ここ数年の運行管理者試験合格率は、20%~30%台くらいで、低い時は10%台の時もあります。
とても高い合格率とはいえませんよね。
でも、実は合格率が低いことには理由があるのです。
また、他の試験と比べた難易度や、勉強方法のコツをご紹介します。
私自身、運行管理者試験に一発合格しています。
その時の勉強法や運行管理者試験について感じたことなど、経験を踏まえながら、運行管理者試験についてまとめました。
運行管理者合格率が低い理由はなぜ?
運行管理者の合格率が低いのは、いくつか理由があります。
まず、ひとつめに、勉強している人としていない人、いろいろな人が受験しているということ。
私が受験したとき、幅広い年齢層、男性も女性も様々でした。
働き盛りの運転手さん、若い事務員さんのような人など、色々です。
試験が始まる直前まで仕事の電話をしている人もいました。
きっと忙しい毎日を過ごしているのでしょうね。
そんな忙しい人たちが試験を受けているのですから、勉強する時間がとれなかった人が多数いるのだと思います。そうなると、やっぱり合格率は低くなります。
また、50代60代だと思われるような人も受験していました。高齢になると勉強することが大変だと思います。(でも、うちの会社の社長は50歳で2度目の試験で合格しました)
もうひとつ、暗記する問題、数学の問題など、また幅広い分野の問題が出題されるということです。運送業界で働いたことがある経験者なら簡単にわかるような内容も、運送業界が初めてな人にとってはチンプンカンプン。
これから運送業界で働くぞという人にとっては、まずは一からのスタートになるので、合格することが難しいのかもしれません。
現役ドライバーは経験を生かせるし、事務員さんは日報や点呼の経験があれば有利です。
運行管理者試験は、日々の経験が出題されることがあります。
日常業務と問題を結びつけることで、理解できる部分が増えると思います。
運行管理者の合格率と難易度について
私は、運行管理者の他に、2級建築士と危険物取扱者乙種4類の資格を持っています。
試験問題を比較してみると、運行管理者試験の難易度は低めだと感じます。
運行管理者の合格率は低く感じますが、きちんと勉強さえすれば大体の問題はわかってきます。
マークシートだから、ポイントをおさえて勉強することが大事。
そして、自分の苦手な分野がわかったらそこを重点的に勉強することです。
私は、運送会社の事務をしていたので、労働条件などの分野は得意、点呼などもお手伝いをしていたので理解していました。
苦手だと思ったのは、実務に関わる問題です。
そこを重点的に勉強することで、まんべんなく点数をとることができるようになりました。
運行管理者試験は以前より難しくなった?
運行管理者試験は、以前より難しくなった?と感じる人はたくさんいると思います。
私も、実際に過去問を勉強してきて、「試験問題が年々難しくなってきているのでは??」と感じました。
試験問題が難しくなってきているのには、理由があります。
ひとつは、法が改正されることによって、新しい問題が増えるからです。
例えば、残業や過労防止の規則など、社会情勢に合わせて法は色々変わってきます。
そうすると、今まで当たり前だと思っていた法律でも変わることがあるのです。
運行管理者試験でも、そんな法律を新たな問題として出題されることがあります。
そうなると、過去問にはなかった、初めて見る問題を解くことになるのです。
過去問でやったことのない問題は、ちょっと焦ってしまいますよね…。
私自身も、実際にそういった問題は難しく感じました。
また、運送業界で大きな事故が起きた場合、運行管理者の責任が大きく問われることがあります。
運行管理者はとても大切な仕事、きちんとした知識が必要なのです。
だから、運行管理者としてきちんと業務できるように問題を作成しているのだと思います。
運行管理者の勉強方法とコツについて
過去問を10年分くらい繰り返しすることで、出題傾向がだんだんわかってきました。
「この言葉は何回もでてくるな」とか「この数字って大事」ということがわかってきます。
そのよく出るポイントをノートにまとめ、試験直前に暗記するようにしました。分厚い本を見ているのは嫌になりますが、ポイントだけおさえることで効率アップできました。
運行管理者試験を1発で合格するにはこちらの記事で詳しくまとめていますのでぜひご覧ください。
🔗運行管理者試験を1発で合格するコツとおすすめの問題集とは!
運行管理者試験合格の為の勉強時間はどれくらい?
私は、運行管理者試験を受験すると決めてから、本格的に勉強したのは1か月間です。
昼間の仕事の合間にテキストを読んで、仕事が終わってから2時間くらい過去問をひたすらやり続けました。
といっても、毎日継続することは難しいので、休憩や息抜きはしながらです。
試験直前の1週間はしっかり勉強の時間をとれるように計画しました。
運行管理者試験は正直難しかった?
運行監理者試験は、正直そんなに難しくなかったです。
過去の合格率を見てみると「すごく難しいんじゃないかなぁ」って感じがしていました。
でも、試験勉強をやってみると、意外と知ってることもたくさんあったので、自分の知らない分野だけ勉強すればいい感じでした。
車の運転免許試験の時に勉強したことは覚えていたし、日々の運送業務についても試験にでてきたのでそこは簡単。
あとは、過去問をとことんやりつくす感じで、私は一発合格できました。
幅広く出題されますが、重要ポイントさえおさえれば簡単です^^
運行管理者のメリットは
運行管理者のメリットは、運送会社にとって欠かせない人材になれるということです。
運送会社を営業するためには、運行監理の資格を持った人が絶対に必要になります。
そんな責任のある大切な業務を任せてもらえるのが運行管理者です。
運送に深く関わりたい人にはぴったりの職業だと思います。
運送といえば、ドライバーのイメージかもしれませんが、ドライバーの業務をしなくても、運送会社に深く関わることができるのも運行管理者のメリットのひとつですね。
運行管理者のデメリットは
運行管理者のデメリットは、人間関係に悩むことがでてきてしまうかもしれないということです。
運行監理者の仕事は、安全に、ルールを守って会社が運営できているか見張っているような感じ。
だから、おかしなことや注意すべきことはきちんと注意しないといけないのです。
自分よりかなり年上の運転手さんにもきちんと対応しなくてはなりません。
鬱陶しいと思われることもあるかもしれません。
そういった人間関係でのトラブルの可能性があるということがデメリットのひとつです。
まとめ
運行管理者試験の勉強は自分のペースで効率よく行ってください。
合格率だけを見ると難易度が高くて、「自分なんて無理…。」と思ってしまうかもしれません。
でも、そんな数字なんて気にしない、自分のペースで勉強するべきです。
合格率が低いのは色々な人が受験しているからということ。
自分の苦手を克服して効率よく勉強すれば、一発合格だって夢ではありません。
これから運行管理者試験に挑戦しようと考えている方、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
頑張ってくださいね!