給食って、保育園、幼稚園、小学校、中学校のお子さんやお母さん、お父さんの強い味方ですよね。
一食400円まで(中学校で400円程度)で、主食、副食二品~三品、汁物、時にはデザートもあり、牛乳(自治体によっては無い場合も)がついてきて、ちゃんと栄養士がバランス、カロリーを考えてくれています。
温かい物は温かく、冷たい物は冷たく温度管理もされています。
とってもありがたいと思いませんか。
そんな給食の世界、調理には調理師免許が必要だけど、パート職なら資格がなくてもお仕事出来ちゃいます。
しかも、休みは子どもとほぼ一緒!
これは、嬉しい。
興味のある方は、どうぞ参考にしてみて下さいね。
学校給食調理(パート)の仕事内容や1日の流れ
一口に給食といっても、給食の形態は大きく二つに分かれます。
自校式とセンター方式、これで作業内容は結構大きく変わってきます。
自校式とは、学校の給食室で実際に調理し、提供するやり方。
センター方式とは、給食センターで数校分の給食を一括して調理し、時間までにコンテナに入れ各学校の給食室まで配送するというやり方です。
そして大きな違いは、食数です。
今は、自校式が減りつつあると思うので、自校式の場合は、多くて500~600食程度ではないかなと思います。
センター方式は、数校がまとまっているので、3000食はざらで、大きいところだと、5000~10000食くらい、もしかしたらもっとあるかもしれません。
この食数の違いで、仕事内容が変わってくるんです。
自校式の場合は、調理員さん、パート含めて7~8名で業務をこなしていくので、担当分けはあったとしても基本、みんなで協力してすべての作業を行う感じです。
センターの場合は、食数が半端ないので、キッチリ役割分担がされています。
野菜などの下処理係、炊飯係、揚げ物・焼き物係、釜調理係、和え物係、コンテナ係(配食した食缶などを各学校のコンテナにセットする)という感じです。
私はセンターを大小二か所経験しているので、センターについてお話ししますね。
パートさんの出勤は、大体8時頃です。
白衣や帽子、マスク等を付けて調理室に入ります。
その後は、各担当の係で仕事をしていきます。
給食パート初心者は、おそらく下処理係からのスタートになると思うので、下処理係について書きます。
下処理係は、調理前の野菜の皮むきや洗浄などを行うので、汚染作業者という扱いで、調理作業には一切入りません。
下処理の仕事は、大体10時半頃には目途が立つので、その後はひたすら洗浄室で、ザルやボール、調理器具などの洗い物をします。
仕事内容は、野菜の皮むきや洗い、食器や器具の洗浄など、主婦なら普段やっていることなので難しくはありませんよ。
ただ、すべての量が想像を絶するもので、器具も大きいものばかりなので、最初は圧倒されるかもしれません。
給食作業は、12時頃には終わります。
給食パートは、午前・午後で募集が分かれている事も多いので、午前のみであればここで終了です。午後は、食べ終わって戻った食器や食缶などをひたすら洗って片づけます。
大体、13時~16時前後までの作業になりますね。
学校給食調理(パート)に必要な資格や求められるスキルとは
実際に、釜で調理をするとなると、調理師免許が必要になると思います。
ただ、パートであれば調理員さんの補助をする感じの仕事になるので、特別な資格は無くても大丈夫です。
家事をしている主婦であれば基本、出来る仕事です。
ただ、量がとんでもないので、作業スピードは必要です。
これは、見よう見まねと慣れの部分が大きいかなと感じます。
あと給食は、衛生面でめちゃめちゃ神経を使っています。
丁寧さと言われたことに対する素直さは必要ですね。
学校給食調理(パート)の仕事はきつい?
体力勝負の部分は大きいかもしれません。
重い物も持ちますし、蒸気や火を扱っているので、とにかく暑い。
最近は、エアコンのある調理室も増えてきているようですが、夏場は40度超えなんて当たり前。
マスクはすぐにシースルー。
午前が終わって着替えた時には、白衣の下のTシャツは絞れます。
よくみんなで「給食は室内土方やなぁ。」と笑っていました。
ちなみに私は面接で、「これ持ってみてください。」と水がなみなみ入った食缶を持たされました。
そして、冬場も半袖です。
学校給食調理(パート)に向いている人、向いていない人とは
面接で、「自分の長所と短所を言ってください」と言われ、「気が強い」と答えたら、「その方がいいです」と返答されました。
確かにある程度、気の強い人の方が向いているかもしれません。
後は、言われたことに素直に対応出来る事と、冷静に対応出来る事。
すぐに感情的になったり、ルールを守れない人は向いてないですね。
本当に衛生面には細かく厳しいので、そこがルーズな人は難しいです。
学校給食調理(パート)を体験した実際の口コミや評判
暑いし、体力勝負の仕事ではあるけれど、給食について子どもとの共通の話題が増えたり、作り方を教えてもらったり出来るので、レパートリーが増えます。
また、常に蒸気を浴びたりしているので、肌の綺麗な人が多かったです。
実年齢を聞いてびっくりする年齢不詳な人だらけでした。
常に体と頭を使っているので、若見えの人ばかりでしたね。
また、春・夏・冬休みが子どもと一緒なので、子どもに目を配れるし、手もかけてあげられるのが最大の利点でした。
学校給食調理のパートの給料や年収、なる方法についてはこちらの記事で詳しくまとめていますのでぜひご覧ください。
🔗学校給食調理員(パート)の給料や年収はいくら?志望動機の書き方と面接時のポイントとは!
学校給食調理(パート)のストレスや辞めたい理由とは
女性の多い職場なので、多少のいざこざはしょうがないですね。
ただ、人が多いので全員と仲良くする必要はなく、気の合うグループにいればいいと思います。
それが割り切れないとストレスになります。
また、合わない人は一週間経たずに辞めてしまう事が多いです。
初めて知る世界なので、失敗することも注意されることもあります。
そこを受け入れた上で、流せるか流せないかで、大きく変わる気がしますね。
あと最大の理由は、体力の低下ですね。
若いうちは、きつくても回復が早いので大丈夫です。
年を重ねて疲れが残るようになると、そろそろ…となりますね。
その頃には、子どもも大きくなり、手が離れたので、フルタイムの事務職でも探そうかとなりました。
まとめ
毎日、子ども達が美味しく給食を食べられるのは、気を配り作ってくれる人たちがいるからです。
その一人になれた事は、私にとってはすごく幸せなことでした。
その経験が実生活にも生きています。
子どもが今も好きなおかずは、給食の一品です。
体力勝負の仕事ではありますが、子育て世代のお母さんには、子どもと仕事を両立出来るお薦め職だと思いますよ。