラック>
輸送距離 片道料金
~15㎞ 24,200円~
~30㎞ 27,500円~
~50㎞ 34,100円~
~100㎞ 38,500円~
~150㎞ 46,200円~
~200㎞ 57,200円~
<4tトラック>
輸送距離 片道料金
~15㎞ 27,500円~
~30㎞ 30,800円~
~50㎞ 37,400円~
~100㎞ 41,800円~
~150㎞ 49,500円~
~200㎞ 60,500円~
<10tトラック>
輸送距離 片道料金
~15㎞ 38,500円~
~30㎞ 41,800円~
~50㎞ 48,400円~
~100㎞ 52,800円~
~150㎞ 60,500円~
~200㎞ 71,500円~
※会社によって「車両の形状」や「料金」が異なります。
参考程度にしておいて下さい。
貸し切り便ドライバーの仕事はきつい?
貸し切り便の仕事はキツイ問い想われますが、実際にはどうなのでしょうか。
ここでは、仕事についてメリットとデメリットで見てみましょう。
<メリット>
・割高な報酬
貸し切り便は、専属で荷物を運ぶので報酬や運賃が割高に設定されています。
運送会社に所属している場合は、会社によって違いますが貸し切り便で配送する時には別に手当がでるところもあります。
・手積みや手降ろしが少ない
全ての貸し切り便ではないですが、大型車の貸し切り便の場合は、手積みや手降ろしがないことが多く体力的に負担が少ないです。
・ゆとりのある運行日程
貸し切り便は、運送会社で輸送を行う時には比較的にゆとりがある運行日程になっているケースが多いです。
特に緊急でトラックをチャーターする時には、ゆとりのある運行日程になっていることが多いです。
<デメリット>
・長距離輸送が多い
貸し切り便では、長距離輸送が多いです。
全国的に見ても、ドライバー不足となっています。
特に長距離ドライバーは、少ないです。
なので繁忙期などは、他の運送会社から貸し切り便として依頼を受けることがあります。
・時間に厳しいところが多い
貸し切り便では、時間指定が多いです。
人手不足などで、お客様の指定時間に間に合わない場合は、他の運送会社に依頼し「貸し切り便」として仕事をすることがあります。
依頼された運送会社は、急遽依頼されることが多くドライバーも急遽配送依頼を受けるので、休みがなくなったり残業などで対応しないといけないです。
この様なメリットとデメリットがあります。
これらをトータル的にみてみると貸し切り便は比較的楽な仕事なのではないでしょうか。
感じ方には個人差があるので、参考程度にしておいて下さい。
貸し切り便ドライバーに必要な資格や免許は
貸し切り便ドライバーは、輸送する車両で必要な資格が異なります。
ここでは、車両の大きさで必要な免許や仕事をする上で必要な資格を紹介します。
<必要な免許>
トラックの大きさによって必要な免許があります。
【必要な免許】
最大積載量2t未満のトラック ⇒ 普通免許
最大積載量2t以上4.5t未満のトラック ⇒ 準中型免許
最大積載量4.5t以上6.5t未満のトラック ⇒ 中型免許
最大積載量6.5t以上のトラック ⇒ 大型免許
トレーラー ⇒ 大型免許+けん引免許
貸し切り便ドライバーの給料や年収はいくら?
貸し切り便の給料や年収は車両の大きさで変わります。
ここでは、車両の大きさ別に給料や年収を紹介します。
<給料>
平均給料
軽自動車 20万円~25万円
2tトラック 20万円~30万円
4tトラック 27万円~45万円
10tトラック 50万円~60万円
<年収>
平均年収
軽自動車 約330万円
2tトラック 約350万円
4tトラック 約450万円
10tトラック 約600万円
給料や年収は会社によって違います。
輸送距離や荷物によっても変わってきます。
参考程度にしておいて下さい。
貸し切り便ドライバーの給料は安い?
先程貸し切り便の給料について紹介しました。
この給料は、運送業界では安いのでしょうか。
ここでは、運送業の職種別にみてみましょう。
平均給料
貸し切り便 50万円~60万円
路線便ドライバー 約35万円
冷凍車ドライバー 40万円~45万円
食品配送ドライバー 約30万円
生コンドライバー 約30万円
ルート配送ドライバー 25万円~30万円
※上記の表は、大型トラックドライバーの平均給料です。
上記の表を見ても「貸し切り便」の給料は、高い水準となっています。
この給料の高い理由の一つは「長距離輸送が多い」ことです。近距離の場合は、給料が低くなります。
長距離運送の経験がある方には好条件かもしれませんね。
貸し切り便ドライバーの口コミや評判は
貸し切り便は「個人事業」と「会社事業」で行います。
ここでは、「個人事業」と「会社事業」 の貸し切り便のドライバーの口コミや評判を紹介します。
<個人事業の貸し切り便の場合>
・個人で軽貨物のチャーター便をしていますが、一般的な配送に比べると運賃が高いです。
その分、配送先の時間が厳しかったり納品方法が面倒なところがあります。
運賃が高いので、多少のことでは苦になりません。
・個人で貸し切り便をしていますが、急に仕事が入ることが多いです。
例えば、朝に貸し切り便の依頼を受けると納品が翌日の朝まで、という依頼がよくあります。
翌日に配送の仕事が入っている場合は、運賃の高い「貸し切り便」を優先して、元々予定していた配送業務をキャンセルすることがあります。
<会社事業の貸し切り便の場合>
・会社では、夕方帰社するとチャーター便の運行指示がでます。
チャーター便の運行は、急遽依頼されることが多く、自分でも予想できないので生活リズムが狂います。
しかし、別途に手当が出て輸送内容にもゆとりがあるので嫌いな仕事ではないです。
・会社の中で「貸し切り便」の業務を他のドライバーに比べて多くしています。
基本的に長距離輸送が多く、給料が多いですが家族に会えない時間が多いので、仕事に出かけると寂しくなります。
この様に貸し切り便を個人で行う時と会社で行う時では業務形態が違う為か、それぞれドライバーの感じ方が違う様です。
故人や会社によって貸し切り便の業務形態が異なるので、今回の口コミや評判は参考程度にしておいて下さい。
まとめ
今回は、貸し切り便ドライバーについて紹介しました。
貸し切り便ドライバーの給料は、他の運送業務に比べて給料は高めに設定しています。
その理由の一つとして、緊急に輸送依頼することが多く、しかも長距離輸送が多いからです。
同じ長距離輸送でも「貸し切り便」の方が運行日程も余裕があり給料も高めなので、貸し切り便の方が良いかも知れませんね。
しかし、毎日貸し切り便があるわけではないので、生活リズムがくるって体調を崩す方も中にはいる様です。
貸し切り便の仕事を考えている方は、今回の記事を参考にしてみて下さい。