自動車部品設計の仕事はきつい?必要な資格や仕事内容、辞めたい理由とは!

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自動車部品設計仕事きつい 工場/製造業

 

自動車部品の設計と聞くと、専門的なスキルが必要で、毎日夜遅くまでパソコンに向かって図面を描いているキツイ仕事というイメージを持っていませんか?

そもそも設計といわれても、いったいどんな仕事をしているの?

自分に向いているのかわからない、という方が多いと思います。

この記事では、某自動車部品メーカーに勤めている経験をもとに、自動車部品の設計とはどのような仕事なのか、必要な資格はあるのかなど、詳しく説明していきます。

 

自動車部品の設計の仕事内容や1日の流れ

 

自動車の開発は初期の計画から量産(実際にお客様の手元に届くまで)までに最短でも2年程かかります。

ここでは自動車部品の設計の中で一部分を抜粋して仕事内容や1日の流れを説明していきます。

 

仕事内容

 

仕事の受注

はじめに、各車両メーカーから「製品の概要が書かれた計画書」と「製品の計画データ(3D CADを用いて製品形状を確認できるもの)を受領します。

 

設計検討

設計者の腕の見せ所です!

しかし、専門的なスキルを使って一から全部設計する必要はありません。

自動車業界は歴史が長いので、大抵は自動車部品ごとに定められた「設計基準書(※1)」が存在します。

この設計基準書を使って社内工程で製造可能か検討していくので、仕事の負荷は少なく仕事をこなしながら設計に必要なスキルを磨けます。

※1:どのように設計すれば安全性を確保できるかが記載された資料

 

設計交渉

作りにくい製品であれば、車両メーカーに連絡し、製品の形状や材質の変更などを相談します(このやり取りは約1~2か月ほどかかることも…)

 

図面の作成

ここも設計者の腕の見せ所です。

図面と聞くと難しく感じてしまうかもしれませんが、自動車業界には各車両メーカーごとに承認図面(※2)」というものが存在します。

この承認図面に合わせて図面を作成していきますので、初めて図面を描く人でもすぐに自動車業界の図面の描き方に慣れていくことができます。

※2:車両メーカーが「図面はこうやって描いてほしい」と定めた書類または規定

 

図面の納品

図面を車両メーカーに提出。

問題が無ければ承認図面として専用のサーバーに登録される。

 

設計としての業務終了

図面が承認されれば各製造部署が製品の製造を開始する。

 

1日の流れ

 

会社や製造している部品によって個人差はありますが自動車部品設計の一日の流れはいたってシンプルです。

 

  • 7:30:出社
  • 8:00:業務開始・朝ミーティング(1日の業務確認)
  • 9:00:設計業務
  • 12:15:お昼休み(自動車業界は社員数が多くお昼休みは3つくらいの時間帯に分けて設定されています。)
  • 13:00:各自動車部品メーカーや社内打合せ

 

※ここがポイント!:自動車は複数の会社で部品設計を行っており、各社が情報共有をしながら設計を行っています。

 

  • 16:00:設計図面の修正や部品の評価試験
  • 17:00:業務終了。

 

※ここがポイント!:図面や設計時の検討は成果報酬であったり、海外製品などを検討した場合は、時間給で会社に支払いがあります。

そのため基本的に業務管理が徹底されており残業は上司の承認が必要な会社がほとんどです。

 

自動車部品の設計に必要な資格や求められるスキルとは

 

自動車部品設計に必要な資格やスキルは一切ありません!

 

理由1:品質は伝統!独りよがりの作図は禁止!

 

自動車業界は各車両メーカーごとに図面の描き方や、設計方法の大枠が決められており(高品質が世界標準であるため)、個人の知識や経験をむやみに図面に反映させることはできません。

 

理由2:「前の会社でCADやってました」は通用しない!

 

図面作成時に使用するCADソフトにはAutoCAD、SOLIDWORKS、CATIAなど様々ありますが、自動車業界ではこれらのソフトウェアに独自のプログラム(設計アシスト機能や設計ミス防止機能など)を入れて使用しているため、会社独自、または車両メーカー独自のCADソフトの使い方があります。

 

理由3:資格より仕事に慣れること!

 

自動車業界は歴史が長く、各車両メーカーの特色が色濃く残る業界です。

そのため、有力な資格を持っている人よりかは、モノづくりのこだわりがある人間を好みます。

また、資格は自動車部品メーカーごとに独自に試験を実施していたり、大手になればグループ会社共通の教育システムでいつでも好きな時間に勉強できます。

 

自動車部品設計の仕事のメリットデメリットについて

 

自動車部品設計における一番のメリットは、テレビのCMや道路で見かける車の部品を「あの車の部品自分が作ったんだ!」「自分が苦労して設計した部品が世の中に出たんだ!」と社会に対する貢献度を物理的に目で見て、あるいは触って乗って感じられることです。

また、デメリットは1つだけあります。

それは、「自動車部品設計を辞めてしまったら自動車が嫌いなってしまうのではないか?」ということです。

もちろん自動車部品の設計は一番好きな仕事です。

しかし、人間関係や仕事の悩みで辞めてしまうかもしれません。

そんな恐怖心を抱きながらも「自分の設計が誰かの手に届くことでこの部品に込めた念(想い)が少しでも伝われば」と自分を励ましながら、日々設計業務を楽しんでいます。

 

自動車部品の設計の仕事はきつい?

 

自動車部品に限らず設計という仕事は最終的には個人業務です。

お客様の思いを図面に表現して製造部へ渡すまでは、設計ミスや納期遅延は設計者の責任となることが多く、後工程(製造側)へ多大な迷惑をかけてしまいます。

自責の思いで、常にお客様のために全力で仕事ができる人以外は、仕事のプレッシャーに負けてしまったり、上司から少し注意されただけで落ち込んでしまう人も多くいます。

 

自動車部品設計士の給料や年収、面接のポイントなどの情報はこちらの記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

🔗自動車部品設計の仕事の給料はどれくらい?年収や給料明細、面接のポイントとは!

 

自動車部品の設計に向いている人、向いていない人とは

 

向いている人、不向きな人の特徴はこちらです。

 

向いている人

 

・モノづくりが好きな人、興味がある人

・趣味で絵を描いたり工作をしたり何かを創ることに没頭できる人

・SNSやブログなどで発信している人

 ※意外かもしれませんが、設計は人に図面で設計者の意図を伝える仕事です。

 SNSやブログなどで相手の為になる情報を発信している方が設計業界には多いです。

 

向いていない人

 

・人に支持されるのが嫌いな人

※自分が社長で自社製品を持っている人以外は、設計者という立場上、常に誰かの依頼を受けて設計します。

・パソコンが嫌いな人

・絵日記が嫌いな人

※設計者、特に理系の方は自分の意図を文字や会話で伝えるのが苦手なため、コミュ力不足を補うために絵で相手を説得することが多いです。

残念ながら、こういう人は自動車部品の設計に向いていません。

 

自動車部品の設計を体験した実際の口コミや評判

 

自動車部品の設計を行っている現役のエンジニアの方に「自動車部品の設計」についてインタビューした結果です。

 

業務内容が明確でわかりやすい。(30代男性)

設計する部品は自動車部品メーカーごとに細かく分かれていて、自分はどの車のどんな部品を設計するのか明確になっているので、仕事の目標が立てやすいし、仕事のアウトプットも高くなる。

(※一部、テスラなどは自社ですべての部品を設計)

 

文系でも設計の仕事はできる。(40代女性)

文系出身ですが自動車業界には設計のためのマニュアルや設計基準が充実していて、文系の私でも半年くらいでCADの操作や部品設計のノウハウをマスターできた。

 

新入社員のころから責任ある仕事を任せてもらった(20代男性)

最初は設計なんてやらせてもらえないという会社は多いけれど、自動車部品は設計基準がしっかりしている分、先輩社員のアドバイスを受けながら一つの製品を計画段階から作図まで完結させることができた。

 

現役エンジニアの方からはこういったコメントを頂きました。

男女問わずしっかり仕事を任せてもらえるのは、やりがいを感じられるのではないでしょうか。

 

自動車部品の設計のストレスや辞めたい理由とは

 

自動車部品の設計は個人の責任が大きくや業務量が非常に多いです。

例えば、金属のパイプを設計するとします。

その時、材料は?強度は?大きさは?など、お客様の意図をしっかり確認しなければなりません。

更には、納期や製造現場の負荷状況など設計以外の他部署のことにも気を遣う必要があります。

「自分の仕事だけに集中したい」という人はかなりのストレスになると思います。

自動車部品の設計をしている方で会社を辞めていく人の多くが、仕事のやりがいや役割を見失って退職されていく方が多く、常にお客様のために責任をもって設計を行える人以外は厳しい業界です。

 

まとめ

 

自動車部品の設計は一般的な機械設計のメーカーとは異なり、歴史が長い分、設計のノウハウがしっかりと蓄積されていて、設計の仕事を初めてする方々にはハードルが低い業種です。

しかし、設計方法を一歩間違えると自動車の大事故につながるため、非常に責任が重い仕事です。

裏を返せば、自動車を通して世の中に自分が設計した部品でお客様の安心安全を守っている実感と、やりがいを感じることができ、自分の技術力で社会に貢献できる仕事です。

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