今回は私がホテルのフロントで経験したことをもとに、お給料の話や面接でのポイントをお話していきたいと思います。
私の場合、大学時代は福祉学部に所属しておりホテルのことなど一切勉強していませんでした。
右も左もわからないままホテルに就職した私の経験や率直な感想をお伝えしていきます。
現在26歳、2年間フロント業務を勤めました。
福祉学部出身からホテルへの就職なので少し特殊かもしれませんが少しでも参考になれば幸いです。
ホテルのフロントの給料や平均年収はいくら?
私が働いていたホテルでは大学卒で20万、短大専門学校卒で19万、高校卒で18万という設定でした。
実際はこの金額から税金などが引かれるので手取りはもう少し減ります。
しかし、残業も含めれば平均月20万円程度でした。
ボーナスも出ますが、私の勤めていた会社では自分で自己評価をし、それをもとに直属の上司が評価しボーナスの額が決まるというものでした。
残念ながら、私の場合ボーナスは満額出るわけでなく10数万だけでした。
なので、年収は平均260万くらいだと思います。
これは勤務年数1.2年の金額なので、勤務年数が増えたらもう少し金額は上がると思います。
ホテルのフロントは給料安い?
私は冒頭でも書いたように、福祉学部出身です。
なので、どうしても比べる仕事が福祉関係の仕事になってしまいます。
そう考えると、ホテルのフロント業務内容で福祉関係の仕事と同じくらいお給料が貰えると思うと私は安いと感じませんでした。
でも、これは人それぞれによって感じ方は違うと思います。
遅い時間も働いて残業もして、これだけと思ってしまう人も中にはいるでしょう。
ホテルのフロントに英語や中国語は必要?
英語は必要です。
中国の方がお客様で来たことがありましたが、中国語は使いませんでした。
なぜなら、中国の方などは基本的に英語を話せるからです。
私の同期に中国人がいましたが、英語ペラペラでした。
なので英語ができれば、なんとかなると思います。
こんな事言っていますが私自身、英語がペラペラに話せるかと言われれば全く話せません。
必要最低限の英単語で乗り越えていました。
ホテルで使う英語は限られますからね。
でも英語が話せて損することはありません。
私は福島県の田舎のホテルに勤務していましたが、想像以上に外国人のお客様は来ますし東京のホテルで研修をしていた際には当たり前のように外国人の方から電話での問い合わせもありました。
英語を話せなくて苦労することはたくさんありますが、英語を話せることはメリットしかありません。
ホテルのフロントの仕事のやりがいとは
はっきり言ってしまうと、私はやりがいと言われてもすぐ出てきませんでした。
お客様から「ありがとう」と感謝を伝えられた時など、たしかに嬉しい気持ちにはなりますがそれがやりがいかと言われると私は違う気がします。
やりがいって何だったんだろうと考えてみたら、1日ミスなく完璧に仕事をした日はやりがいを感じていたように思います。
チェックイン業務もスムーズに行え、レジ金も一発で合って、定時までにやるべき仕事が終わっているような日は退勤時すごくスッキリして今日1日充実してたな~とか1日やりきったな~という気持ちになっていました。今思えば、この気持ちがやりがいというものだったのかもしれません。
ホテルのフロント業務に将来性はある?
様々な場面でAI化などが進んでいる今、ホテルのフロントに将来性はないと感じます。
実際、ロボットや機械でチェックインやチェックアウトができるホテルが増えている現状があります。
ホテルのフロントの主な業務のチェックイン、チェックアウトに関しては人間でなければできないないわけではないですし、実際にフロントに人が立たないホテルも存在しています。
もしかしたら、ロボットなどの方がいろんな国の言葉も理解でき、人より能力が高いかもしれないと思うことも多いです。
しかし、おもてなしといった観点から見ると、やはりそこは人の力というものは必要になり機械には限界がある事柄でもあります。
お客様一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な対応というのは、ロボットやAIよりも人の方が優れているはずです。
ホテルのフロントはお客様の要望をできるだけ叶えなければいけない役割があります。
日本文化のおもてなしは、やはり人にしかできないことだと思いますが、将来性については正直難しいところではないでしょうか。
ホテルのフロントのきつさや仕事内容に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご確認下さい。
🔗ホテルのフロントはきつい?必要な資格や仕事内容、辞めたい理由とは!
ホテルのフロントになるには
自分の進路を考える中でウェディング系の仕事に興味がありました。
大学4年生になる春に大学でいろんな企業が集まる就職説明会が開催されました。
ホテルならウェディング系もやっているんじゃないかと友達に誘われ、興味本位でホテルの企業のブースで話を聞いたのが私がホテルで働くことになったきっかけでした。
たまたまその時話を聞いたホテルから、実際にホテルを見学してみないかと声を掛けていただき、そこからいろんなことがトントン拍子に進み気付いた時には内定をもらっていました。
そのまま私はそのホテルに就職しました。
ホテルに就職してからはリゾートホテルやビジネスホテルで研修を行いフロントだけでなく清掃やレストランも経験しましたが、内定が出た時点でフロントでの採用だったので配属先が決まった時には自然とフロントになっていました。
少し特殊な流れでホテルに就職したので、この話はあまり参考にならないかもしれませんね…
専門学校や大学で観光などを学んでいる人は、もっと違う流れがあるかもしれません。
大前提としてホテルを経営している会社やホテル自体に就職し、フロントを希望することが必要でしょう。
ホテルのフロントの志望動機の書き方や面接のポイント
私が実際に履歴書にどんなことを書いたか思い出してみると、『お客様のニーズに応えたサービスをしたい』『お客様に寄り添える仕事に就きたい』というようなことを書きました。
ホテルで働くにおいて、お客様の気持ちにたてることやお客様に寄り添うことがとても大事だと思います。
お客様のことを1番に考えるというのがキーになるかもしれません。
そして面接では、はきはきと受け答えをし笑顔が何よりも大事です。
私が実際働いている時に教えてもらったことがあります。
「ホテルではフロントが1番の営業マンだ」と。
実際にフロントでお客様と関わることで、お客様がまたこのホテルに来たいと思ってもらえるか懸かっているということです。
フロントはホテルの顔でもあります。
ホテルの顔として笑顔で丁寧な接客をすることは、とても大切です。
そういう一面を面接で少しでも出せたらいいのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、私の経験をもとに具体的なことを書かせていただきました。
英語や中国語が必要かというのも私が勤めた会社は必須ではなかっただけで、他の会社では話せることが前提の可能性だってあります。
面接でのポイントも私自身、人事にいたわけでもないのでフロントを経験して大事だなと思うことを書きました。
いろいろスキルなどが必要なのかもしれませんが、最終的にはホテルで働きたいという意欲ややる気が大事なんじゃないのかと個人的には感じます。